今後の人生を左右する就職活動。大学生活の一大イベントのひとつでもありますね。希望の就職先に進むために、面接は重要です。
これまでは企業に出向いて面接をするスタイルでしたが、最近はWEB面接も主流になりつつあります。でも、どのような場所で受けたらいいかを悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
自宅もひとつの選択肢ですが、そのほかにもWEB面接に適した場所はあります。
そこで今回は、WEB面接にふさわしい条件やおすすめの場所などについて詳しくご紹介していきます。ぜひ万全の態勢で面接に臨んでください。
WEB面接を受けるときは、面接に集中できるように、以下の条件を満たす場所を選びましょう。
・回線が速くて安定している場所
・静かに面接を受けられる場所
・適切な明るさを確保できる場所
回線が不安定だと「回線落ちするのではないか」「相手に声がきちんと届いていないんじゃないか」など不安な気持ちになります。また、周りがうるさかったり明るさが不適切だったりすると面接官の心証が悪くなる可能性があります。
そういった不安を抱きながら面接をしていると、本来の力が発揮しにくいですよね。そうならないように、WEB面接に適した条件について詳しく解説していきます。
WEB面接を受ける際に重要なのは、「回線が安定している」ことです。回線が安定しないと面接中に映像が止まる、音声が聞こえないといったトラブルが起こる可能性があり、最悪の場合、WEB面接が強制終了してしまうこともありえます。
回線の速さに関しては、ダウンロード(下り)だけでなくアップロード(上り)の速度も大切です。アップロード(上り)が遅いと、自分がプレゼンする場面などで映像や声が途切れてしまう可能性があります。
回線の速さはインターネットで「インターネット スピード 測定」などで検索をかけることで、速度が計測できるサイトが出てくるので参考にしてみるのも良いと思います。
また、接続方法は、無線LAN接続より、有線LANで接続する方がインターネット回線の速さも安定性も高くおすすめです。
▶参考:用途別のインターネット回線の速度についてはこちらの記事も合わせてご確認ください
WEB面接は、企業の面接官と直接会話をする場なので、お互いの声が問題なく聞こえるように静かな環境を選ぶことも大切です。
「テレビやオーディオを消しておけばいいのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、実は「生活音」も相手にとって気になることがあります。
たとえば、電化製品のモーター音や洗濯機などの音、家族の足音やドアを開け閉めする音、外の道路を走る車のエンジンの音など、ご自身は聞き慣れている音でも相手からすると気になることも考えられます。
少しでも静かな環境をつくれるよう、窓やカーテンを閉める、周りの音を拾いにくいマイクを利用する、家族に静かにしてもらうよう事前にお願いしておく、などの対策をしましょう。
マイクの品質で声の印象も変わります。周りの音をどれくらい拾っているかを確かめるためにも、Zoomなどオンライン会議ができるサービスで面接と似た状況をつくって声を録音して聞いてみてください。
面接官と会話をするときには、お互いの顔がはっきりと見えることも大切です。WEB面接は画面越しであるからこそ、相手の表情をよりしっかりと確認する必要があります。
明るさ不足で顔色が悪く見えてしまったり、暗く映り込んでしまうと、マイナスなイメージを抱かれる可能性もあります。また、外からの光で部屋が明るい場合でも、逆光で自分の顔が暗くなっているかもしれません。
そのため、外の光の影響を受けないように、カーテンを閉めて照明で明るさを調整するほうが良いです。照明は、「リングライト」と呼ばれる円形のライトやクリップライトを設置するだけでも顔が明るくなります。
できればWEB面接前に照明の位置を調整して、ベストなバランスを見つけ、画面越しの面接官に好印象を与えられる工夫をしましょう。
ここからは、WEB面接に適している場所を紹介します。自宅のもほかにもおすすめの場所がありますので、選択肢のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。
WEB面接を受ける際にまず候補に挙がるのは自宅だと思います。落ち着いて臨めますし、インターネット回線の状況を調整しやすく、照明の取り付けなども容易です。
ただし自宅の場合は、生活音だけでなく背景にも気を付けなくてはなりません。部屋が散らかっていたり、荒れていたりすると印象は悪くなります。
バーチャル背景を設定できる場合もありますが、バーチャル背景が使えないこともあるので、シンプルな壁やカーテンをバックにするなど、Web面接用の場所をつくっておくことをおすすめします。
自宅以外では、レンタルオフィスを借りるという方法もあります。レンタルオフィスは、インターネット環境がビジネス用に整えられているので、実際にWEB面接で利用している方も多いです。
料金は、レンタルする部屋の大きさにもよりますが、1時間数100円から2,000円弱で借りられる部屋もあります。
ただし、広いスペースに仕切り板で区切っただけの完全個室タイプでないところもあります。その場合、周りの声が気になるということもありますので、あらかじめ確認しておくと安心です。
コワーキングスペースは、フリーランスやリモートワークをしている会社員などが多く働いている、仕事をするための施設です。インターネット環境も整備されているので、web面接にも適しています。
料金は1日単位や1時間単位で利用できる「ドロップイン制」で1時間数百円、「月額制」で1か月5,000円~3万円程度が一般的です。
ただし、レンタルオフィスと同様に、個室や会議室が設置されていないところもあるため、周りの目を気にせず落ち着いてWEB面接を受けたい方は事前に問い合わせておきましょう。
WEB面接で利用される面接ツールはいくつかありますが、それぞれ必要な回線速度の目安があります。
以下に主に利用される「Skype」「Zoom」「インタビューメーカー」「Harutaka」の必要な回線速度の目安をご紹介します。
なお、下図に出てくるダウンロード速度(下り)とはインターネット上からデータをパソコンなどに受け取るときの通信速度のことです。アップロード速度(上り)とはご自身のパソコンなどからインターネット上にデータをアップする通信速度のことです。
WEB面接でいうと、ダウンロード速度はご自身が面接官側の情報(映像や音声といったデータ)を受け取る速度、アップロード速度はご自身の情報(データ)を面接官に送る速度ということになります。
【参考】
・Skype
・Zoom
・インタビューメーカー
・Harutaka
WEB面接を受ける際に利用できるインターネット回線には、「光回線」、「モバイルWi-Fi」、「テザリング」などがあり、それぞれ以下のようなメリット・デメリットがあります。
WEB面接には光回線がおすすめ
WEB面接には、回線速度が安定していて大容量のデータ通信も可能な光回線が安心です。
モバイルWi-Fiは電波がつながっていれば外出先でもインターネットに接続できますが、大容量のデータ通信はあまり得意ではないため、面接の映像が乱れたり音声が途切れたりしてしまう可能性があります。
光回線で安定したインターネット環境を確保することがベストですが、中には「Web面接のためだけに光回線を入れるのはもったいない」と考える方もいるかもしれませんね。
しかしながら、コロナ禍がおさまってもリモートワークなどは推進されていくことが予想されるので、光回線の利用機会は増えそうです。
WEB面接だけでなく就職後のリモートワークまで見据えると、光回線を導入するには良いタイミングなのではないでしょうか。
WEB面接に最適な場所は、レンタルオフィスやコワーキングスペースなどがありますが、やはり安定したインターネット回線があり落ち着いて面接を受けられるのは自宅だといえます。
自宅でのWEB面接をより充実したものにするために、インターネット回線もしっかりとチェックしておかなくてはなりません。
WEB面接に適している回線は、通信速度が安定して大容量のデータ受信もこなせる光回線です。
今後のリモートワークの可能性も考慮して早めに加入し、快適なインターネット環境を構築しておきましょう。
教えてくれたのは…
砂流 恵介さん
秋葉原でパソコンショップ販売員の経験を得て、日本エイサーへ入社。宣伝・広報を担当する。2013年に同社を退職後はパソコンを含むガジェットのレビューを様々なWEBメディアで執筆。また、BtoC企業を中心にPR業務やコンサルタント、ゲーム実況配信など、多方面で活動している。
構成・文:Media Beats
編集:マイナビ学生の窓口編集部
協力:東日本電信電話株式会社