就活中はこれからの自分の生き方についても考える機会が増えますよね。
今回は男性がこれからの生き方を考える上でのヒントとなってくれるであろう書籍とイベントについてご紹介します。
2015年1月に著述家の湯山玲子氏がエッセイ『男をこじらせる前に 男がリアルにツラい時代の処方箋』(KADOKAWA刊)を刊行したことをきっかけにして、昨今の不況や女性の社会進出、グローバリゼーションで従来の価値観が揺らいでいる今、著者の湯山氏と"男代表"としてジャーナリスト、メディア・アクティビストの津田大介氏によってこれからの男の生き方についての対談が行われました。
対談で、湯山氏は「男が、子分を周囲に従えたがったり定期的な収入がないことを恐れるなどといったことは、男性社会ならでは。男が今まで作り上げてきた既得権益が自分自身を苦しめている。仕事だけをしていればよいと思うのでもマザコンで生きるのでもなく早めに自律し、収入を得て楽しめるよう今後の人生を考えたほうがよい」と聴衆に男性の生き方についての持論を熱弁。
また津田氏は「女は色々な可能性をパラレルに用意しているが、僕もパラレル派。就活のときは出版社も受けたが結果的にフリーとして仕事をしてきて、急に仕事が変動したりするのに備え色々と新しい仕事を受けていたら、たくさん肩書きが増えた。社会の不条理にどう立ち向かって行くかがその後の人生を決める」とコメント。
双方の男女観が入り混じりながら対談が進んでいきました。
「今は怖い父親や、体育会などの抑圧がなくなっている。抑圧はあって当たり前。自分で克服すべき。」という湯山氏の発言に対し、津田氏は「いや、僕は抑圧や悪、理不尽なことはないほうがよい」と反論、意見を主張しあう場面も。
Q&Aでは予定時間を大幅にオーバーしても2人の対談はますますヒートアップし、聴衆も織り交ぜてのアツい座談会になったようです。
日々変わっていく時代の中、「日本男児」にも新たな生き方が求められているのかもしれません。
「人生で最も自分の生き方について考える期間」とも言われる就活シーズン。生き方のヒントを得るためにも、湯山氏の著作に手を伸ばしてみてはいかがでしょうか。