2020年07月09日 更新

一人暮らしの3点ユニットバス! メリットと快適な使い方と便利な収納グッズをご紹介

一人暮らしの賃貸のアパートやマンションでは、3点ユニットバスが設置されているところも多くあります。トイレとお風呂が一体型になったユニットバスを使うのが初めてだと「どうやって入浴するの?」「カーテンは内側?外側?」など疑問も多いはず。本記事ではユニットバスを快適に使う方法や、おすすめのカーテン・収納グッズなどをご紹介します。

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トイレとお風呂が一体型になった”3点ユニットバス”。「ユニットバスでも快適に過ごす方法はあるの?」と思う人も多いはず。そこで今回は、3点ユニットバスのメリット、基本の使い方、快適に過ごすアイテムや方法をご紹介します! 風呂トイレ一体のユニットバス付のお部屋にするか迷っている人や、初めて使う人、もっと快適に過ごしたい人はぜひ参考にしてみてください。

ユニットバスとは

ユニットバスと聞くと、お風呂とトイレがまとまっている水回りのことをイメージする人も多いかもしれません。しかし、ユニットバスの本来の意味は、浴槽や床、壁などの各パーツを工場でつくり、現場で組み立てるバスルームのこと。

わたしたちが「ユニットバス」と聞いてイメージする、「トイレ」「浴室」「洗面台」がセットになっているバスルームは一般的に「3点ユニットバス」と呼ばれています。

3点ユニットバスのメリットとは

漠然と「”バス・トイレ別”の部屋に住みたい!」と思っている人もいるかもしれませんが、実はすでに一人暮らしで3点ユニットバスのお部屋で暮らしている人たちに話を聞いてみると「バス・トイレ別」にこだわる必要がなかったと感じているようです。
そこで、3点ユニットバスの具体的なメリットを見ていきましょう。

掃除が簡単

ユニットバスはお風呂とトイレが1部屋にあるため、バス・トイレ別の部屋に比べると、掃除時間が短縮できます。洗面台やトイレも一緒にシャワーで洗うことができますよ。

また、各設備はカビが生えにくい素材でつくられているので、水はけもよく、汚れがつきにくいのも特徴。壁や床、浴槽や排水溝なども簡単に掃除できるように工夫されています。

浴室内の断熱性が高い

3点ユニットバスはお風呂とトイレが1部屋にあるため、バス・トイレ別の部屋に比べると、掃除時間が短縮できます。洗面台やトイレも一緒にシャワーで洗うことができますよ。
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水のトラブルに対してのリスクが少ない

独立洗面台やトイレが別になっている物件に比べて水回りがまとまっているうえ、ユニット内の防水性が高くなっています。
そのため、キッチン以外での漏水などの階下に及ぼす水のトラブルは、起きる可能性が低いと言えるでしょう。

家賃を抑えられる

3点ユニットバスそのもののメリットとはちょっと違いますが、同じ地域でもバス・トイレ別の賃貸物件よりも家賃が安いので、毎月の費用が抑えられるでしょう。
交通の便などで、住む地域が限定される場合、月々の出費を考えるとユニットバスにするかしないかで生まれる差は無視できません。

3点ユニットバスの快適な使い方

ユニットバスを長く快適に使うには、シャワーカーテンの使い方、浴槽の使い方、そして便利グッズの使い方という、3つの要素がポイントとなります。毎日のように使う場所ですから、自分の好みに合わせて使ってみましょう。

シャワーカーテンを活用する

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シャワーカーテンは浴槽から床に水が漏れないようにする役目があります。しかし、そこで悩ましいのが、「シャワーカーテンを内側に入れるか、外側に出すか」という問題です。どちらの場合にも一長一短あり、使い方によってメリット・デメリットが少し違うのでそれぞれ詳しく確認してみましょう。
メリット デメリット
浴室の内側に入れる 床をぬらさずに済む カビが生えやすくなる可能性がある
浴槽周りの後片付けの手間がかかる
シャワー時に体にまとわりつきやすくなる
浴槽の外側に出す シャワー時スペースを広く使える 床がぬれる
 カビが生えにくい
  • シャワーカーテンを浴槽の内側に入れるメリット・デメリット

シャワーカーテンを浴槽の内側に入れるメリットは、水滴がすべて浴槽内に落ちていくので、トイレや洗面台部分の床をぬらさないようにできることです。

デメリットは、シャワーカーテンが浴槽の淵にくっついたままになりやすく、カビが生えやすいこと。カビの発生を防止するためには、入浴後は浴槽の外側に出したり、シャワーでせっけんカスを洗い流したり、タオルで水気を取って乾燥させたりといったお手入れが必要です。

また、体を洗っているときのシャワーカーテンとの距離が近くなるので、体にまとわりつきやすくなります。
  • シャワーカーテンを浴槽の外側に出すメリット・デメリット

シャワーカーテンを浴槽の外に出すメリットは、体を洗う際に気持ち、周囲のスペースを広く使えることです。浴槽とシャワーカーテンもくっつきにくいので、カビも生えにくいですし、体を洗うときにカーテンがまとわりつくこともありません。

デメリットはトイレや洗面台部の床に水が飛び散ってしまうことでしょう。
ユニットバス内の床の大部分がぬれる場合もあるので、お風呂の後トイレに入るときには、床を拭いておくか、サンダルを用意する必要があります。また、トイレマットも入浴中は敷けません。

浴槽について

3点ユニットバスの浴槽はどのように使えば快適なのでしょう。それには入浴の仕方にポイントがあります。大きく分けて、お湯につかりながら体を洗うか、体を洗ったあとにお湯につかるか、2つの方法があるのでご説明します。
  • お湯につかりながら体を洗う場合

お湯につかりながら体を洗う場合は、浴槽にお湯を張るときにシャワーカーテンを浴槽の外に出しておきます。
そしてお湯につかって温まった後、シャワーカーテンを浴槽の内側に入れお湯を抜きつつ頭や体を洗って泡を湯船に流します。

最後にシャワーで一気にシャンプーやせっけんの跡を洗い流せば、掃除もできて一石二鳥です。この方法が3点ユニットバス利用者に多くみられます。
  • 体を洗ったあとにお湯につかる場合

先に体をしっかり洗い、湯船につかるのは最後という人なら、まずシャワーカーテンを浴槽の中に入れて頭や体を洗い、軽く浴槽をシャワーで洗い流してからお湯をためて入浴となります。
この方法の場合、ぬれた体でお湯がたまるのを待たないといけません。流れきっていない洗剤が湯舟に少し入る可能性があるうえに、風邪にも注意が必要です。浴室内が温まっているときにおこなうほうがよいでしょう。

追い炊き機能がついていて、次の日もなるべく清潔なお湯に入りたいという人にはおすすめです
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収納について

ユニットバスはスペースが狭いので省スペースに役立つグッズを上手に利用して収納するのがベストです。そこで、おすすめバスグッズをいくつかご紹介します。

便利グッズ1:シャワーラック

シャワーフックに差し込むだけで使えるシャワーラックは、シャンプーやリンスなどの洗浄料をコンパクトに収納でき、浴槽に立ったまま使える優れもの! 特にサビにくいステンレス製のものが人気です。

こちらは使い勝手のいいシンプルなステンレス製の商品。シャワーは左右どちらにも掛けることができ、ポンプ式のシャンプーが3本収納できるようになっています。

便利グッズ2:バスタブトレー

浴槽に引っ掛けて使うバスタブトレーは、ゆっくりと入浴タイムを楽しみたい人におすすめです。
本が読めるようにブックスタンドがついたもの、スマホなどを固定できるものなどさまざまあり重宝しますが、けっこう値段に差があります。読書などに重点を置くか、収納に重点を置くか、自分の目的に合ったものをチョイスしましょう。

こちらは浴槽の幅48~65cmに対応し伸縮自在。裏面に滑り止めがついた安全設計で、カトラリーポケットもあるので、歯ブラシ・洗面道具なども入れておける収納に便利な商品です。

こちらはちょっと値が張りますが、天然バンブーのぬくもりでちょっとした温泉気分を味わえ、安定性も抜群なため長湯を楽しめます。本やタブレットのホルダーのほか、携帯電話ホルダーもついているバスタイムを充実させてくれるアイテム。

便利グッズ3:吸盤ラック

吸盤で手軽に壁面に設置できる収納グッズが吸盤ラックです。しかし吸盤の力が弱くなると落ちやすく、吸着する壁にも十分考慮が必要です。

こちらの商品は「強力」を打ち出しているだけにかなりの優れもの。5㎏までの重さに耐えうるタフさで人気を得ています。

こちらは強力な吸盤で15㎏もの重さに耐えてくれる、サビに強いステンレス製商品。
シャンプーボトルのほかにも、歯ブラシ・洗顔フォームなどを入れられるスペースがあり大変便利です。吸着力が優れているうえに、吸盤を水で洗えば粘着性が復活する驚きの機能も。

無印良品の「引っ掛けるワイヤークリップ」も便利です。
タオルのバーに引っ掛けたら、洗顔フォームなどを反対側のクリップで挟むことができます。場所をとることなく収納でき、限られたスペースを有効活用したい3点ユニットバスにぴったり!

3点ユニットバスの快適な使い方:補足

実はあると便利な「サンダル」

3点ユニットバスの使用には「サンダル」があると便利です。
入浴した後、床が多少ぬれていてもサンダルを履いて歩けば気になりません。簡易的なものでもよいので、通気性のよいサンダルを用意しておくといいでしょう。

収納する場所にも工夫して快適に

タオルや予備のトイレットペーパーなどは、ユニットバス付近の場所に収納することをおすすめします。必要なときにすぐに補充できるのでストレスが溜まりません。

まとめ

ユニットバスは防カビ加工がされていて、水が漏れにくい設計になっています。決して広い空間ではありませんが、工夫次第でさらに快適に使用できるようになりますよ。疲れを癒し、リフレッシュするためにも自分に合った使い方をいろいろ探してみましょう。
監修:松村紀子
整理収納アドバイザー1級の資格も持つインテリアコーディネーター。
住宅メーカーにて、モデルハウスのプランニングを数多く手掛け、現在、フリーとして整理収納現場サービス・インテリアコーディネートを承っている。 住宅収納スペシャリスト所持。
※掲載の価格、商品スペック等は掲載時の情報です。

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