新常識となったオンライン面接に欠かせないものとは?

新常識となったオンライン面接に欠かせないものとは?

2021/02/19

就活対策

2020年4月、新型コロナウイルスの感染拡大で国内初の緊急事態宣言が発令されてから、それまで一部企業に限られていたオンラインによる採用活動が一気に加速しました。卒業を目前にした4年生のなかには、内定先の担当者とリアルな対面機会がないまま、新社会人になる人もいるほどだといいます。

採用活動が大きく様変わりした今、就活が本格化する2022年卒(現大学3年生)のみなさんに必要な準備や心構えとは? 就職アドバイザーの才木弓加さんにうかがいました。

教えてくれるのはこの人!

才木弓加さん/就職アドバイザー

大学・大学院などで就職対策セミナーの講師を務めるかたわら、自ら就職塾「才木塾」を主宰し、直接学生への指導にあたる。すでにオンライン就活、オンライン面接に幅広く関わる。20年以上のキャリアに基づいた独自の指導方法は、徹底した自己分析を行うのが特徴。NHKのドキュメンタリー番組でもその様子は紹介された。

■INDEXオンラインならではの極意がある?
1.安定した高速インターネット回線で実力を発揮
2.ツールを活用して“画面映え”を意識しよう
3.オンラインならではの事前練習&準備

おさえておきたい!オンライン面接のポイント

才木先生が教える最新就活事情
企業はオンラインに慣れてきた
地方在住の学生にはメリットも

オンラインならではの極意がある?

多くの企業がテレワークを取り入れ、社会的な理解が広がるなか、オンラインによる採用活動は今後も続くと考えられます。とはいえ、オンラインでの就活には対面とは違ったトラブルが後を絶たないもの。初めての就活に臨むうえで、どんなことに気をつければよいのでしょうか。

1.安定した高速インターネット回線で実力を発揮

オンラインでの就活に臨むうえで、忘れてはならないのは安定したネットワークです。

先日同席した面接では、学生側の接続が何度も途切れてしまうトラブルがありました。 もちろん故意ではありませんが、何度もそれが続いてしまうと、 『何も準備をしていなかった』という印象を持たれてしまうのではと不安になり、本来の力を発揮できないかもしれません。特にグループ面接の場合は、面接の進行が止まってしまうなど、ほかの学生にも迷惑をかけてしまい焦ってしまいます。

ネットワークのトラブルは事前の準備で解決できますから、大事な面接の前には必ず確認して、チャンスを逃してしまわないように。忘れがちですが、万が一接続が切れてもすぐに連絡できるよう、担当者の連絡先やスマホも手元に準備しておきましょう!

ネットワークの安定性を求めるなら固定回線が安心。また、無線LANより有線でパソコンと接続したほうが安定性もさらに増します。面接が行われる時間帯の接続状況を事前に確認しておくなど、トラブルを未然に防ぐ環境を整えておけば、実力をしっかりと発揮できるはずです。

2.ツールを活用して“画面映え”を意識しよう

面接は対面、オンラインにかかわらず、学生の見た目ではなく中身を重視することが基本ですが、オンライン面接ではやはり、モニター越しの印象に目が行きがちです。そのため最近は、女子学生を中心に卓上ライトの活用例が増えています。

直接会って話してみると元気な印象でも、モニター越しだと元気がないように見えたり、大人しく見えたりしまうことが少なくありません。ですから、“画面映え”を意識することは就活をうまく進めるためのポイントのひとつと言えるでしょう。

卓上ライトのほかにも、高性能のイヤホンやヘッドホンを用意して声の通りを良くする、パソコンに内蔵されたカメラの解像度が著しく悪い場合は、外付けのウェブカメラの導入を検討してみることもおすすめだといいます。

3.オンラインならではの事前練習&準備

ツールの準備はもちろん、本番で明るくハキハキ話せるように鏡の前でトレーニングしたり、家族や友達に協力してもらって、オンラインツールでのやり取りに慣れておくことも大切です。

先輩たちが模擬面接などで準備をしていたように、オンラインでもしっかりと練習をしておくとよいでしょう。

面接の際に“カンペ”を見るのはアリかナシか、という疑問もネットでは見受けられます。面接官によって考え方が異なるため一概には言えないものの、才木さんは「それができる環境なら、生かさなければもったいない」と話します。

もちろん、カンペを棒読みすることに終始してしまうのは考えものです。ただ、声が小さくなりがちな方なら『大きな声で!』と、自分なりのキーワードを書いた付箋をカメラのまわりに貼って、自然と目が行くようにするくらいは問題ないと思います。

面接官が重視しているのは、流暢に話す会話の技術ではなく、質問にしっかりと向き合い、たとえ言いよどんだり考える時間があっても自分なりの言葉で考えを伝えられるかどうか。その点を頭に入れておけば、カンペの使い方も変わるはずです。

おさえておきたい!オンライン面接のポイント

●安定した高速インターネット回線を早い段階で準備しておく

●自宅でパソコンを使って臨むことが基本。必要なアプリは事前にインストールし、基本的な使い方をマスターしておく

●予備としてスマホやタブレット端末を用意する

●背景となる部屋は整理整頓する。やむを得ずバーチャル背景を使う場合は、面接にふさわしい背景を

●オンライン面接の時間帯を家族に伝え、部屋への入室を避け、静かにしてもらうこと

●大学やネットカフェを利用しなければならない場合は、大学職員やスタッフにオンライン就活で利用することを伝えておく

●画面映えを意識して、卓上ライトやイヤホン・ヘッドホン、必要であればウェブカメラもセットする

●メモを取るための筆記用具や必要な資料を準備。卓上時計もあると◎

才木先生が教える最新就活事情

企業はオンラインに慣れてきた

数々の採用活動に立ち会っている才木さんは、2022年卒の就活について、企業も学生も手探り状態だった2021年卒の就活と比べて、「企業がオンラインツールを活用した採用活動に慣れてきた」と感じるといいます。

たとえばオンライン面接は、対面で会話をするよりも得られる情報が少ないという難しさがあり、昨年は対面面接よりも面接の回数を増やす企業がありました。

一方で、今年は、面接の回数を増やしても最終面接だけは対面にしたり、人事担当者のみで面接するのではなく、営業職志望なら営業職の社員が同席するというふうに、対面よりも多くの目で学生の資質を判断する方向にシフトすることも予想されます。

慣れないオンラインでの選考を余儀なくされた昨年と異なり、企業にとってはコロナ禍における2年目の採用活動。そのため、面接の様子を録画して、複数の面接官と相談しながら検討を行うなど、“新たな就活様式”に対応した取り組みが広がっていると指摘します。

3月に会社説明会、6月に選考解禁という基本的なスケジュールは従来と大きく変わらないものの、大都市圏を中心とする二度目の緊急事態宣言などの影響もあり、予定していた採用スケジュールを前倒しする動きも一部には見られるようです。興味のある業界・企業の情報収集は、早い段階から進めておくことも重要になります。

地方在住の学生にはメリットも

報道などの影響で、みなさんのなかには、「コロナ禍で採用人数が少なくなる」「就職氷河期がくる」と心配する人もいるかもしれません。しかし、2022年卒の採用活動は例年どおり実施するという企業が全体の約8割を占めており(下図参照)、業種によって差はあるものの、市場全体の採用意欲は低下しておらず、リーマンショック時のような低水準に陥ることはないと予測されます。

[アンケート出典]2020年9月〜10月実施「2021年卒マイナビ企業新卒内定状況調査」/回答方法:WEBフォームより回答/有効回答数:2,325社

また、オンライン化が進んだことで、学生にとっては企業との接点も増えました。特に、地方在住の学生は「物理的な距離や金銭的なことを気にせずに、企業説明会や面接に臨めるようになった」というのは大きなメリットですね。


提供:東日本電信電話株式会社


[才木先生の著書情報]
「質問の意図」「面接」「就活ノートの作り方」 マイナビ出版/「自己分析の「正解」がわかる本」 実務教育出版/「サプライズ内定」角川SSC新書 角川マガジンズ/「オンライン面接」マイナビ出版 2021年4月刊行予定
就活指導 才木塾https://saikiseminar1.wixsite.com/navi

人気記事ランキング

ページトップへ