体力面を心配して、志望自体を諦めてしまう女子学生もいますが、それは非常にもったいないことです。自分の方から「ここでは働けないだろう」と決めつけずに、積極的にアプローチしてみましょう。もし不安があるなら、説明会や面接で「私は一生懸命働きたいのですが、どうしても体力面において男性に劣ってしまうこともあるかと思います。その点はどうお考えですか?」と正直に聞いてみましょう。それは真剣に働くことを考えた上での現実的な質問であり、失礼にもマイナスな印象にも繋がることはありませんよ。
採用の場面で、男女の差は基本的にはありません。むしろ女子学生の採用に追い風が吹いている状況と言えます。積極採用にともない、起業の女性の勤労サポート制度も充実してきています。ぜひイメージで決めつけず、積極的に就活にチャレンジしてみてくださいね。
文●中村朝紗子
水野順子さんプロフィール
キャリアカウンセラー、キャリアコレクション代表取締役。女性とキャリア研究所主宰。ストレスケアや人間関係の築き方からライフプランまで含めたキャリアライフ支援を行っている。近著に『責めない しがみつかない 投げ出さない自分らしい人生を受け入れ、楽しむ女性になるための48のコツ』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。http://www.careerlabo.com/