女性でも働きやすい企業を判断する3つのポイント

女性でも働きやすい企業を判断する3つのポイント

2015/03/05

就活の悩み・疑問

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女性にとって「働きやすい企業」といっても、産休制度が整っていること、残業がないこと、女性の重役登用に積極的なこと……など、人によって求めるものはそれぞれ。今回は、説明会やOG訪問でチェックしておきたい、女性でも働きやすい企業を判断するための3つのポイントを、キャリアカウンセラーの水野順子さんにお聞きしました。

■女性社員の割合や推移は、企業の姿勢を表す

女性社員が多い企業ほど、女性が長く働きやすい環境をつくるための支援やサービスが充実している傾向にあります。ですから、女性社員の人数やその推移は、企業の姿勢を読み取るヒントになるでしょう。また、その企業に勤める女性社員の平均年齢や年代ごとの社員数も入社前に確認しておくといいポイントのひとつ。仮に30歳以上の女性社員が極端に少なかったとすれば、その企業は女性の家庭と仕事の両立に対して理解が低いのかもしれません。

■休日出勤・残業の現状を聞くなら、OG訪問で

仕事はもちろん、アフター5やプライベート(ゆくゆくは家族との時間)を充実させたい女子就活生にとって、休日出勤や残業の有無は気になるところでしょう。この実態を知るためには、公表されているデータを見るよりも、歳の近い女性社員にOG訪問をお願いして、実際に聞いてみるのがオススメです。その際に確認すべきは、休日出勤や残業の背景に「帰らない」と「帰れない」のどちらがあるのかです。入社して2~3年目は、自分の社会人スキルを磨くための大切な期間でもあります。その時期に意欲に溢れた社員が、時間を忘れて頑張っているのと、いやいや残って仕事をしているのでは大きく違います。OG訪問だからこそ聞ける「ほんとのところ」を探ってみましょう。

■女性管理職の割合は、将来のキャリアアップに大きく関わる!

キャリアアップを重ねて、ゆくゆくは管理職や役員を目指したい人は、女性管理職(役員)の割合も気にしておくといいでしょう。ちなみに、現在の日本における女性役員の割合は、全体の10%。これは欧米諸国に比べて非常に低い数字です。政府はこの数字を2020年には30%にまで引き上げる策を打ち出しています。社会全体では女性のキャリアアップに追い風が吹いているとはいえ、重役にはまだまだ男性が多いのが事実。人事担当と話す機会があれば、「女性の重役登用について、どうお考えですか?」と聞いてみるといいですよ。

※管理職と役員の違いって?
管理職は、部長、課長、係長など、部下を持っている社員のこと。
そのうち経営責任を負った人を役員と呼ぶ。

以上、女性でも働きやすい企業を判断する3つのポイントをお届けしました。

最後に、水野さんが考える「女性が働きやすい企業」について聞くと、「女性の力に期待している企業」という答えが返ってきました。一社員として女性に大きな期待を持ち、その期待が手厚いサポートに表れている会社こそ、働きやすい会社といえるのかもしれませんね。

文●中村朝紗子

水野順子さんプロフィール
キャリアカウンセラー、キャリアコレクション代表取締役。女性とキャリア研究所主宰。ストレスケアや人間関係の築き方からライフプランまで含めたキャリアライフ支援を行っている。近著に『責めない しがみつかない 投げ出さない自分らしい人生を受け入れ、楽しむ女性になるための48のコツ』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。http://www.careerlabo.com/

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