『模擬WEB面接にチャレンジ!実例をもとにシミュレーションしよう』イベントレポート後編:集団面接

『模擬WEB面接にチャレンジ!実例をもとにシミュレーションしよう』イベントレポート後編:集団面接

2020/11/09

面接

2020年10月28日(水)に就職アドバイザーの才木弓加さんをお招きして、マイナビ学生の窓口の会員限定で実施したイベントのレポートをお届けします。本記事では、後編の『模擬WEB面接にチャレンジ!集団面接編』の様子を紹介します。
イベントに参加した方はその振り返りとして、参加できなかった方は内容を参考にこれからの選考を乗り越えていってください!

講師紹介:才木弓加さん

就職情報サイト『マイナビ』で活躍中で「サプライズ内定(角川マガジンズ)」著者の就職アドバイザー。大学や大学院での就職対策講座や、自身も就職塾を運営し日頃から学生に指導。のべ100件以上の動画選考事例を把握し、今の就活事情に精通している。
才木弓加オフィシャルウェブサイト&ブログ
http://ysaiki.sakura.ne.jp/
http://ameblo.jp/ysaiki


目次

1.オンラインで模擬グループWEB面接を実践!
2.模擬グループWEB面接を振り返っての改善点

→前編:個人面接編はこちら

1.オンラインで集団WEB面接を実践!

女性で現在大学3年生の田中さん(仮名)と、男性で現在2年生の鈴木さん(仮名)の2名にご協力いただいて、代わる代わる質問される集団面接の様子を再現してみました。

自分だったら、どんな受け答えをするか、前の人と回答が似ていたらどうしようなど、現実の面接をイメージしながら読んでみてください。

ーーそれでは、まず、鈴木さんにお尋ねします。まだ2年生だということですが、大学で力を入れて取り組んだことはありますか?

まずは部活動が挙げられます。僕は体育会系のテニス部に所属しています。中高で軟式テニスをやっていましたが、硬式テニスを始めたのは大学からです。大学の大会というのは、小中高からずっと硬式テニスをやってきた人たちばかりで、大学からテニスを始めたのは自分しかいませんでした。だから、自分は部活に入った当初は下の方だったので、それでは悔しいと思い、レギュラーを目指して頑張ってきました。


ーーそんな中でもレギュラーを目指そうとした理由をもうちょっと詳しくお聞きできますか?

部活に入った当初、本当に実力がすごく下の方で、上手い人と一緒に(ボールを)打ちたいと思っても、打ってもらえませんでした。実力が下だと、試合にも出られません。でも、やっぱり上手い人と練習したいという思いもあったし、試合に出たいという思いもあったので、レギュラーを目指して頑張りました。


ーー中高時代は、いつも試合に出ていましたか?

そうですね、はい。


ーーそれでは田中さん、大学時代に打ち込んだことについてお聞きしていいですか?

私が大学時代に打ち込んだことは、英語の勉強です。私はもともと英語は好きだったのですが、話すのが苦手で悩んでいました。そんなときに、学事課で留学生の募集を見つけ、一ヶ月間の短期留学に行きました。ルームメイトと一緒に24時間英語しか使わず、現地でも毎日2時間の勉強を積み重ねたことで、帰国後のTOEICでは留学前より200点も上げることができました。


ーー帰国後、英語力を維持するために取り組んでいることはありますか?

現在は、オンラインで留学時代のルームメイトや友人とスカイプで話すようにしています。


ーー英語力を維持して、よかったことはありますか?

現在、国際交流のサークルに入っていて、日本に来てくれた留学生に横浜や東京の街を案内しているのですが、そういうときもスムーズにコミュニケーションでき、日本の良さを伝えられています。英語の勉強をしていてよかったな、と思う瞬間です。


ーー日本の良さとはどういうものでしょう?

食文化や、いろんな魅力的な場所が横浜にも東京にもあります。そういう場所で一緒に過ごすことで、日本の良さを伝えたいと思っています。


ーーありがとうございます。それでは鈴木さん。部活に打ち込んで苦労したことは?

苦労したことは、練習がすごくきつかったことです。基本的には土日も練習で、その内容も走り込みや筋トレなど、きついメニューも含まれていました。夏休みもリーグ戦という大事な試合があって、練習量も増えます。大学生は一般的に長めの夏休みを取れますが、僕は部活で忙しいから休めず、練習で大変でした。


ーー練習は休まずに参加されたのでしょうか?

そうですね。


ーーなぜ、休まず参加されたんですか?

レギュラーになることが目標だったので、練習を休んでしまうと周りに差が付けられてしまうと思い、練習はサボらずにすべて参加しました。努力を積むことで、レギュラーを目指そうと思いました。


ーー部活以外で、ご自身で頑張っていることはありますか?

英語の勉強です。僕は大学在学中に留学に行くという目標があって、そのためにはTOEFLという英語の試験のスコアも取らないといけません。留学先では授業を英語で受けることになるので、それについていける実力も必要です。留学という目標に向かって、英語の勉強を頑張っています。


ーー実際にTOEFLの点数は取れましたか?

はい、取れました。


ーー点数は?

85点です。


ーーよく頑張りましたね。85点は立派ですよ。それでは田中さん、英語に力を入れたということですが、そこで苦労した点はありますか?

私は英語を話すことに苦手意識を持ったまま大学に入りました。ですので、苦手意識を取っ払い、たとえ喋れなくても、とにかく話しかけようと考えて外国人の方と話すよう心がけたのですが、やっぱり最初は大変でした。こんなことで話しかけていいのかな、という躊躇もありましたが、下手な英語でもたくさん話しかけてよかったな、と今は思います。


ーーそれでは田中さん、最近印象に残ったニュースはありますか? コロナ以外でお願いします。

最近印象に残ったのは、「津波警戒区域の指定がまだ3割しか完了していない」というニュースです。なぜなら、もう東日本大震災から10年近く経とうとしているのに、政府から指定されるよう求められている津波警戒区域がまだ3割しか指定されていないという現状は、かなりまずいと思うからです。
これは、警戒地域に指定されることで土地の価値が下がることや、風評被害に遭うと考えた住民の方たちが強く反対していることが原因だそうです。しかし、いざ災害が起こってからでは遅いし、住民の方々も災害に対する危機意識、当事者意識が足りないのかな、と思って見ています。

ーーありがとうございます。それでは鈴木さん。コロナ以外で、最近印象に残ったニュースはありますか?

最近印象に残ったのは、アメリカ関連のニュースです。人種差別の問題や銃乱射事件、大統領選挙など、いろいろアメリカにまつわるニュースで賑わっていますが、一連のニュースにとても関心があります。人種差別問題も銃乱射事件も、そして大統領選挙も、すべて一連の流れで、全部が全部絡み合っていることが興味深いし、日本人も考える問題だと思ったので印象に残りました。


ーー最後に、大学の成績についてお聞きしてもいいですか?

大学の成績は、GPA(Grade Point Average)で3.1です。留学の基準を満たすために、GPAはなるべく高く取れるよう頑張りました。


ーー田中さん、大学の成績はいかがですか?

基本的に「S」か「A」しかありません。私は大分県から上京して、学費や生活費も両親に払ってもらっているので、絶対に授業は欠席しないと初めに決めました。今のところ一度も欠席や遅刻、早退もしていません。自分が興味を持って選択した授業だから、しっかりと向き合いたい。そういう気持ちで授業や課題、レポートに取り組んでいます。


ーー中学、高校時代も皆勤賞ですか?

インフルエンザで休んだことがありましたが、それはカウントされないと思うので、おそらく皆勤賞です。


ーーそれではおふたりとも、ありがとうございました。

2.模擬グループWEB面接を振り返っての改善点

部活を頑張ってきた鈴木さんへの面接レビュー

まずは鈴木さん、全体的にとてもよかったと思います。ニュース以外の質問に関しては、とても一貫性がありました。部活でもレギュラー獲得のために頑張り、目標に向かって努力している姿が非常に理解できました。

留学のためにTOEFLで目標点を取ったということも、「目標を持ったら努力して取り組み、目標を達成する」という一貫性が伝わってきました。大学の成績も立派ですが、それも留学に行きたいから努力した結果ですよね。

ニュースだけは残念でした。ただ単に印象に残ったニュースを話してくれましたが、ここではニュースを通じて「努力を惜しまず取り組める人間だ」ということを言えると高い評価が得られます。どんな質問が来ても、自分の良さを伝えるということをしっかり理解していれば、とても良いと思います。

留学に行き英語力の維持に努めている田中さんへの面接レビュー

田中さんは、非常に多くのことに取り組んで努力し、結果も出しています。しかし、具体例と本来訴えたい自分の良さが今ひとつ一致しないので、本当の自分の良さが何か、もう一度考え直してみる必要があります。

ニュースに関しては、やはり単に印象に残ったニュースを話しただけだったように思います。もし田中さんが、個人面接編同様に「一歩踏み出して行動できる人間だ」とアピールしたいのだとすれば、それを表現できるニュースを持ってこなければ、ただの感想文になってしまいます。

一方、「どうしてこれを個人面接でアピールしなかったんだろう」と思うこともありました。それは、中学から大学まで無遅刻無欠席だったことです。これはかなり時間管理ができる人でなければ、成し得ません。時間管理ができる人間だと証明するには、実にふさわしいエピソードです。これをアピールしなかったということは、まだ自己分析が十分じゃないのでしょう。

ふたりともいろいろアピールする材料を持っていますから、あとは、それをどう伝えれば自分を理解してもらえるかですね。今後の就活が、本当に楽しみです。

終わりに

集団面接では、同席する人と話題が似てしまうことは、避けられません。今回の面接でも留学と英語力が双方のアピール材料になっていましたね。

この後の質問タイムでも、「内容がかぶったら変えるべきか?」という質問が投げかけられましたが、才木先生は、「実績のすごさではなく、そこに至る経緯と、その経験によって得たものはその人だけのもの。そこから、あなたがどんな人物なのかが伝えられれば、同じテーマで話すことは何も問題ありません。」という旨の回答を返していました。

「あなたという人はどんな人物なのか」「それをどう伝えるか」そこを意識しながら、これからのインターンや本選考の準備を進めて行くと良いでしょう。

みなさんが良い就職活動ができるよう編集部一同応援しています。

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