初代バチェラーの久保さんが考える スマートな生き方

家具のレンタルサービス「CLAS（クラス）」。必要な家具を、必要な期間だけ、お手頃価格で借りられるとあって注目を浴びています。
「CLAS」を運営する株式会社CLASの代表、久保裕丈さんは、Amazonプライム・ビデオで配信され話題となった恋愛リアリティ番組「バチェラー・ジャパン」の初代バチェラーでもあります。

「先々のことを考えるよりも、今興味のあること、目の前にあるやらなくてはいけないことにただただ取り組んできたら、今のようになった」という久保さんに、「CLAS」がどのようにして生まれたのか、久保さんが考えるスマートな暮らしとはどんなものなのかお話を伺いました。

家具選びに大切なのは“人生のアップデート”という視点

家具は大きなものだと、買うときは高揚感があるのに、引越しや処分するときはとても困りますよね。
「CLAS」は家具のレンタルと合わせて、配送や引越しに伴う移動、要らなくなったときの処分といった、面倒な部分を全部ウチが請け負いますよっていうサービスです。
なので、ベッドのような大きなものほど、メリットを感じてもらいやすいかなと思います。

CLASで扱っている家具

人って年齢を重ねるごとに暮らしもアップデートしていきますよね。
大学生になり、普通ならば新卒で働き始める。そこからお給料が上がっていい部屋に引越したり、経験を積んで転職したり、同棲したり、結婚したり。

そうやって人生がアップデートする時は、暮らしも変わっていきます。
その変化に合わせて家具もある程度自由に変えられないと、気に入らないもの、自分の暮らしにあっていないもので我慢することになってしまいます。

ですから、「CLAS」では“人生のアップデート”に合わせて、家具を気軽に変えるライフスタイルを提案しています。

度重なる引越しで気づいた家具を買わないという選択肢

「CLAS」という家具のレンタルサービスを始めたのは、自分自身の経験がきっかけです。
僕自身が一人暮らしを始めたのは大学院からですが、更新料を払うのがバカバカしいというのもあって、社会人になってからは、多いときは2年おきに引越しているんですよ。

その度に、引越し先の間取りに合わないなどの理由から、家具を全て買い換えていました。
業者さんに引き取られていく家具を見る度に忍びない気持ちになっていたんですが、ある時、家具を買うからこんな事が起きるんだということに気づいたことが、このサービスのヒントになっています。

CLASで扱っている家具

学生でもスマートに暮らせる方法とは？

日本には「いいものを永く使う」という考え方がありますが、これだけ変化の早い現代には即さない考え方になってきていると思います。
特に若い頃の好みって変わりますから、無理をしていいもの揃えたり、こだわりすぎるよりも、もうちょっとフットワークが軽いほうがいいんじゃないでしょうか。
モノに執着しない暮らしのほうが今の時代に合っているかなと思いますね。

無理して背伸びしなくても、それぞれの理想の暮らしを実現できるお金の使い方はあると思いますし、ちゃんとリサーチをすれば、学生でもスマートな暮らしはできると思います。

人生も家具選びも大切なのは自分の軸を持つこと

僕が何かを決めるときの軸としているのは、「新しいチャレンジにワクワクできているか」「誰かに喜んでもらえているか」ということ。
あと一つ付け加えるとしたら、「自分が好きな人たちに囲まれているか」ということです。

この軸は、人それぞれなんでもいいと思うんですが、自分の人生や暮らしを評価するための軸をきちんと持つこと。
決して抽象的に終わらせないことが大事だと僕は思います。
暮らしっていうのは、そういうなりたい自分から考えて、どういうものが良いかって考えるのが大切なんじゃないかなって思います。

今の生活の中で、僕が一番チャレンジングでワクワクできることは仕事です。
ただ、いい仕事をするには休息と運動も大切だと思っています。
僕にとっての家は”心も体も休まる場所”。
つまり休息するための大切な場所なので、ソファやベッドは普通よりも大きなものを選んでいます。

「CLAS」が豊富なサイズ展開をしている理由とは？

「CLAS」で大切にしているのもサイズで、普通の家具屋さんよりサイズ展開が多いんですよ。
テーブルなら4サイズ、ソファなら3サイズにオットマン含めて、4パターンになるとか。
自分の暮らしぶりに合わせてサイズを変えられるといいかなって思って。

CLASの家具でコーディネートされた部屋の例

家に対しても、体に対しても、家具のサイズが合っていないと居心地が悪いじゃないですか。
家で食事をしない人ならば、テーブルは小さめにして、その分ベッドを大きくしてもいいし。同棲や結婚をするなら、シングルベッドは狭すぎる。

デザインよりもまず家や暮らし方、体に合ったサイズの家具を選ぶことが大事なんじゃないでしょうか。

僕が考えるスマートな生き方

「CLAS」を立ち上げる際、事前に「好きな家具のブランドやショップは？」というアンケートを取ったら、無回答が半数ぐらいと非常に多かったんです。
僕は以前、アパレル関係の仕事をしたことがあるので分かるんですが、同じ質問を洋服のブランドやショップでしたら、無回答ということはあり得ません。
ところが家具となると無回答か、唯一返ってくる答えが「IKEA」だったんです。

そんな日本人が家具を買う場合、選択肢はそれほどない方が選びやすいんだろうという考えから、「CLAS」ではあまり凝ったデザインやクセのあるテイストの家具は扱っていません。

CLASで扱っている家具

若いうちから「自分の好みはこれ」と、ガチガチにテイストを決めてしまうのではなく、人生のアップデートに合わせて暮らし方を自在に変化させていくこと、それに合わせて持ち物や家具も柔軟に変えていくほうが、スマートな生き方ができるんじゃないでしょうか。
ですから、これから人生をどんどんアップデートしていく学生さんにこそ、「CLAS」を利用していただけたらいいなと思います。

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お話を伺った方：久保裕丈

1981年東京生まれ。東京大学工学部卒、東京大学大学院新領域創成科学研究科修士課程修了後、外資系コンサルティング会社に入社。2012年にミューズコー株式会社を設立。Amazonプライム・ビデオの「バチェラー・ジャパン」の初代バチェラーとしても注目を浴びる。現在は家具のレンタルサービス、「CLAS」を運営する株式会社CLASの代表取締役社長。

CLASとは？

高品質な家具を月々400円（税別）、1か月からレンタルできるサービス。レンタル料には配送・設置・保険料も含まれ、初期／追加費用なしで、簡単手間なく、安心に利用することができると評判。

https://clas.style/