前の人より面接時間が短かった気がするけど、これって不合格なの?

前の人より面接時間が短かった気がするけど、これって不合格なの?

2015/05/16

就活の悩み・疑問

関連キーワード:

人の心理から考えると一般的には、「面接官との話が盛り上がった=面接官はもっとその人の話を聞きたい=面接時間が長くなる」という事はもちろん考えられます。

ただ、「面接の時間の長さ=評価」は一致しないケースもあります。

例えば、とても話の長い学生がいた場合、一つ質問するごとに時間が取られ、面接官が聞きたい事を聞き終わるのに想定よりも面接時間が長くなってしまうというケースがあります。実際に私が面接した学生の中にも「1分の自己紹介をしてください」と伝えたのに、5分以上一人で演説のように話し続けた人もいました。余談にはなりますが、これはもちろん、「話が長すぎて要点を得ない受け答え」という判断をされてしまいます。

また、面接時間だけを取って考えると、企業の採用手法・方針よって、企業が想定している一人あたりの面接時間の設定はさまざまです。例えば、書類選考や筆記試験で厳しくジャッジをして、1次面接に進む人数を最小限の数に絞っていく方針の企業であれば、じっくり面接をするために一人あたりの面接時間は60分~90分くらいかけて行う企業もあります。一方で、書類選考は緩やかに行い、できるだけ面接で会って判断をしたいという方針の企業は、場合によっては数百名単位での面接をこなさなければならない場合があります。その場合、一人あたりの面接時間は15分~30分程度にし、必要なポイントをジャッジするだけという面接もあります。これは、企業の採用方針によって変わってきます。そのため、面接時間の長さだけでは、結果は測れないのです。

大事なのは、終わってしまった面接を必要以上に気にしない事です。結果を気にしても、結果が変わるわけではありません。大事なのはその面接の「内容」です。自分の面接の課題を分析し、次に生かしていく事です。面接後、自分が回答した内容を振り返り、面接官の質問に対して回答がずれていなかったか、面接官の質問の意図をきちんとくみ取れていたか、自分が伝えたい事を端的にわかりやすく伝えられたかなどを振り返り、次の面接に向けてブラッシュアップしていく事が大切です。

そして、もうひとつ面接に臨むうえで大事な事は、「面接は人と人のコミュニケーションの場である」という事。一方的にアピールする場でもなければ、自分を大きく見せる場でもありません。面接官も一人の人間です。面接という限られた時間の中でも、あなたの思いに共感し、人と人として心が通い合う瞬間があります。面接は時間の長さは問題ではありません、面接官と心が通い合う場です。ぜひ面接の「中身」を大事にしてくださいね。


壷井央子さんプロフィール(http://profile.ne.jp/pf/careerplan32-yoko/)

キャリアデザイナー。一人一人の個性を生かした『キャリア=仕事を通じた生き方』を創るキャリアデザイナー。これまで250社以上の企業の採用支援と、3500名以上の 就職希望者のキャリア支援の実績を持つ。2012年には女性のキャリア支援スクールを立ち上げ、「ハイヒールで戦場に行く」という言葉をモットーに、どんな場でも女性らしさを失わず、キャリアを築く事を提唱している。

おすすめ記事

Intern sp bnr d2 03

人気記事ランキング

新着記事

ページトップへ