【実践】自己分析をやってみよう ―1―【企業サイドから見る「自己分析」24】

【実践】自己分析をやってみよう ―1―【企業サイドから見る「自己分析」24】

2015/05/22

企業研究

自己分析

前回は私を題材に、過去の掘り起こし作業を実践してみました。この過去の掘り起こしをベースに、引き続き私自身を題材にしながら、数回にわたって、自己分析を実践していこうと思います。

その前に少し、【自己分析を始めるための5つの質問】の「質問2」 について考えてみたいと思います。

「質問2」とは、

2.中学・高校時代はどういう生活だったでしょうか? 例えば部活とか、勉強とか?

というものでした。

参考:自己分析を始めるための5つの質問【企業サイドから見る「自己分析」8】
https://gakumado.mynavi.jp/style/articles/2134/

大学時点における私の場合は、明らかに、印象や学歴というものと、実際話してみたイメージに、違和感が出ると思います。理系の大学院まで進んでおきながら「研究職は志望しない! 管理部門を希望します!」と言うのだから、面接官は戸惑って当然です。

「大学と大学院で、理系なんだから、研究職でいいんじゃないの? こいつ大丈夫?」

という、マイナス的評価と、

「なんか、世間知らずだけど、面白いこと言ってるな。なんでそういう方向性になったんだろう?」

という興味が惹かれる要素と、2つが葛藤すると思います。

面接官が葛藤するのは、第一印象から抱く人物像と、実際に話している姿から抱いた人物像に、違和感が出てくるからです。

それは、今現在の価値観だけを聞いても、絶対に判りません。今現在の価値観は、単に「理系職ではなく、事務がしたい!」という結論のみですから。

なぜ、こういう結論に達したのか、ということを説明し、 理解してもらうためには、高校以前の価値観をまとめておいて、今の自分につなげるということが必要になってくるのです。それによって、話に説得力がつき、信憑性がグッと高まります。

高校までの私は、

『親から、東京の理系の国立大学に行けと言われてきて、また生き物に興味があり、ずっとその延長で、高校は理数科に入学した。たまたま農学部に興味を持ったが、その方向性に疑問を感じることなく、当然と思っていた』

でしたが、大学での私は、

『学校に馴染めず、理系の適性をここで考えるようになった。アルバイト等でいろいろ学んで、考えた結果、理系職に興味がなくなった』

ということです。

つまり、 価値観が激変してるんですよね。これでは、面接官が、違和感を覚えても仕方ないと思います。

大切なのは、 面接官の違和感を払拭する材料を、キチンとまとめておくことです。

会社には、いろいろな人がいるので、理系出身が文系職に就くことは、特別変わったことではありません。会社としては、ベストパフォーマンスを発揮してくれれば、それでいいのです。学生までの実績と、社会人以降の可能性は全く別物。

だから、面接官はニュートラルな気持ちで、質問しようとしています。そこで、お互い意思疎通が図られれば、自ずと「過去の経験が起点になって、今の価値観があるんですよ」ということは、十分相手に伝わります。 過去を振り返らずに、今の自分を語っても、話に説得力は出ないんです。

だから、自己分析では、過去から細かく掘り起こして、今の自分につなげていかなくてはなりません。

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