目次
- 重曹・クエン酸で掃除をするメリットとは?
- 自然由来の素材で環境と体にやさしい
- 台所はもちろんお風呂やトイレもきれいにできる
- 消臭効果もある
- 重曹について知ろう!
- 重曹(炭酸水素ナトリウム)は「弱アルカリ性」で、油汚れやコゲなどに効果を発揮
- 重曹で掃除する際の注意点
- クエン酸について知ろう!
- クエン酸は「酸性」で、水垢や石鹸カスなどに効果を発揮
- クエン酸で掃除する際の注意点
- 場所別!重曹とクエン酸の効果的な使い方
- キッチン:ガスコンロや電子レンジには重曹、シンクにはクエン酸
- お風呂:床には重曹、鏡や蛇口にはクエン酸
- トイレ:尿汚れにはクエン酸、漬け置き洗いには重曹
- 排水溝の汚れには重曹とクエン酸をダブル使い
- まとめ
重曹・クエン酸で掃除をするメリットとは?
掃除は洗剤ですればいいのではないかと考える方もいるかと思います。なぜ重曹とクエン酸が注目されているのか、どのようなメリットがあるのか紹介します。
自然由来の素材で環境と体にやさしい
重曹とクエン酸は、自然由来の素材でできています。例えば重曹は、どら焼きなどを膨らませるためにも使用されており、口に入れても大丈夫な素材です。
一方、レモンや梅干しに含まれている酸っぱい成分がクエン酸です。お酢などにも含まれており、人体にとって害はありません。
どちらも、食用として使われていることと、環境にも良くて安心して使えるのが人気の理由のひとつとなっています。
一方、レモンや梅干しに含まれている酸っぱい成分がクエン酸です。お酢などにも含まれており、人体にとって害はありません。
どちらも、食用として使われていることと、環境にも良くて安心して使えるのが人気の理由のひとつとなっています。
台所はもちろんお風呂やトイレもきれいにできる
油汚れ、水垢、湯垢など、家の中の汚れにはさまざまものがあり、一つの洗剤だけでは全ての汚れに対応できません。しかし、反対の性質を持つ、アルカリ性の重曹と酸性のクエン酸の2つがあれば、たいがいの汚れに対応ができるのです。
○○用と書かれている洗剤を用途別に買いそろえるよりも経済的で、部屋のスペースもとりません。とりあえずこの2つを用意しておくと日々のお掃除の大部分をまかなうことができます。
○○用と書かれている洗剤を用途別に買いそろえるよりも経済的で、部屋のスペースもとりません。とりあえずこの2つを用意しておくと日々のお掃除の大部分をまかなうことができます。
消臭効果もある
台所の排水口やトイレでは、汚れだけでなく臭いが発生することもあります。お掃除後に「汚れは取れたけど、臭いが残っている」ということもあるでしょう。クエン酸も重曹も高い消臭効果で嫌な臭いを取ることができます。水に溶かして消臭スプレーとして使用するのもおすすめです。
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重曹について知ろう!
具体的な成分の内容やどのような汚れに効果があるのか、使用の際の注意点を解説いたします。
重曹(炭酸水素ナトリウム)は「弱アルカリ性」で、油汚れやコゲなどに効果を発揮
重曹を溶かした液体は、弱アルカリ性になるので、手垢や油汚れといった酸性の汚れを落とすのに効果的です。ほかにも重曹には軟水化や消臭作用があり、粉のまま使えば研磨作用や吸湿作用といったさまざまな効果があります。
しかし、重曹は弱アルカリ性なので、そのままでは手強い油性の汚れを落とすには弱いことも。そうした場合は、熱を加えることで効果を高められます。五徳などの手強い汚れには、重曹を入れた鍋の湯で煮る方法もあります。手ごわい汚れ落としに便利ですが、アルミの鍋は黒く変色してしまうので、使用しないようにしましょう。
しかし、重曹は弱アルカリ性なので、そのままでは手強い油性の汚れを落とすには弱いことも。そうした場合は、熱を加えることで効果を高められます。五徳などの手強い汚れには、重曹を入れた鍋の湯で煮る方法もあります。手ごわい汚れ落としに便利ですが、アルミの鍋は黒く変色してしまうので、使用しないようにしましょう。
重曹で掃除する際の注意点
重曹には研磨成分が入っていることから、大理石や宝石、漆器などに使用すると傷がついてしまうことがあります。同様にワックスが塗られているフローリングではワックスが剥がれることがありますので、使用しないようにしましょう。
畳や木材では黄色シミ、銅やアルミでは黒く変色することがありますので、使用は止めておいた方が無難です。
畳や木材では黄色シミ、銅やアルミでは黒く変色することがありますので、使用は止めておいた方が無難です。
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クエン酸について知ろう!
ここではその成分や、どのような汚れに効果があるのか、使用の際の注意点を解説していきます。
クエン酸は「酸性」で、水垢や石鹸カスなどに効果を発揮
クエン酸を溶かした液体は、酸性になります。酸性は、アルカリ性を中和するという働きがありますので、水垢・石鹸カス・トイレのアンモニア汚れなどをはじめとしたアルカリ性の汚れを落とせるのです。
また、揮発性が無く使用した部分に溶剤が残りますので、雑菌の繁殖を抑える効果もあります。
また、揮発性が無く使用した部分に溶剤が残りますので、雑菌の繁殖を抑える効果もあります。
クエン酸で掃除する際の注意点
使用の際には、いくつか気をつけなければならない点があります。
まず絶対にやってはいけないものが、塩素系洗剤と合わせて使用することです。クエン酸と塩素が合わさると、大変危険な有毒ガスが発生してしまいます。故意に混ぜなくても同じ日に使用するのはリスクがありますので、なるべく違う日に分けて掃除をしましょう。
また、クエン酸は、大理石・コンクリート・金属などに使用すると劣化させてしまうことがありますので利用は控えて下さい。
まず絶対にやってはいけないものが、塩素系洗剤と合わせて使用することです。クエン酸と塩素が合わさると、大変危険な有毒ガスが発生してしまいます。故意に混ぜなくても同じ日に使用するのはリスクがありますので、なるべく違う日に分けて掃除をしましょう。
また、クエン酸は、大理石・コンクリート・金属などに使用すると劣化させてしまうことがありますので利用は控えて下さい。
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場所別!重曹とクエン酸の効果的な使い方
キッチン、お風呂、トイレは、場所ごとに使い分けるのが効果的です。ここではこれまでの情報をおさらいしながら、使い分けの仕方を解説していきます。
キッチン:ガスコンロや電子レンジには重曹、シンクにはクエン酸
キッチン周りのお掃除で手を焼くのが油汚れです。ガスコンロの周りや電子レンジは、放っておくと油汚れがどんどん付着していきます。そんな油汚れには重曹が効果的です。
基本的な使用方法は、重曹の粉を汚れに振りかけてスポンジや布巾でこするだけ。毎回振りかけるのが面倒くさいという方は、スプレーボトルに重曹水を作ると良いでしょう。混ぜ合わせる割合は重曹小さじ1に対して水100mlが目安です。
同じくキッチンの水垢には、クエン酸が有効です。クエン酸小さじ1に対して水200mlを目安に溶かしてスプレーボトルに用意し、汚れに吹きかけてスポンジで磨きましょう。
基本的な使用方法は、重曹の粉を汚れに振りかけてスポンジや布巾でこするだけ。毎回振りかけるのが面倒くさいという方は、スプレーボトルに重曹水を作ると良いでしょう。混ぜ合わせる割合は重曹小さじ1に対して水100mlが目安です。
同じくキッチンの水垢には、クエン酸が有効です。クエン酸小さじ1に対して水200mlを目安に溶かしてスプレーボトルに用意し、汚れに吹きかけてスポンジで磨きましょう。
お風呂:床には重曹、鏡や蛇口にはクエン酸
お風呂場にはさまざまな汚れがありますが、鏡、蛇口、浴槽の水垢にはクエン酸水で対処できます。水垢が頑固な場合は、振りかけたクエン酸水の上にキッチンペーパーを貼り付けて、約30分ほど放置した後にスポンジでこすると効果的です。
お風呂場の床に発生するのは主に皮脂汚れ。重曹が効果的ですので、重曹水や重曹を振りかけてスポンジで汚れを取りましょう。汚れが頑固な場合は「重曹3:水1」の割合で混ぜたペースト状のものを塗り付けてから洗い流すとより効果的です。
お風呂場の床に発生するのは主に皮脂汚れ。重曹が効果的ですので、重曹水や重曹を振りかけてスポンジで汚れを取りましょう。汚れが頑固な場合は「重曹3:水1」の割合で混ぜたペースト状のものを塗り付けてから洗い流すとより効果的です。
トイレ:尿汚れにはクエン酸、漬け置き洗いには重曹
トイレ内の尿汚れには、クエン酸が有効です。消臭効果もありますので、床・壁・便器内など全体に使用してお掃除をしましょう。便器内にクエン酸を振りかけて、トイレブラシで磨いていきます。頑固な汚れがある場合は、トイレットペーパーを汚れに貼ってからクエン酸水を吹き付け、時間をおいてからブラシでこするとより効果的です。
トイレの黒ずみなど、水が多い部分の汚れには重曹が効果的。便器やタンクの中に重曹を入れて放置しておく漬け置き洗いが便利です。また、便器のふたなどにも皮脂汚れが付くので、重曹スプレーが役に立ちます。
トイレの黒ずみなど、水が多い部分の汚れには重曹が効果的。便器やタンクの中に重曹を入れて放置しておく漬け置き洗いが便利です。また、便器のふたなどにも皮脂汚れが付くので、重曹スプレーが役に立ちます。
排水溝の汚れには重曹とクエン酸をダブル使い
排水口に発生するぬめりは、いろいろな汚れが組み合わさっており、単体ではなかなか取れないので、重曹とクエン酸を一緒に使用し泡を発生させて汚れを絡めとります。
まず、重曹を排水口にまんべんなくかけて、15~20分程放置。そして、その上からコップ一杯程度のクエン酸水をかけて、泡を発生させます。その後、歯ブラシなどで気になる箇所をこすって、水で洗い流せば完了です。
まず、重曹を排水口にまんべんなくかけて、15~20分程放置。そして、その上からコップ一杯程度のクエン酸水をかけて、泡を発生させます。その後、歯ブラシなどで気になる箇所をこすって、水で洗い流せば完了です。
まとめ
重曹とクエン酸は、お家に置いておけばとても便利です。値段もそれほど高くないので、掃除にあまりお金をかけられない学生にとっても経済的です。お家を徹底的にきれいにしたいという方は、ぜひ、この二つを使用して掃除をしてみて下さい。
監修:高橋敬子
日本ハウスクリーニング協会 講師/
NPO法人日本ハウスクリーニング協会理事/
一般社団法人日本家事代行協会理事長/
一般社団法人日本整理収納協会理事/
株式会社ピュアレディス・ライフ代表取締役
主婦が培ったスキルを活かしイキイキ輝く
女性の働く支援と働く場の提供のできる社会に
貢献するための活動をしている
https://www.jhca.or.jp/school/koushi_prof_takahashi.html