目次
面積の大きいベッドは、部屋に圧迫感を与えがちですが、クッションやベッドリネンの選び方しだいで、簡単にイメージを変えることができます。プロによるインテリアの選び方と共に、インスタグラムで見つけたおしゃれなベッド周りの実例をご紹介します。

土橋陽子さん
インテリアコーディネーター
株式会社イデーに5年間(’97~’02)所属。
2012年より「Design life with kids interior workshop」主宰。フリーランスデザイナー・インテリアライターとして、様々な企業や媒体と協働して独自の活動を展開。レムノスにデザイン提供したfunpunclock が、2017年にグッドデザイン賞受賞。2019年秋には、TiCTACよりfunpunclockの腕時計も新発売。Precious.jpにて「身長156cmのインテリア」連載中。
ベッド周りをおしゃれに見せる5つのコツ
ベッド周りをきれいかつおしゃれに見せるのに、家具を買い足したり、ベッド本体を買い替えたりといった大掛かりなことは不要です。まずは、これからご紹介する5つのコツをチェックして、思い通りの空間を作る基本をマスターしましょう。
【1】ベッドの高さを基準にアイテムを選ぶ
◆低めのベッドを使っているなら
ベッド周りを整えるのに、まず注目したいのはベッドの高さ。ベッドが低めの場合は、クッションは小ぶりで固め、数も少なくてOKです。lulu.nutsさんのように家具も高さを抑えると、より空間を広く見せることができます。
ベッド周りを整えるのに、まず注目したいのはベッドの高さ。ベッドが低めの場合は、クッションは小ぶりで固め、数も少なくてOKです。lulu.nutsさんのように家具も高さを抑えると、より空間を広く見せることができます。
◆高めのベッドを使っているなら
kanagram_roomさんのような高めのベッドを使っている人は、クッションを複数使うのがおすすめ。寝る用の枕のほか、大型+中型+飾りクッションを置くことで、魅せる
ベッドに早変わり。サイドテーブルなどの家具とベッドの高さを合わせるとより統一感がだせまよ。
kanagram_roomさんのような高めのベッドを使っている人は、クッションを複数使うのがおすすめ。寝る用の枕のほか、大型+中型+飾りクッションを置くことで、魅せる
ベッドに早変わり。サイドテーブルなどの家具とベッドの高さを合わせるとより統一感がだせまよ。
【2】クッション選びは色味と質感の掛け算
◆同系色でまとめるなら質感を変える
同系色でコーデするなら、質感で遊んでみましょう。ベッドカバーとクッションの色味やトーンが同じでも、綿だったり麻だったり、ニットだったり、スウェードだったり…統一感がありながらそれぞれの風合いが出てぐっとおしゃれに見せられます。
同系色でコーデするなら、質感で遊んでみましょう。ベッドカバーとクッションの色味やトーンが同じでも、綿だったり麻だったり、ニットだったり、スウェードだったり…統一感がありながらそれぞれの風合いが出てぐっとおしゃれに見せられます。
◆センスアップを図るなら差し色を追加
スタイリッシュにまとめたい人におすすめなのが、同系色のベッド周りに差し色をプラスするテク。上品さを加えたいならパープル、かわいく演出するならピンク、北欧テイストに仕上げるならイエローも◎。
スタイリッシュにまとめたい人におすすめなのが、同系色のベッド周りに差し色をプラスするテク。上品さを加えたいならパープル、かわいく演出するならピンク、北欧テイストに仕上げるならイエローも◎。
◆こなれ感を狙うなら個性派クッションをプラス
クッションの形にも注目。四角だけでなく、個性的な形のものをミックスするとこなれ感がアップするはず! 遊び心のあるベッド周りの演出にはかかせないアイテムとして取り入れてみてください。
クッションの形にも注目。四角だけでなく、個性的な形のものをミックスするとこなれ感がアップするはず! 遊び心のあるベッド周りの演出にはかかせないアイテムとして取り入れてみてください。
【3】ベッドリネンは季節×素材にこだわる
自然素材のものは風合いがよく、シワ感も部屋にアンニュイな雰囲気を作ってくれます。同じ綿でも、特にワッッフル織、ガーゼ素材は空気をまとうように軽く、通気性もよいので夏場のベッドリネンにおすすめです。
ベッドのボリュームがでやすい冬場は、ベッドスプレッド(大きなサイズのベッドカバー)で生活感を排除。ウールやカシミア素材のものを重ねると、部屋の雰囲気をガラリと変えられます。
【4】フロアランプで縦のラインをプラス
お部屋の中でも水平面で大部分を占めるベッド。その周辺に、背の高いフロアランプをおくことで縦のラインが入り、お部屋のアイキャッチ的な役割を果たしてくれます。夜は優しい光を灯し、昼間は彫刻のようなシルエットを演出してくれます。
【5】ベッドリネンとカーテンを同系色に
垂直面で大きな面積を占める窓部のカーテンは、水平面で多くを占めるベッド周りと、色味を合わせることでお部屋に統一感を与えることができます。ほんの少しの工夫で、お部屋のイメージがぐっとセンスアップしますよ!
色で簡単! ベッド周りを思いのままに
ここからは、色の組み合わせ方をご紹介します。部屋に入ってすぐ目に入ってしまうベッド周りを、色でおしゃれに整えていきましょう。
ライトグレー×ピンクで「抜け感」を演出
ライトグレーのつくる端正な雰囲気に、ほんのり甘いカラーを混ぜることで品のある空間に。トレンドの作り込みすぎない「抜け感」を演出できる組み合わせです。マットな質感の素材をプラスするとより洗練された印象に。
◆土橋さんおすすめは「サラ・グレース」

土橋陽子さん
抜け感の演出なら「サラ・グレース」のファブリックですね! 原色を使わず、優しくソフトな色使いに、女性らしい刺繍やフリルが施されているので、ベッド周りに置くだけでサマになりますよ。
ホワイト×グレーで「ナチュラル」に
失敗の少ないシンプルな組み合わせ。ベッドに使われているのが、オーク材やタモ材といった木製の素材だとよりナチュラルに、アイアンやスチール素材だとカフェ風に印象を変えることも可能です。
◆土橋さんおすすめは「ウニコ」

土橋陽子さん
北欧テイストで人気のインテリアショップ「ウニコ」。ベッドやクッションカバーは、どこか懐かしい、ほっこりするようなデザインが多く、素材にもこだわりが見えます。ナチュラルに仕上げるならこのお店をチェック!
柄×柄で「カジュアル」な印象に
柄×柄もカラーやトーンを揃えれば意外に簡単。気をつけたいのは、似た柄同士は、ピッチを大胆に変えること。ピッチを合わせてしまうとアイテム同士がケンカしてしまうのでsarami_iさんのように、「幅の広いチェック」×「幅の狭いストライプ」といった具合に組み合わせてみましょう。
◆土橋さんおすすめは「カリモク60」

土橋陽子さん
長年親しまれている国産インテリアブランドだけに、使いやすく汎用性の高いアイテムが目白押し! ミッドセンチュリーな雰囲気のものや、柄物のクッションカバーなども合わせてコーディネートされていることが多く、アクセントを加えたベッドリネンの参考になります。
まとめ
生活感が出てしまうベッド周りは、「色づかい」と「素材選び」でいかようにもおしゃれに見せられます。手軽に印象を一新できるので、部屋の感じを変えたい…と思ったらぜひ、試してみてください。