就活に効く自己分析メソッド第4回 自己分析で失敗する人の共通点

就活に効く自己分析メソッド第4回 自己分析で失敗する人の共通点

2015/03/03

自己分析

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第1回~3回までは、自己分析の重要性と、その進め方についてご紹介してきました。今回は自己分析を進めるうえで気をつけたいポイントについて、就活アドバイザー才木さんから教えていただきました。

安易な「インターンシップ」「留学」を選ぶのはNG

第2回・第3回で紹介した「ワンテーマ自己分析」は、「最も打ち込んだこと」を掘り下げていく方法です。

この自己分析法は、素直に等身大の自分と向き合えるかどうかが成功のカギになります。「好感度の高い格好いい体験やアピールポイント」を探そうとすると失敗します。

本当に打ち込んだことを考えもせず、面接官にウケがよさそうという理由で「インターンシップ」や「留学」を打ち込んだこととして挙げる就活生が毎年多くいます。しかし、数週間程度のインターンシップや留学体験で「積極的になりました」「主体性が身につきました」とアピールしたところで、人を見るプロである面接官は心を動かされるでしょうか。説得力のある自己アピールとして伝えられるでしょうか。おおいに疑問ですね。

うすっぺらなインパクトはNG

最も打ち込んだことについて「アルバイトなどじゃ平凡だよなぁ……。印象に残るインパクトのあることにしたいなぁ」と考えたくなるのも理解できます。しかし重要なのは、「何に打ち込んだか」ではなく「なぜ・どのように打ち込んだのか」です。

「アルバイト」という入口は平凡だとしても、そこで得た経験をどう自分のものにしているかで、十分にインパクトのあるアピールにすることが可能です。格好いい嘘でうすっぺらなインパクトをねらうのではなく、平凡でも説得力を持ったリアルな真実のほうが、間違いなく自己アピールとして強いものになります。

キーワード先行型はNG

自己分析で導き出したキーワードではなく、面接でウケのよさそうな「リーダーシップがある」「協調性がある」などのキーワードを先に設定し、それに合わせて自分の過去からエピソードを探す方法をとる人がいますが、就活で良い結果を生むとは思えません。裏付けるエピソードが不足したり、無理矢理ひねり出したエピソード同士の間に矛盾が起き、説得力に欠けたアピールになりがちだからです。根拠もないのに「リーダーシップがある」とアピールしても、面接官に好印象を与えるどころか、「あまり深く考えていない」「自分を解っていない」という印象になり、不信感を招きかねません。

文・磯野佳世子

才木弓加・プロフィール

大学などでの就職対策セミナーの講師を務めるかたわら、自ら就職塾を主宰し、 直接学生への指導にあたる。就職本も多数執筆。
就職情報サイト 「マイナビ」( http://job.mynavi.jp/)では、 イマドキの就活のノウハウを熟知した講師として、エントリーシート、面接、自己分析、 就活マナーなど、多方面から「才木流」の内定獲得術を伝授。著書に「自己分析の「正解」がわかる本」( 実務教育出版社) 「サプライズ内定」(角川マガジンズ)「面接担当の質問の意図」(マイナビ)など。

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