2019年05月21日 更新

ごぼうを料理の一足しに。冷凍でいつでも使える便利な野菜

ごぼうの冷凍保存の仕方や期間、冷凍ごぼうが使えるおすすめのメニューについてまとめてみました。食物繊維が多く含まれているごぼう。炒め物や煮物など主菜にも副菜にもなり、美容や健康にも良いとされているため、料理に取り入れたい野菜です。しかし一人暮らしでは、ごぼうまるまる1本を食べ切るのはなかなか大変。そこでおすすめなのが冷凍保存です。冷凍保存をすれば、保存期間が延びるだけでなく、調理でも味が染み込みやすくなり無理なくつききることができます。

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ごぼうを保存する際の基本

ごぼうの保存の仕方として、常温・冷蔵・冷凍の3つのやり方を比べましょう。それぞれの保存期間の目安もご紹介します。

常温

ごぼうの保存に適した温度は約0℃と低いため、冬場であれば冷暗所で常温保存が可能。保存できるのは4~5日程度です。
新聞紙で包んで、冷暗所に立てて保存します。ごぼうを途中で切りたい場合は、断面を湿らせた新聞かキッチンペーパーで包んでから、新聞紙で包みます。

すでに土を取って洗われているごぼうは、常温保存には向きません。常温保存をするなら、土が付いたままのごぼうを選んで購入しましょう。

冷蔵

ごぼうは乾燥すると劣化が進みます。土が付いていないものを冷蔵で保存する場合は、冷蔵庫に入りやすい長さに切ってから湿らせた新聞紙で包み、ビニール袋に入れます。

冷凍

冷凍で保存できるのは1ヶ月程度です。
ごぼうは、先に料理に使いやすい形にカットしてから冷凍すると使いやすいです。乱切り・千切り・ささがきなど、お好みの切り方でごぼうを切ったら、水に5分ほどさらしてアクを抜きます。栄養が溶け出してしまうので、水にさらし過ぎないように注意しましょう。水気をよく拭いてから、密閉できる袋に入れて保存します。


下茹でしてから冷凍するという方法なら、そのまま保存するよりもさらに味が染み込みやすくなります。
カットして水に5分ほどさらしてから、下茹でをします。レンジで加熱するのも栄養の流出防止になるためおすすめです。ごぼうに火が通ったらよく冷まして水気を拭き、密閉袋に入れて保存しましょう。


冷凍保存で味や食感は変わるの?

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食感を保つために大切なのが、解凍をしないこと。通常冷凍した食材は解凍してから料理に使いますが、冷凍ごぼうはそのまま調理しましょう。煮る・炒めるなどの調理工程中に火を通せば、栄養や食感を損なわずに食べることができます。

サラダなどに使うために解凍したい場合は、熱湯にさっとくぐらせて短時間で解凍しましょう。冷蔵庫で長時間かけて解凍するのは、ごぼうのシャキシャキ感がなくなるのでおすすめできません。

また、ごぼうは長く冷凍保存をすると多少風味が劣化することがあります。長持ちするとはいえ、早めに使い切ることをおすすめします。

おすすめのメニュー

一度冷凍したごぼうは味が染み込みやすく、火も通りやすいので、時短調理に向いています。

冷凍ごぼうで特におすすめのレシピは、きんぴらごぼうや豚肉とごぼうのしぐれ煮など、味が濃い目で作るのに時間がかかるメニューです。炊き込みご飯や、ごぼうを豚肉でくるっと巻いた肉巻きごぼうなどもいいですね。

味が染みやすく食感も柔らかくなる特徴を生かして、ごぼうサラダもおすすめです。カット済みの冷凍ごぼうとにんじんを熱湯でさっと茹で、ごまドレッシングで味を付ければ、あっという間に完成。手軽に栄養豊かな1品をプラスできます。
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ごぼうの冷凍保存の注意点

冷凍ごぼうをおいしく調理するために、保存時に気を付けることがあります。以下の3点に気を付けましょう。

カットしてから保存する

ごぼうは解凍をすると食感が落ちるため、そのまま調理できるようカットして保存するのが大切です。時間があるときにごぼうを買い、冷凍するときは必ず先にカットしましょう。

くっつかないような形で保存する

全部まとめてフリーザーバッグに入れないようにします。小分けにしてラップに包んだものをフリーザーバッグに入れましょう。くっつかずに済むので、使いたい分だけを取り出しやすくなります。

急速冷凍させる

せっかくの栄養や風味が落ちないように、急速冷凍させましょう。ごぼうを入れたフリーザーバッグを金属製トレイやアルミホイルに載せて、冷凍庫の温度を「強」に設定します。

フリーザーバッグに入れる際はなるべく薄く平らになるようにすると、素早く凍らせることができます。
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まとめ

ごぼうは冷蔵保存よりも冷凍保存が向いている食材です。先にカットして冷凍することで、そのまま調理に使うことができ、解凍せずに調理に使えば、食感も保ったまま食べられます。
一人では食べきれないからと、ごぼうを買わないようにしていた方も、ぜひ次からは購入してみてくださいね。
▼きのこも冷凍が便利。詳しくはこちらの記事をチェック
冷凍きのこは自炊の味方。上手に保存して買い物を楽にしよう
監修:貞本紘子
料理家
料理家。食育アドバイザー、幼児食アドバイザー。 岐阜県にて家庭料理、パン、ケーキの教室「colette」を主宰。 少人数制、初心者にも分かりやすく丁寧な指導で生徒数は6年間で述べ5500人。 「おうちご飯をもっと楽しく!」をモットーに活動中。 ブログ https://ameblo.jp/colette-cooking/
※掲載の価格、商品スペック等は掲載時の情報です。

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