今や全国で1000を超え、ブームとも言われる学生団体。イベント系やボランティア系など多様な活動内容で、学生主体ながら社会への影響力を持つ団体も少なくありません。ところで、そうした一般学生とは少し違う活動をしてきた経験は、就活を有利にしてくれることがあるのでしょうか。社会人1年生のみなさんに、学生団体と就活について聞いてみました。
はい……10.9%
いいえ……89.1%
今回のアンケートでは、学生団体に所属していた人は全体の約1割。さらにその人たちに対して、学生団体の経験が就活に生かせたことを聞いてみると、ほぼ全員から回答がありました。
Q.学生団体の経験が就活に生かせたのはどんなときですか。
・団体の活動で身に付けたスキルが、就活情報の収集などに役立ちました。(女性/22歳/専門サービス)
・活動を通じて、忍耐力や「ここぞ」というときの集中力が養われた。(女性/22歳/商社・卸)
・何事にも粘り強く取り組むことができた。(女性/25歳/金融・証券)
・面接のときのグループディスカッションで、集団の中で意見をまとめあげていた経験が生かせた。(女性/23歳/金融・証券)
・面接で、自身の経験に基づいた具体的な話ができたこと。(男性/25歳/人材派遣・人材紹介)
・面接で、学生時代の活動にまつわる経験談を話せたこと。(男性/22歳/運輸・倉庫)
・ボランティアの経験で自分の活発さや、興味関心の方向性をアピールできました。(女性/22歳/マスコミ・広告)
・自分が活動をしてきた経験を面接で話すことができて、それに関して興味を持ってもらえた。(女性/23歳/マスコミ・広告)
・大学から表彰されたことが自己PRにつながった。(男性/24歳/団体・公益法人・官公庁)
・部活動で主将を務めた経験が、エントリーシート(ES)のネタや面接のネタになった。(男性/22歳/機械・精密機器)
・自己PRとして生かすことができました。(男性/25歳/金属・鉄鋼・化学)
いかがでしたか? 学生生活の中で自分なりに打ち込んできたことがあると、ESや面接でのアピール材料になると、ほとんどの就活生が感じていたようですね。ただこうしたときに陥りやすいのが、所属団体の説明に終始するあまり、「自分がどんな理由でどのように関わってきたのか」がぼやけてしまうこと。自己PRの主体はあくまでも自分であることを忘れずに、選考に臨みたいものです。
文● 鈴木恵美子
調査期間:2014年7月
アンケート:フレッシャーズ調べ
集計対象件数:社会人1年目の男女174件(インターネットログイン式アンケート)