就活クエスト第10話 面接本番!「面接官を評価するのはキミ」ってどういうこと!?

就活クエスト第10話 面接本番!「面接官を評価するのはキミ」ってどういうこと!?

2015/05/21

就活の悩み・疑問

誰でも、人に認めてもらいたいという欲求があるんだよ。「めんせつかん」も同じさ。「あの学生、家に帰って俺の悪口言ってんじゃない」とか想像するのって嫌なもんだよね。「アイツの質問が悪くて答えにくかった」とかネットに書かれたくないよね。不安なんだよ、強がってるだけなんだよ。実は、誰でもね。

だから、認めてあげる。

こういうことさ。面接官が笑ってくれたら「いい雰囲気を作って下さってうれしいです。おかげで素直に話せました」とかさ。

ほか、面接の途中で鋭い突っ込みがあったとするじゃん。普通は答えに四苦八苦しちゃうんだけど、「ああ、そこを突っ込まれるとはさすがっス。実はそこ、まだ考えが及んでないですね」とか、相手を認めるネタに使う。圧迫面接っぽい時は、ムリして答えない。逆に「鋭い」「さすがっス」の方向性で話せばイチコロさ。

それと、「最後に何か質問ある?」とか言われたら、まあ「働いていて楽しい瞬間は何ですか?」とか「御社に向いているのはどんな人だと思いますか?」とか訊くわけ。で、じっくり話を聞く。目を見て聞く。相手の器を試すかのような視線で、身を乗り出し、耳を澄ませる。相手が話し終わっても、ちょっと沈黙する。「めんせつかん」は「あれ、響いてなかった?」とか思うわけよ。

そこで、すーっと息を吸って「さすがは○○社の方ですよね。素直に、深みがあると思いました」とか「こういう先輩と一緒に働きたいです」なんて言う。テキトーにほめても媚びてると思われちゃうから、本当に相手のいいところを探して、臨機応変にほめる。

そんな感じで、面接の途中で一回は「めんせつかん」をほめる。

すると、どうなるか。

――と、『口べた』がニヤッと笑って言った。

「自己承認欲求」が満たされると、人は相手に親しみを持つ。人はそういうふうにできてる。ほら最初、ボクに「聞き上手だよね」って言われて悪い気はしなかったでしょ? でさ、人は「返報性」を持ってる。何かいいことをしてくれたら、返してあげたくなるんだよ。認められたら、認め返してあげたくなる。その結果は――言わなくてもわかるよな?

――コイツ、『口べた』って言ってたけど、そういうキャラを作っていただけなんじゃなかろうか……。

(第11回に続く……)

本日の武器
◎面接官のテンションに合わせて「ミラーリング」すること
◎面接官の自己承認欲求を満たしてあげよう

漫画●ゼロハチネット

文●夏目幸明

夏目幸明プロフィール
「マネジメント、経営、技術の3つが見えれば企業が見える」を旗印に様々な企業を取材する経済ジャーナリスト。大学・専門学校で就活支援、マーケティングなどの講師をつとめる。講義は「資格の学校TAC」などで聞けるほか、ネット放送で「就活SHOW」を行う。著書は「社長あるある」(朝日新聞出版社)など。

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