2018年11月12日 更新

カーテンって洗濯するべき? 一人暮らしの部屋を明るく保とう

一人暮らしを初めてみて、衣類の洗濯にはだいぶ慣れきたものの、カーテンは洗ったことがないという人は案外多いようです。そもそも、カーテンは洗うものなのか?また、洗うとしたら自宅で洗濯できるのでしょうか?今回は、そんなカーテンの洗濯に関する疑問や、一人暮らしでも簡単にできるカーテンのお手入れ方法について解説します。

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この記事で書いている3つのポイント

①カーテンは年に1回洗濯するくらいでもOK
②カーテンの素材には注意して洗濯しよう
③カーテンを洗ったらレールにつけて自然乾燥

カーテンは洗濯していいの?

外気の通り道である窓辺につけるカーテンには、土埃や排気ガス、花粉といった汚れのほかに、料理や喫煙などで発生した生活臭が付着しています。
カーテンを汚れたままにしておくと、採光がうまくいかず部屋が暗くなったり、部屋のニオイの原因になったり、通気性が悪くなってカビやダニが発生し、健康に悪影響を与えることもあり得ます。

素材によって洗い方は異なりますが、大抵の場合は自宅で洗濯できるものがほとんどなので、清潔で明るい部屋を維持するためにも、カーテンは定期的に洗濯することをおすすめします。

カーテンはどのくらいの頻度で洗濯すればいいの?

カーテンを洗うといっても、下着や衣類のように頻繁に洗う必要はありません。種類によって、そのサイクルは異なりますが、目安としては、年に1回から多い場合も4回程度でOKです。
  • 厚手のカーテン・・・1~2回/年
  • 薄手のカーテンやレースのカーテン・・・3~4回/年
  • ロールスクリーン・・・1回/年
改まってカーテンを洗おうとすると、面倒に感じますよね。おすすめなのは、季節の変わり目の衣替えの時や、年末の大掃除の時などについでに洗濯すること。これならば「前回はいつ洗ったっけ?」と悩むこともなくなりますね。
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カーテンはどうやって洗濯すればいいの?注意点はある?

さて、いよいよカーテンの洗い方です。その手順と注意点を順を追って解説します。

1. 洗濯表示の確認

カーテンには衣類と同じように洗濯表示がついています。まずはその表示を見て、自宅で洗えるかどうかを確認します。
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洗濯機のマーク、水洗いOKマークが付いていたら自宅で洗えます。
「ドライ」(Pの文字)や「セキユ系」(Fの文字)、「水洗い不可」という表示がある場合は残念ながら自宅では洗濯できないので、クリーニングに出しましょう。
ただし、洗濯可能なカーテンでも、素材にレーヨンや麻、綿が使われている場合は縮む可能性があるので、それぞれの表示に従って洗いましょう。

また、上下に開け閉めするタイプの「シェードカーテン」「ロールスクリーン」も水洗い可の表示があれば洗濯できます。ただし、ロールスクリーンは型崩れの可能性があるので、縦型洗濯機での洗濯がおすすめです。

注意したいのは「遮光カーテン」。裏地に遮光生地が貼ってあるものは、裏地が剥がれたり、脱水の際に生地が傷んで遮光機能が損なわれる可能性があります。できればクリーニングに出すといいでしょう。

2. カーテンをレールから外す

自宅でカーテンを洗えることがわかったらといって、慌ててカーテンをレールから外さないでください。カーテンには目に見えないホコリやダニがついています。まずは、レールから外す前に、掃除機やロールタイプの粘着シートなどで、それらを予め取り除いておきましょう。

ホコリが取れたら、レールから外します。その際、カーテンについているアジャスターも忘れずに取り外して、なくさないように、ひとまとめにしておきます。シェードカーテンやロールスクリーンには、下側にも重りの棒などが付いているものもあるので、忘れずに外してください。

3. カーテンを折りたたむ

取り外したカーテンは、プリーツに沿ってジャバラ状に畳みます。その後、洗濯ネットのサイズに合わせてさらに折りたたみます。特に気になる汚れがある場合は、その部分が一番表に来るように畳むと、汚れが落ちやすくなります。
洗濯ネットは100円ショップなどでも売っているので、1つ持っていると便利です。

4. 洗濯と脱水

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ネットに入れたカーテンを洗濯機に入れ通常モードで洗います。ただしデリケートな素材の場合は、弱い水流のコースを選びましょう。
洗剤は、色落ちや縮みを防ぐためにもおしゃれ着洗い専用のものがおすすめ。抗菌防臭効果のある柔軟剤を使うと、ニオイやカビがつきにくくなります。

シワや縮みを防ぐために、脱水は短めにするのがポイント。目安はレース素材ならば30秒、厚手のもので1分くらいです。

5. 乾燥

脱水が終わったら、アジャスターをつけてカーテンレールに取り付け、そのまま自然乾燥します。
乾燥機を使うと、傷みや縮みの原因となるので、全自動洗濯機の場合は乾燥機能をオフにするのを忘れずに。

また、せっかく洗ったカーテンが汚れないように、洗濯機を動かしている間に窓やカーテンレールを拭いておくといいでしょう。

カーテンにシミやカビが……頑固な汚れの落とし方

通常の汚れならば、洗濯機で洗うだけで十分ですが、シミやカビがある場合は、次の方法で、洗濯の前に処理をしておきましょう。

【カビ】

  1. カビは胞子が飛び散らないように、湿らせたタオルで拭きとる。
  2. 酸素系漂白剤(色物にも使える漂白剤)をスプレーして染みこませるか、つけ置きする。
    • 漂白剤の使用方法は、商品の説明に従って正しく行う。
  3. 洗濯機で洗う。

【シミ】

  1. シミの種類を見極める 
  2. それぞれにあった染み抜きを用いる。
    • 万能・・・・酸素系漂白剤 
    • 手垢(皮脂)・・・・汗取りスプレー 
    • 軽いしみ・・・・おしゃれ用洗剤   
  3. 落ちにくい時は、おしゃれ用洗剤を同時使用。ぬるま湯につけおき。
  4. シミにおしゃれ用洗剤をつけ、たたいて染み込ませてから洗濯機で洗う。
  5. 汚れがひどい場合は、おしゃれ用洗剤と酸素系漂白剤を入れた40℃ほどのぬるま湯に30分ほど漬け置いてから、洗濯機で洗う。ただし、カーテンの素材によっては変色の可能性があるので注意を。
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まとめ

一人暮らしだと、ついつい後回しになりがちなカーテンの洗濯。でも、カーテンは洗濯機で洗ったあと、そのままレールに取り付けて自然乾燥するだけなので、誰でも簡単にチャレンジすることができます。
部屋の広い部分を占めるカーテンがきれいだと、部屋が明るくなり、気持ちも明るくなりそうです。ぜひ、トライしてみてください。
監修:本多弘美
家事・収納アドバイザー
医療系短大を卒業後、臨床検査技師を経て家庭に入る。生活の試行錯誤から収納を考え、収納アドバイザーとしてデビュー。経験から蓄積され導き出されたノウハウを体系化し、講演やテレビ、執筆などを行う。科学的な視点に基づく広い視野からの分析も好評。掃除関連の提案も行っている。『クセになるおそうじ術(暮らしのイラスト便利BOOK)』(成美堂出版)『パパッときれいすっきり!時短家事術(だいわ文庫)』(大和書房)
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