設問の中には、ただ大きな空白の枠が用意され、「大学生活で力を入れたことを、表現・記載方法は特に指定しませんので、ご自由にご記載ください」というものもあります。
この場合、「自由」なのですから、ただただ文字を並べて書いても問題ありませんが、これでは、「せっかく一般的なESの記入枠と違うものを用意した我々の意図を想像するという資質に欠けていそうだ。これでは、お客様の言葉に表れていない真意を汲み取ろうとする姿勢が弱そうだ」と推測されても文句は言えません。
このような場合は、設問に関連する
・写真を貼る
・フローチャートで表す
・(得意ならば)イラストを加える
・他者の評価の言葉を寄せ書きしてもらうスペースを設定する
といった工夫を楽しみましょう。
もしも「1」の自己PRを題材に作成するならば、文字でアピールするスペース、配布したチラシの縮小写真を貼るスペース、社員や同僚、指導した新人の推薦の言葉を寄せ書きするスペースを、バランスを考えながら配置し、作成してみてはどうでしょうか?
3.企業ごとの「記載ルール」はしっかり把握すべし
文章作成というよりもES作成全体での注意点ですが、シートの隅のスペースなどで、例えば「記入は黒ボールペンのみ」「○月○日必着」などの記載・提出ルールを指定している場合があります。この記載ルールは絶対ですので必ず従って下さい。よって、もしも、「箇条書きは不可」となっていたならば、その企業のES作成では箇条書きを用いてはなりません。これも重要なポイントです。
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文・岡 茂信
<著者プロフィール>
岡 茂信 (おかしげのぶ)
現在東証1部の情報システム開発企業での採用選考経験を元にジョブ・アナリストとして独立。大学及び就職イベントでの講演、有名企業に対し採用アドバイスを実施。著書に「就職活動がまるごと分かる本」「エントリーシート完全突破塾」「適職へ導く自己分析」がある。また、「岡茂信の就活の根っこ」(http://ameblo.jp/okashigenobu/)で就活の土台となる旬な情報を発信している。