目次
羽毛布団は洗濯するべき?
まずは、そもそも洗濯が必要なのか、そして洗濯が可能なのかについて見ていきましょう。
羽毛布団は日頃のお手入れをしていれば頻繁に洗う必要はない
軽量で温かい羽毛布団は一人暮らしの方にも愛用されているアイテムです。できるだけ快適に長く使うためにこまめに洗った方がいいのではと思いがちですが、日頃のお手入れをしていれば頻繁に洗う必要はありません。
羽毛布団は吸湿と放湿の機能を兼ね備えているため、布団自体で湿度を適切に保つことが可能です。日頃のお手入れとして、以下を行っていれば汚れがない限りこまめな洗濯は不要です。
- 布団カバーの使用
- 布団カバーをこまめに交換して洗う
- 月1、2ヶ月ごとの天日干し(片面1時間ずつ)
天日干しすることで、布団の中の空気が膨張し羽毛が広がるので保温効果が高まります。
羽毛布団を洗う前に「洗濯表示」を確認
事前に「洗濯表示」の確認を必ず行ってください。洗濯機マークや手洗いマークがあればご家庭でも洗えます。しかし洗濯禁止マークやドライマークのみ可能な表示であれば、ご家庭で洗うことはできません。
確認せずに洗ってしまうと、以下のようなトラブルに見舞われる可能性があります。
- 中から羽毛が出てくる
- 羽毛の偏りがでる
- 羽毛が痛みふんわり感が失われる
- 異臭がしてくる
- 布団の変色
羽毛布団を自宅の洗濯機で洗う方法
ご家庭の洗濯機で洗う場合のポイントを2つご紹介します。
洗濯機のサイズとコースを確認する
1つ目は洗濯機のサイズと機能を確認することです。シングルサイズの羽毛布団であれば、5キロタイプで対応できます。セミダブルなら7~8キロのものが必要になります。サイズがあわない状態で無理に洗うと布団のみならず、洗濯機が倒れたり、洗濯機が故障したりなどトラブルにつながることもありますので注意が必要です。
続いて洗濯機のコースを確認しましょう。「毛布コース」や「大物洗いコース」などで洗うことになりますが、洗濯機に付属の説明書をよく確認の上、ご利用ください。
続いて洗濯機のコースを確認しましょう。「毛布コース」や「大物洗いコース」などで洗うことになりますが、洗濯機に付属の説明書をよく確認の上、ご利用ください。
洗濯ネットに入れておしゃれ着用の中性洗剤で洗う
2つ目は洗うときのポイントです。羽毛布団は非常にデリケートなため、必ずネットに入れましょう。汚れがあるときは、汚れがある部分が外側になるように畳んで入れます。あらかじめベランダなどでホコリを落としてからネットに入れることが大切です。
洗剤は、おしゃれ着用の中性洗剤がおすすめです。普段よく使われる弱アルカリ性の洗剤だとタンパク質を溶かす効果で羽毛が傷むので、中性洗剤やおしゃれ着用の洗剤を使って洗いましょう。
軽量な布団は洗濯機に入れた際に、水に浮いてしまうことがあります。このときは、水が高水位までたまった後に、洗濯機を一旦停止させ、手で中に押し込むようにするといいでしょう。
洗剤は、おしゃれ着用の中性洗剤がおすすめです。普段よく使われる弱アルカリ性の洗剤だとタンパク質を溶かす効果で羽毛が傷むので、中性洗剤やおしゃれ着用の洗剤を使って洗いましょう。
軽量な布団は洗濯機に入れた際に、水に浮いてしまうことがあります。このときは、水が高水位までたまった後に、洗濯機を一旦停止させ、手で中に押し込むようにするといいでしょう。
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自宅で洗った羽毛布団の干し方
ふんわりと乾かすために知っておきたいコツを2点ご紹介します。
風通しのよい日陰に干して乾燥させる
1つ目は干す場所です。風通しがよい日陰がおすすめです。
これは直射日光によって、布団自体が日焼けしたり、中の羽毛が傷んだりしてしまうことを避けるためです。
物差し竿が2本あればまたぐようにひっかけることができるので、布団の間に風が通りやすくなり、早く乾かすことができます。しっかりと乾かさないと異臭の原因になるので、天気予報をチェックし、よく晴れた日が続くときを狙って干したほうがいいでしょう。
これは直射日光によって、布団自体が日焼けしたり、中の羽毛が傷んだりしてしまうことを避けるためです。
物差し竿が2本あればまたぐようにひっかけることができるので、布団の間に風が通りやすくなり、早く乾かすことができます。しっかりと乾かさないと異臭の原因になるので、天気予報をチェックし、よく晴れた日が続くときを狙って干したほうがいいでしょう。
仕上げに全体をほぐす
2つ目は仕上げのひと手間です。ご家庭で洗うときに起こりがちな失敗は、羽毛の偏りと、ふんわり感がなくなることです。
布団の端をもって軽くふる、手で偏りを軽くほぐすことでふんわりとした手触りに近づけます。もし乾きが不十分に感じるのであれば、椅子にひっかけるなどしてしっかり乾燥させてから使いましょう。
もし、ふわふわ感が洗う前の状態に戻らないときは、コインランドリーなどの乾燥機を使って温度をかけて乾かすことで、ふわふわ感が元に戻ります。
布団の端をもって軽くふる、手で偏りを軽くほぐすことでふんわりとした手触りに近づけます。もし乾きが不十分に感じるのであれば、椅子にひっかけるなどしてしっかり乾燥させてから使いましょう。
もし、ふわふわ感が洗う前の状態に戻らないときは、コインランドリーなどの乾燥機を使って温度をかけて乾かすことで、ふわふわ感が元に戻ります。
羽毛布団をコインランドリーで洗濯・乾燥させる際のポイント
ご家庭では洗えない場合、コインランドリーを利用し洗濯から乾燥まで行うことができます。その際に気をつけるべき点について解説します。
9割程度に詰まるくらいのサイズの洗濯機を使用
洗濯機のサイズは、実際に入れてみて、スペースが9割程度埋まるくらいが最適です。シングルを3枚程度まとめて洗うと、ちょうどバランスよくなります。まとめて洗うと値段も抑えられますので、一人暮らしの友達同士で協力してもいいでしょう。
洗剤はご家庭で洗うときと同様に、中性洗剤を使用しましょう。
洗剤はご家庭で洗うときと同様に、中性洗剤を使用しましょう。
キルティング加工のない羽毛布団は紐で縛る
キルティング加工がないタイプは、ビニール紐で縛って洗ってください。このひと手間によって羽毛の偏りを回避できます。ただし乾燥する際は紐を切っておくようにしましょう。
乾燥機は3割程度に詰まるサイズを使用
乾燥機のサイズは、容量の3割程度におさまるものを選んでください。また、ふわふわにするコツは乾燥機にテニスボールか、タオルをボール状に縛った物を一緒に入れることです。それらのアイテムの叩きが加わることで仕上がりがよくなり乾燥時間も早まります。
まとめ
一人暮らしの方からも人気の羽毛布団のお手入れ方法についてご紹介しました。ご家庭で洗濯する場合は洗濯機のサイズと羽毛布団のサイズ、洗濯機の機能を確認しましょう。ポイントを押さえて、ぜひ家庭でも洗濯して羽毛布団を清潔に保ちましょう。
監修:神崎健輔
実家がクリーニング店でもあったので小さな頃から洗濯を手伝い、クリーニング師の資格を取得して洗濯の知識をとことん勉強。 現在は、白洋社クリーニングと宅配クリーニングネクシーという二つのクリーニングカンパニーに所属。 「洗濯ハカセ」を名乗り、日々ストイックに「もっと洗濯がキレイに楽にできる方法」を研究しなが培った知識をブログで発信中。 家庭での洗濯が上手になる方法や、クリーニングいらずの洗濯術などを公開しながら、テレビ、雑誌、ラジオとたくさんのメディアでも活躍中