2019年05月16日 更新

れんこんの正しい保存方法と長持ちさせるコツ、簡単レシピもご紹介

この記事ではれんこんを長持ちさせる保存方法をご紹介します。れんこんは保存方法が適切でないと傷みやすい野菜です。正しく保存すれば1週間、冷凍すれば1カ月ほど持たせることが可能。保存方法のコツを知って上手に料理に使っていきましょう。

gettyimages (15936)

れんこんは常温でも保存できる

れんこんの保存に適した温度は0~5度といわれています。そのため、冬場であれば常温でもれんこんを長持ちさせられます 。

保存方法は、キッチンペーパーや新聞を湿らせてれんこん全体を覆い、ビニール袋で口を閉じるかラップでぴったりと包みます。コツは切り口だけではなく、全体的に包むようにすることです。包み終えたら、日光が直接当たらない冷暗所に保管します。

まるごと保存する

泥がついたままのれんこんは、比較的、常温保存に向いています。この時、泥は落とさずに保存するのがポイントです。
泥がついたまま湿らせた新聞やキッチンペーパーで覆い、ビニール袋に入れて、冷暗所で保存します。まるごとの状態であれば1週間程度、常温で持ちます。

暑い時期なら冷蔵庫で保存しよう

gettyimages (15937)

れんこんは暑いとあまり日持ちしません。冬以外の時期は、冷蔵庫で保存するのがおすすめです。
湿らせた新聞紙、キッチンペーパーに包んでビニール袋に入れて、野菜室に入れ保存します。泥がついている場合は落とさずに、そのまま保存しましょう。賞味期限は1週間程度となります。

カットして保存する

節の途中でカットして売られているれんこんは、まるごとのものより傷みやすいので、冷蔵庫での保存がのぞまれます。
れんこんを切ると切り口から乾燥したり変色したりして傷んでいきます。そのため、 空気がれんこんの穴に触れないよう、湿った新聞紙やラップを切り口に当てるようにして包みます。包んだ後は野菜室に入れましょう。2~3日で食べきるようにすると、風味が落ちる前に消費できます。


水の中で保存する

れんこんを水に浸す保存方法もあります。やり方は簡単で、タッパーなどのフタのある保存容器に水を入れて、その中にれんこんを入れるだけです。水は1~2日おきに交換してください。
ただ、水に漬けておくと水溶性のビタミンCなどが流れ出し、栄養価が失われていきますのでこちらも2~3日で食べきるようにしましょう。

長持ちさせたいなら冷凍保存しよう

gettyimages (15940)

れんこんは適切に冷凍すれば、食感が損なわれにくく、冷凍保存に向いた野菜です。消費しきれない場合は、カットして小分けに冷凍保存しておくと長持ちする上に使いやすいです。

そのまま冷凍しても保存できますが、下茹でしてから冷凍保存したほうが食べられるのでおすすめです。冷凍での保存期間は1~2カ月程度となります。
▼冷凍保存についてより詳しく知りたい人にはこちら
れんこんは冷凍しても味変しにくい。長期保存もできて便利な野菜

冷凍前に酢水で茹でよう

れんこんの皮は剥いて、食べやすいサイズにカットし、1~2分茹でます。ただの水でなく、酢水で茹でるとれんこんを白いまま保てるので、見た目を気にする場合は酢水で茹でるのがおすすめです。

茹でた後はれんこんを取り出し、水気を取ります。水がついたままだと冷凍した時に霜になってしまいます。水気を取ったら、フリーザーパックに入れるか、ラップに包みます。できるだけ空気を抜いた状態にして冷凍庫へ入れましょう。

傷んでいるか見分けるポイント

傷んだれんこんの見分け方をご紹介します。

1つ目は、においです。買った時と比べて変なにおいがする時は、傷んでいます。食べるのはやめておきましょう。
2つ目は見た目です。れんこんに触ると表面にぬめりがある、 大部分が黒ずんでいる、カビがあるなどの場合は、傷んでいます。こちらも食べるのはやめておきましょう。

色が変わっているけど食べられるの?

れんこんが変色すると、紫・ピンク・赤茶色、黒色になることがあります。いずれの場合でも、軽い変色程度なら食べられます。
れんこんにはポリフェノールが含まれていて、ポリフェノールの主成分であるタンニンが鉄に反応し、赤っぽく変色します。鉄は土に含まれるほか、調理器具にも含まれますので、調理の過程でも変色は起こります。

ただし、れんこんの大部分が黒く、切った時にあまりに見た目が悪い場合には、傷んでいると思われますので食べられません。

美味しく食べる!保存したれんこんを使った一人暮らし向け簡単レシピ

gettyimages (15939)

れんこんに含まれる栄養成分とは

れんこんはビタミンC、食物繊維、カリウム、ポリフェノールの一種であるタンニンなどが多く含まれています。
肌や髪などを形成するコラーゲンの生成に欠かせないビタミンCや、ミネラルの一種で体内の水分調節に関係したカリウムなど、美容を気にする人には摂取しておきたい栄養が詰まっています。

一人暮らしでも簡単!王道「きんぴら」レシピ

れんこんを使ったレシピではきんぴらがおすすめです。簡単にできる常備菜です。

まずれんこん(200g程度)の皮を剥いて食べやすい大きさに切っていきます。切り方は輪切り・半月切りのスライスが一般的です。調味料として、しょうゆ大さじ1強・砂糖大さじ1・酒大さじ1強を混ぜ合わせておきましょう。

切り終えたらフライパンを中火で熱した後、火を弱めれんこんを2~3分ほど炒めます。火を通したら、先ほど混ぜ合わせた調味料をフライパンに加えて1~2分ほど煮詰めて、味を絡ませれば完成です。お好みでいりごまや輪切りの唐辛子をプラスしても美味しいです。

まとめ

れんこんを長く保存するにはちょっとしたコツがあることが分かっていただけたと思います。
れんこんの旬は11月~3月の冬の時期です。旬の野菜を食べるのは自炊の楽しみのひとつ。上手に保存をして、栄養豊富なれんこんを美味しく食べてみてください。
監修:貞本紘子
料理家。食育アドバイザー、幼児食アドバイザー。
岐阜県にて家庭料理、パン、ケーキの教室「colette」を主宰。 少人数制、初心者にも分かりやすく丁寧な指導で生徒数は6年間で述べ5500人。 「おうちご飯をもっと楽しく!」をモットーに活動中。 ブログ https://ameblo.jp/colette-cooking/
※掲載の価格、商品スペック等は掲載時の情報です。

関連する記事 こんな記事も人気です♪

合わせて読みたい

鮮度を保って使い切る! 自炊の味方、白菜の保存方法と簡単レシピ

鮮度を保って使い切る! 自炊の味方、白菜の保存方法と簡単レシピ

白菜を美味しく長持ちさせる正しい保存方法を紹介します。量が多くていろんな料理に合わせやすい白菜は、一人暮らしの自炊の味方。ただ、一つの量が多いのでおいしいうちに使いきれないこ...
とりぐら編集部・とり
2021.08.11
自炊に役立つ! 野菜の冷凍保存で覚えておきたいはじめの一歩

自炊に役立つ! 野菜の冷凍保存で覚えておきたいはじめの一歩

せっかく買った食材を余らせることは、一人暮らしで自炊をしている方の悩みのひとつ。しかし、使い切れなかった野菜も冷凍保存すれば腐らせることなく毎日のお料理に活用できるうえ、時短...
とりぐら編集部・とり
2020.05.28
玉ねぎは冷蔵庫に入れないほうがいい? 保存の基本とコツを解説

玉ねぎは冷蔵庫に入れないほうがいい? 保存の基本とコツを解説

玉ねぎは基本的に冷蔵庫での保存に向かない野菜です。どのように保存すれば長持ちするのか、賞味期限はどれほどなのか解説していきます。玉ねぎはスーパーでいつでも購入することができる...
とりぐら編集部・とり
2019.07.06
里いもはどう保存すべき? 長持ちさせる保存方法と一人暮らしの使い方のコツ

里いもはどう保存すべき? 長持ちさせる保存方法と一人暮らしの使い方のコツ

里いもは常温や冷凍で正しく保存方法であれば1カ月はもたせることができる、比較的保存期間の長い野菜です。とはいえ、スーパーで売られている食材の多くは一人用を想定していないため、...
とりぐら編集部・とり
2019.06.23
正しく保存して美味しく食べる! 長持ちするかぼちゃの保存方法

正しく保存して美味しく食べる! 長持ちするかぼちゃの保存方法

今回はかぼちゃの保存方法や美味しい見分け方などについて紹介していきます。煮たり、焼いたり、蒸したり、調理方法が多く、主菜、副菜、そしてお菓子にまで幅広く活躍してくれるかぼちゃ...
とりぐら編集部・とり
2019.06.17

この記事のキーワード

この記事のライター

とりぐら編集部・とり とりぐら編集部・とり

注目の特集

ひとりぐらしのはじめかた
お部屋をのぞきみ
ひとりぐらしレシピ