2019年06月28日 更新

生卵やゆで卵の賞味期限はいつ? 安全な保存期間と保存方法

自炊の定番食材のひとつである卵の保存について解説します。賞味期限や正しい保存方法、食中毒になった際の対処法などについてご説明しますので、参考にしてください。新生活に入り、新しく一人暮らしを始める場合、慣れない料理を作る機会も多いでしょう。卵は値段も安くて、栄養豊富なので、上手に生活に取り入れてくださいね。

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卵の賞味期限はどのくらい?

卵の賞味期限と消費期限の違い

一般的に賞味期限とは美味しく食べられる期間を、消費期限は安全に食べられる期間を指しています。卵の賞味期間は、春秋では採卵から25日間、夏は16日間、冬だと57日間です。

ただ、夏場に気温30度以上の日が続く場合は、少し短く見積もる方が安全でしょう。市販のものは14日間程度の賞味期限で販売されているので、期限を多少過ぎた卵を食べても問題ありません。対して、消費期限は賞味期限から10日間ほどプラスするのが妥当です。
出典:日本卵業協会HP

卵は腐ると硫化水素やアンモニアのような異臭を放つため、腐っているかどうかの目安のひとつになります。
古くなっているものは割ると黄身と白身が混ざって出てきます。これは黄身を包む膜がもろくなっているためで、割った際に黄身と白身が混ざって出てきたら、食べるのはやめておきましょう。割った瞬間に黄身が割れたようなものは問題ありません。
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賞味期限切れの卵を使っても大丈夫?

前述のとおり、市販のものはある程度余裕を持った賞味期限を表示して販売されています。殻には殺菌作用のあるリゾチームという酵素が含まれており、殻の状態が良好なら、賞味期限を1日、2日過ぎていても生で食べられます。

ただし、殻にひび割れが生じると卵は劇的に傷みやすくなります。誤って殻を割ってしまった場合は殻のきれいな卵よりも先に消費しましょう。
また、卵の賞味期限は生で食べることを前提にした期限です。火を通すと日持ちがきかなくなるので注意しましょう。

料理した卵の賞味期限

卵料理の日持ちは長くありません。火を通すことで一時的に細菌を死滅させることができますが、同時に殺菌作用のあるリゾチームの機能も失われます。そのため、加熱した卵を長い間保存するとかえって菌が増え、傷みも早くなるのです。

割った生卵を長時間放置しておくと、食中毒を起こすサルモネラ菌の温床になります。特に夏場は菌が増えやすいので、お弁当に入れる玉子焼きなどは割ったらすぐに使用し、さらによく火を通すように心がけましょう。
いずれにせよ、料理した卵はその日のうちに食べるのが一番です。

卵を安全に保存するための方法

卵の保存に関して知っておくべきことを4つご紹介します。
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卵は常温での保存は避ける

サルモネラ菌の増殖を抑えるためにも、10度以下の環境で保存するようにしましょう。夏場は1日常温で保存すると、食中毒を起こすほどサルモネラ菌が増殖する可能性があります。
卵は冷蔵庫内で保存するのが基本です。

パックのまま、冷蔵庫の奥に保存しておく

冷蔵庫で保存する場合、ドアポケットに卵置き場が設けられていることが多いため、そのまま利用している方も多いでしょう。しかし、最適な保存場所はドアポケットではなく冷蔵庫の奥の方です。

ドアポケットは扉を開け閉めする際に外気に触れやすく温度が安定しないので、長期保存の観点からはあまりおすすめできません。ドアポケットには直近で使うものと、調味料などの傷みにくいものを保存するようにしましょう。

卵はとがった方を下にして保存する

冷蔵庫内では、卵はとがった方を下に向けて保存しましょう。
卵の丸い方には気室と呼ばれる空気が溜まった空間があり、丸い方を下に向けて保存すると、卵黄が気室と触れ、空気を媒介に細菌が侵入しやすくなります。
とがった方を下に向けることで卵黄を守ることができ、健康で美味しい卵を食べることができます。

また、とがった先端の方が反対側よりも殻に硬度があり、置いた時に割れにくいです。

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冷凍保存する場合

卵を冷凍する際は加熱した卵のみ冷凍するようにしてください。玉子焼きや錦糸卵、炒り玉子などの冷凍保存はおすすめです。2週間程保存可能なので、一食分ずつ冷凍しておけば、お弁当作りにも役立ちますね。

ゆで玉子は白身の水分が抜けてスカスカになってしまうので、冷凍には向きません。

生卵は冷凍すると殻が割れてしまい雑菌が繁殖しやすくなるため、冷凍で保存はできません。
ただ、冷凍することにより食感が変わって、美味しいと感じる人もいます。長期保存は食中毒の危険が高まるため、自己責任のもと、冷凍は”調理”という位置づけで行うようにしましょう。
家庭用冷凍庫では半日くらいで凍るので、夜の間に冷凍し次の日の朝に食べる。朝冷凍庫に入れておいてその日の夜食べる。くらいの感覚で食べるのが衛生上好ましいです。
▼保存に注意が必要なお肉の冷凍方法はこちら
お肉は冷凍方法にもコツがあった。秘訣は買ったらすぐ凍らせること

まとめ

卵はしっかり保存すれば日持ちがきく食材です。卵もひとつひとつ命ですので、無駄にすることなく美味しくいただきたいものです。
サルモネラ菌による食中毒も心配ですが、しっかり保存すれば安全に食べられます。正しい知識を身につけて、さまざまな卵料理を楽しみましょう。
監修:貞本紘子
料理家。食育アドバイザー、幼児食アドバイザー。
岐阜県にて家庭料理、パン、ケーキの教室「colette」を主宰。 少人数制、初心者にも分かりやすく丁寧な指導で生徒数は6年間で述べ5500人。 「おうちご飯をもっと楽しく!」をモットーに活動中。 ブログ https://ameblo.jp/colette-cooking/

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