2020.11.16公開
2020.11.16更新
テレワークやリモート授業により「長時間座り続ける」ことが増え、体が疲れていると感じている人も多いのでは? そこで、正しい座り方と、凝ってしまったときに手軽に体をほぐせるストレッチアイテムも紹介します。
長時間座るときは、姿勢がポイントになります。また身体が固まったときは、ストレッチなどでほぐしましょう。そこで理想的な座り方と、ストレッチを補助してくれるおすすめアイテムを、スポーツトレーナーの桜沢治暉さんにお聞きしました。
テレワークで疲れてしまう原因とは?
座っているだけのテレワーク。通勤・通学することを考えれば、移動がないため身体の負担は軽減しています。しかし、身体を動かす時間が取れないことで血流が悪くなったり、筋肉や筋が痛くなったりする人たちも増えているんです。
長時間座り続けることが、身体によくないことは知っていると思いますが、授業や仕事だと気軽に歩き回ることもできませんよね。そこで悪い座り方と、長時間座り続けるときに気をつけたいポイントを紹介します。
悪い座り方&姿勢と時間目安
悪い座り方の代表は、机に覆いかぶさるように座って猫背になることと、背もたれに寄りかかりのけぞり気味になる座り方です。この座り方は、1時間か2時間続けるだけでも負担になります。
まず、前でも後ろでも身体を反らして座ると腰に無駄な負担がかかります。また姿勢が悪いと、筋肉が固まった状態になり、凝りにつながります。
正しい座り方&姿勢と時間目安
正しい座り方とは、膝や股関節を90度くらいの角度に保つことです。
座るときは、前かがみでイスの奥までお尻を移動させてから、身体を起こします。すると背もたれに支えられた骨盤が立ち、自然と背骨もまっすぐになります。姿勢は、骨盤を立ててお尻の座骨部分で座るイメージをするといいでしょう。できる限り背筋をピンと伸ばし、肩の力を抜いてアゴを引いて座ります。
文章で読むと、この方が疲れるんじゃない? と思う人もいるかもしれませんが、ぜひ実践してみてください! 正しい姿勢で1~2時間座り続けても足腰への負担は少ないことがわかると思いますよ。
正しい座り方がわかったところで、さらに「座る時間」にも注意していきましょう!
正しい座り方をしていても、3~4時間も同じ体勢をしていると筋肉は固まり、血流は悪くなります。すると身体全体が重く、ダルく感じてきます。
これを防ぐために「30分に1回は立つ」ことを心がけてください! ただオンライン授業は90分あり、オンライン会議も1時間程度続くこともありますよね。そういうときは授業や仕事の区切りがいいところで必ず立って身体を動かし、伸ばすことが重要です。
疲れた体を「伸ばす&ほぐす」ときのおすすめアイテム
なかなか身体を動かす時間が取れない、自分の意志で動かせないという人におすすめなのが「ストレッチサポートアイテム」です。短時間でも簡単に身体のケアができるので身体を伸ばしたり、ほぐしたりしてみましょう。
楽にストレッチできるアイテム
腕でや足にかけて引っ張ることで、ストレッチ効果だけでなく筋肉強化もできるグッズです。バンド強度は4段階あり、男女差やトレーニング内容に合わせて選べます。さっと手に取って、さっと動ける手軽さもポイントです。
ムトーエンタープライズ「フィットネスケーブル・プラス」
身体の硬さに合わせてボードの角度を14段階で調整したら、ボードに乗ってストレッチします。普段の生活では、多くの時間が”前かがみ姿勢”が多いので、ストレッチボードで反らせることで各背骨の関節を開き、筋肉じん帯を伸ばし、血流をよくすることができるんです◎
アサヒ「ストレッチングボードEV」
足や腰、腕など身体の各部位に当てて筋肉をほぐせるアイテム。これは1分間で最大4,000回も超微振動しているので、普通に伸ばすより筋肉を刺激してくれます。特にダルくなりやすいふくらはぎなどは、振動により筋肉の深層部までほぐせます。
ドクターエア「ストレッチロールS」
肩こり・腰痛解消アイテム
肩や腕、ひざやふくらはぎの上をコロコロ転がすだけで、マッサージ効果があるボールです。イスに座ったままでマッサージできる手軽さがポイントです。ほかにも仰向けに寝て背骨に当てたり、足裏で転がしたりすることもできます。
ファイテン「メタックスボール」
こちらは振動しないシンプルタイプのローラーです。ふくらはぎ、臀部、背中などをローラーの上に乗せて転がしていきます。身体をほぐすストレッチ効果のほか、凝りもほぐすので腰痛防止もできますよ。
ディゴラ「ティゴラ リラックスローラー フィットネス」
電動もみ玉付のクッション。イスに座ったまま腰や背中に使えます。床に座れば、ふとももやふくらはぎ、リラクゼーションとしても◎ もむ速度も3種類から選べるので、部位ごとに変えてマッサージしましょう。
アテックス「ルルド マッサージクッションミニ プロ」
運動不足を解消してくれるアイテム
ストレッチやマッサージで身体をほぐすだけでなく、かなりの運動不足を感じている人には、屋内で簡単に運動ができるグッズがおすすめです。1日に時間にして約20分、有酸素運動をすると運動不足解消だけでなく、トレーニングとしての効果も望めます。
気軽に運動できるアイテム
イスの代わりに座っているだけでも体幹に効果があるのがバランスボールです。インナーマッスルも優しくアップしてくれます。ほかにも足を乗せて身体を伸ばしたり、ひざでバランスを取ったりとトレーニングにも使用できます。
エレコム「バランスボールHCF-BB75IV」
狭い室内でも場所を取らず、ハンドルを持ちながら足踏み運動ができるアイテム。ステッパーはハの字に踏み込むタイプなので、ふとももの外側や内ももにも効果があります。メーターに歩数や消費カロリーも表示されるので自分の運動量もわかります。
アルインコ「FA4016 ハンドル付ステッパー」
室内で縄跳びができる便利グッズ。天井が低い一人暮らしの部屋でも縄跳びができます。跳んだ回数は、グリップ部分で計測し消費カロリーも表示してくれるのでモチベーションが上がりますし、しっかり管理しながら縄跳びをすることで有酸素運動効果もとても高くなります!
タニタ「タニタサイズ カロリージャンプ TS-960」
ちょっと本格的に運動できるアイテム
自転車運動が、室内でできるコンパクトバイク。駆動部はマグネット式なので騒音も少なく一人暮らしの部屋でも使えます。ハンドルには、心拍数センサーも搭載されているので安心。無理せず自分に合った速度で漕げば、適度な運動が可能です。
アルインコ「AFB5013 エアロマグネティックバイク5013」
プロアスリートも使っている振動マシンの家庭版。バイブレーション動作があるので、姿勢よく立っているだけで運動効果が得られるすぐれもの。お腹周りや足、お尻などに効果があります。
ドクターエア「3Dスーパーブレード スマート SB-003」
テレワークで疲れた体をほぐして快適に過ごそう
テレワークで凝り固まってしまった身体は、自分で気をつけて行動に移すことが大切。こまめに立ち上がったり、ストレッチしたりできない人は、「毎日何時に何分間、身体を動かす」と予定を決めておくといいですね。
また今回紹介したグッズを活用して楽しみながらストレッチやトレーニングをすることができれば、習慣化しやすくなります。自分の座り続ける時間と、身体の具合を考えながら、まずはできることから始めてみましょう!
文・松田政紀(アート・サプライ)