日本有数のビジネス街、丸の内。学生時代はあまり縁のないエリアだったかもしれませんが、就活が佳境になってくると、説明会や面接のためにこのエリアを訪れる機会が増えてくるはずです。
この丸の内一帯の土地が、政府から実業家の岩崎弥之助に払い下げされたのが、1890年(明治23年)のこの日だったそうです。三菱グループのWebサイトによれば、この土地払い下げは財政難に苦しむ政府が岩崎家(三菱財閥)に持ちかけたもので、代金は128万円。当時はまだ東京駅も開業しておらず、丸の内界隈はのちに「三菱ヶ原」と呼ばれるような辺鄙な土地で、この値段は相場の数倍だったそうですが、岩崎は時の大蔵大臣松方正義の懇請を受け、国家に尽くすためとして払い下げに応じたそうです。
ちなみにこの丸の内エリアに日本初のオフィスビルとされる「三菱一号館」が建設されたのは、4年後の1894年。この三菱一号館は1968年に取り壊しされ、2009年に当時の資料をもとにレプリカ再建されています。
※敬称略
■参考資料
丸の内オフィス街の建設 - 岩崎久彌物語(mitsubishi.com)
https://www.mitsubishi.com/j/history/series/hisaya05.html