2021年03月25日 更新

雑貨もコーヒーも音楽も! 店主の好きが詰まったお店「Hi Monsieur」

店主が「好きなもの」と「ここにしかないもの」を世界各地から集めたお店「Hi Monsieur(ハイ ムッシュ)」。一癖あるアイテムが豊富で、ワクワクが止まらない店内です。おうち時間が増えたからこそ、インテリアや雑貨はもちろん、お部屋で流す音楽や、一息つくときの飲みものまで、自分のお気に入りに囲まれた暮らしのヒントを、Hi Monsieurから学びましょう!

下北沢駅(または世田谷代田駅)から15分ほど歩いた静かな場所にある「Hi Monsieur(ハイ ムッシュ)」。雑貨だけでなく、コーヒーやアイスクリームなどのカフェメニューもあるこちらのお店には、店主の「好きなもの」がたくさん集められています。今回は店主の大石さんに、お店の魅力や居心地のよい空間づくりのヒントを教えてもらいました。
Hi Monsieur店主 大石護さん

好きなものだけを置いた、「自分の部屋」のようなお店

Hi Monsieurがオープンしたのは2015年。駅から少し離れたこの場所にお店をオープンした理由は、「静かでのんびりしているのに個性的な個人経営のお店がぽつぽつとあるこのエリアが好きだった」からだそう。

そんなHi Monsieurには、店主の大石さんが世界各国で買い付けてきた少し独特な雰囲気の雑貨や、日本の作家さんと一緒に作ったオリジナルのアイテムなどが並んでいます。
大石さん

商品だけでなく、お店で出しているコーヒーやアイスクリーム、店内で流れている音楽などもすべて自分の好きなもの。カフェや雑貨などでカテゴライズせず、自分の部屋をオープンにして、そこにお客さんを招き入れるというようなイメージは、オープン当初から変わらず持っています。

買い付けでは「そのときに好きなもの」と「ここにしかないもの」を選ぶ

商品を買い付けする場所は、そのときの気分で決めるという大石さん。最近はコロナの影響もあって海外には行けていないそうですが、お店にはアメリカの西海岸、ドイツ、イギリス、ベルギーなど、さまざまな国から買い付けたものが並びます。大石さんは商品をどのような基準でセレクトしているのでしょうか。
大石さん

5年前に買い付けたものを見ると、今の好みとは少し違っているものもあるのですが、常にそのときの自分の好きなものを集めています。
そして、「動物をモチーフにしたもの」と「手作り感のあるもの」が好きというのは、昔から変わっていないですね。

もうひとつ、大石さんが商品を買い付ける際に大切にしていることは、できるだけここにしかないものを集めるということ。それは「アクセスがよいとはいいがたい場所にあるお店だからこそ、ほかと同じようなものではなく、個性的でおもしろい一点ものを置きたい!」という想いがあるからです。

また、お店に遊びに来てくれる作家さんや、知り合いから紹介された作家さんとの出会いも大切にしていて、一緒にものづくりをすることもあるそうです。
大石さん

仲のよい作家さんと話し合ってものをつくることもあるのですが、自分の好きなものをわかってくれている方が多いので、大雑把なオーダーでも伝わるんです。
なかでも、Birbira(ビルビラ)さんにつくってもらった写真の陶器は、お店に置いているもののなかでも特に気に入っています。

大石さんイチ押しの商品から、アイテム選びの楽しみ方と新たな視点を発見!

海外から買い付けたものも、作家さんとつくったものも、このお店に置かれているひとつひとつをとても大切にしている大石さん。そんな大石さんに、数あるHi Monsieurの商品のなかからお気に入りのアイテムを教えてもらいました。それぞれのアイテムの「好きなポイント」をお聞きしていると、アイテムを選ぶときの新たな視点や楽しみ方のヒントが見えてきました。

ものを育てる楽しみが味わえる! Hi Monsieurオリジナルのレザーボックス

こちらのレザーボックスは、Hi Monsieurオリジナル。ボックスはレザー作家のsonor(ソナー)さんが、大石さんと相談しながら手がけ、取っ手部分はサンフランシスコの作家Sherry Olsenさんの石のボールが使用されています。
ここでしか買うことができない商品で、ボックスの裏には、sonorさんとSherry OlsenさんとHi Monsieurの刻印入り!
大石さん

正方形のほうには飴玉などのお菓子を入れたり、細長いほうには文具を入れたり……ぜひ好きなものを入れて楽しんでください。レザーは経年変化するため、使うほどになじんできて、どんどん愛着が湧いてくるはず。「ものを育てる楽しみ」を若い方たちに知ってもらえたら嬉しいなと思います。

一人の作家の作品を追い続けるからこその発見がある! Birbiraさんの陶器

こちらは、日本の陶器作家Birbira(ビルビラ)さんが手がけたもの。花器として使うのはもちろんですが、そのまま置いて飾るだけでもとても存在感があり、お部屋のアクセントになるアイテムです。
大石さん

10年くらい前のものと最近のものを比べると、微妙に顔の雰囲気が異なっているんです。最近つくられた中央のものは、顔がシュッと細くなっていますよね。
先日作家さんが店に来られたときにこのお話をしたら、ご本人も気付いていなかったようですが、「結婚をして、だんだん旦那さんの顔に似てきたのかも」と話していました。
このように一人の作家さんの作品をずっと見ていると、作品の変化がわかることもあってとてもおもしろいです。量産品とは違う魅力がありますよね!

つくられた背景に想像を巡らす、ユーモアあふれる50年代ものの木彫り人形

大石さんの大のお気に入りだという、ヨーロッパの「アンリ社」でつくられた木彫り人形。こちらはワインボトルのキャップで、1950年代につくられたものです。写真のもの以外にも、口がパカっと開く仕掛けが施されたマッチ入れなど、さまざまな種類があります。ひとつひとつデザインが異なっているので、写真のように並べて飾るのもおすすめ。
大石さん

70年ほど前といえば戦争があった時代ですが、どうしてこんなにユーモアのある作品ができるんだろうとつくられた背景をいろいろ想像して、ついつい買ってきてしまいます。すべて手彫りなので、手作りならではの温かみが感じられるところもいいですよね。

ここに来たら、珍しいフレーバーアイスやコーヒーも外せない!

左から、あまおうマスカルポーネ・オレンジヘーゼルマスカルポーネ・アップルシナモン

個性的なアイテムに出会えるだけでなく、とってもおいしいアイスクリームやコーヒーなどのカフェメニューがあるのもHi Monsieurの魅力のひとつ! 
お気に入りのアイテムを探しながら、おいしいものを食べて、飲んで、ゆっくりと過ごすことができるHi Monsieurならではの雰囲気は、大石さんが海外に行ったときに感じたことが影響しています。
大石さん

さまざまな国に行って感じたのは、日本と海外では時間の使い方に違いがあるということ。
たとえば朝の8時からみんなでカフェに集まったり、公園に立ち寄ってから仕事に行ったりするような人々を見て、とても素敵だなと思いました。あとは自分自身、海外のカフェに行くのがとても好きなんです。Hi Monsieurは、そうした海外のゆったりした時間の流れやカフェの雰囲気などから影響を受けていると思います。

お部屋づくりにルールはない! 自分の好きなものを好きなように集めていって

一人暮らしの生活でも、Hi Monsieurのように、日々好きなものに囲まれて、居心地のよい空間で過ごすためにはどうしたらよいのでしょうか。大石さんからヒントを教えてもらいました。
大石さん

いろんなお店に行って、よいと思ったものを真似して取り入れていくうちに、自分の好みがわかってくると思います。ここのお店にもいろいろな系統のアイテムがありますが、どれも自分の「好き」のフィルターを通して選んできたもの。
お部屋も同じようにそうしたものを集めていけば、ほかの人から見たらどうかはわからないけれど、自分にとって居心地のよい空間ができあがってくるはず。お部屋づくりにルールはないので、自分が好きだと思うものを好きなように取り入れてほしいなと思います。

まとめ

ほかではなかなか手に入らないような魅力的なアイテムが並ぶHi Monsieur。おいしいアイスクリームやコーヒーを楽しみながら、思わず長居してしまいたくなるお店の空間をぜひ堪能してください。
また店内のあらゆるところに小さな人形が隠れていたり、天井からさまざまな形のライトが吊り下げられていたり……遊び心のある仕掛けもたくさんあるので、ここもぜひチェックしてみてくださいね♪

取材協力

Hi Monsieur

【住所】東京都世田谷区代田1丁目30-12
【電話番号】03-5787-6989
【営業日】12:00~17:00営業 土・日曜定休日

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※商品は数に限りあり、完売する場合もあります
※この記事は2月時点の内容です
※営業日や営業時間は変更となる場合があるため、お出かけ前に公式サイトにてご確認ください
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