合コン3件掛け持ちをしてでも、気合いで出会いを求めよ

絵音 実際に動いてみると、いい出会いに巡りあえることってありますよね。特に、意外な場所に行くことって大切かもしれません。たとえばかわいい子がたくさん集まる、イケメンとの合コンに顔を出すとすると、当然、強力なライバルがいます。でも女子が少ない趣味系のオフ会に顔を出してみたら激モテ、みたいなパターンもあるんです。

夏目 今の話を聞いて思い出しました。実は、偏差値50を切る大学に通うある学生が、周囲は東大、京大卒ばかりの名門企業へ入ったんです。聞けば、この学生は「汗かき役」を期待されて内定したそうです。ほら、何かやる時って、優等生ばかりでなく、周囲の人を助け、言われたことを愚直に取り組む人も必要じゃないですか。その学生はとにかく、人がよくて、頑張る。だから採用されたんです。

絵音 あー、それわかります。合コンをセッティングする時も、いろんなタイプの人を揃えるようにしてます。たとえば、イケメンって一人でいいですもん。しゃべれないイケメンが何人もいたりしても困ります（笑）。

夏目 マネジメントに置き換えれば「人材石垣論」になるでしょう。レンガ造りの壁のように、同じ大きさ・形の石を組み合わせるより、お城の石垣のように様々な大きさ・形の石を組み合わせた方が強度が増す。組織も同じです。だから就活でも、高学歴や体育会ばかりが認められるわけでなく、学生時代とにかく遊び回っていたとか、意外なタイプが認められたりするんです。

絵音 そのためにも、まずは先入観を捨てていろんな場に行くべきですよね。ちなみに私、合コンを同じ日時で3件掛け持ちしたことまであるんですよ。

夏目 すごい。

絵音 あの時は、会場を同じビルの別の店にセッティングして、まずこの階、次にこの階、と回っていきましたね……。

夏目 いいじゃないですか。就活でも、面接会場のビルがかぶるくらい、いろんなところを受けてほしいですね。

＜第5回に続く＞

本日の恋愛的就活論
■こんな企業がいいなぁ！ と事前に決め過ぎない
■意外な企業にも目を向けてみよう！

絵音／合コンシェルジュ、一般社団法人 日本合コン協会 会長（代表理事）、株式会社ビッグリボン 代表取締役。タレント時代に3年間で1000回の合コンを経て、2009年に株式会社ビッグリボンを設立し、「恋愛jp」「パピマミ」などのインターネットメディア事業を展開する。"合コンシェルジュ"としてメディア出演多数、著書に『「急に熱が出た」と言いだす女の本音』（主婦の友社）など。公式ブログ「ENON'S BAR」 http://ameblo.jp/enon0820/ 一般社団法人 日本合コン協会 http://gokon-jpn.org/

夏目幸明／1972年3月20日生まれ。早稲田大学卒業後、広告代理店・アサツーディ・ケィへ入社。退職後、経済ジャーナリストへ転身し、「マーケティング、マネジメント、技術が見えれば企業が見える」を旗印に様々な企業を取材。著書に、創業者13人の人生を描いた「掟破りの成功法則」（ＰＨＰ研究所）、など。ほか、資格の学校ＴＡＣや明治学院大学などで豊富なマネジメント・マーケティング経験を活かし就活講座を行う。facebook「脱力就活先生・夏目幸明」、就活イベントも開催。