エントリーシートマスターをめざせ!第一回  エントリーシート(ES)とは何か?

エントリーシートマスターをめざせ!第一回  エントリーシート(ES)とは何か?

2015/03/09

自己分析

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さっそくですが、皆さんはESにどのようなイメージをお持ちですか?

しばしば就活は恋愛に例えられたりしますが、そうするとESはさしずめラブレターでしょうか。そう考えると何だか楽しそうですね。しかし、ESとは、「会社研究や自己分析の結果、貴社に貢献できるとの結果を得ました。この点について詳しく説明させて頂きます……」というような「説明書」に近いものだと私は考えます。


まずはESとは何か、目的や伝えるべき内容についてお話ししましょう。

1.「ESの目的」

「企業」と「就活生」の2つの立場から目的を考えるとESへの理解が深まります。

・ESの送り手である企業の目的

企業は採用活動において面接やグループディスカッション等の接触型の選考を重視しますが、限られた人員や時間の関係から全ての応募者との接触は不可能なため、接触する人を絞り込むための書類選考を行います。この書類選考の一つがESです。

・ESの受け手である就活生の目的

企業の目的を知れば、就活生の目的理解は簡単ですね。作成したESを通して、「この人には会ってみたい!」と企業に思わせることが目的です。


2.「ESの設問の意図」

ESの設問を作るのは企業です。企業は採用にあたり、以下のような希望をもっています。

・魅力ある人を採用したい。

・当社の仕事内容に役立つ知識やスキルをもった人を採用したい。

・当社で長く共に歩んでくれる人を採用したい。

そこで多くの企業は、

「大学で力を入れたことを通してあなたを紹介して下さい」

「ゼミや研究室等、勉強で力を入れていることを教えて下さい」

「(他社ではなく)当社を志望する理由を教えて下さい」

などの質問を設定します。質問内容や数は企業によって様々で、例えば「世界を幸せにするためのアイデアは?」「喜怒哀楽の中から一文字を選び、あなたにとって印象的な出来事をお書きください」などの質問もあります。ただ、どんな質問であれ、上記3つの希望に沿う人物かどうかを知るための問いであると理解しておきましょう。


3.「ES作成に必要な準備」

質問に回答し、ESを完成させるのは就活生です。「会ってみたい」と思わせることが目的ですので、書き始める前に回答内容の充実を図る準備が大切です。

準備として必要なのは以下の3つです。

・自分の経験や長所を掘り下げる「自己分析」や、他者を通して客観的に自分を確認する「他己分析」

・志望会社の仕事や社風が自分の求めるものかを判断する目を肥やすやめの「業界・会社研究」。(目が肥えた人ほど、説得力の高い会社志望理由を記述できるようになります)

・自分が長く続けたい仕事を探すための「職種研究」

これらを準備することで、2で述べた「企業が持つ希望3つ」に合わせて自分の特徴を書くことができるようになります。



いかがでしょう。ESとは何か、イメージがつかめたでしょうか。ESとはただの自己紹介文ではありません。いかに自分がその企業の希望にマッチする人間であるかを、説得力あるエピソードとともに「説明」するものであると心得ましょう。



▼選考通過した先輩のESが見られる!


文・岡 茂信

<著者プロフィール>

岡 茂信 (おかしげのぶ)

現在東証1部の情報システム開発企業での採用選考経験を元にジョブ・アナリストとして独立。大学及び就職イベントでの講演、有名企業に対し採用アドバイスを実施。著書に「就職活動がまるごと分かる本」「エントリーシート完全突破塾」「適職へ導く自己分析」がある。また、「岡茂信の就活の根っこ」(http://ameblo.jp/okashigenobu/)で就活の土台となる旬な情報を発信している。

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