『満足度100%の就活にする自己分析講座』イベントレポート後編:面接で自分をアピールする方法

『満足度100%の就活にする自己分析講座』イベントレポート後編:面接で自分をアピールする方法

2020/09/18

自己分析

2020年9月9日(水)に就職アドバイザーの才木弓加さんをお招きして、マイナビ学生の窓口の会員限定で実施したイベントのレポート(後編)をお届けします。今回は『面接で自分の人間性をアピールする方法』について先生に解説いただきました。
イベントに参加した方はその振り返りとして、参加できなかった方は内容を是非参考にしてこれからの選考を乗り越えていってください。

講師紹介:才木弓加さん

就職情報サイト『マイナビ』で活躍中で「サプライズ内定(角川マガジンズ)」著者の就職アドバイザー。大学や大学院での就職対策講座や、自身も就職塾を運営し日頃から学生に指導。のべ100件以上の動画選考事例を把握し、今の就活事情に精通している。
才木弓加オフィシャルウェブサイト&ブログ
http://ysaiki.sakura.ne.jp/
http://ameblo.jp/ysaiki


目次

1.面接とは?
2.実際の事例にみる面接の模範解答

→前編:自己PRに必要な自己分析の方法はこちら

1.面接とは?

面接は「自分がどのような人間であるかを伝える場」

面接を「聞かれたことを答える場」だと思っている人は、面接担当者に自分を理解してもらえません。面接とは、「聞かれたことを通じて、自分がどのような人間であるかを伝える場」です。

面接での質問に、答えを用意する必要はありません。すべての質問に対し、自分がどんな人間かを伝えるだけです。自己分析をきっちり行っていれば、質問の着地点が「自分の本当の良さや特徴」にあることがわかるはずます。

面接の入り口はたくさん。出口はたったひとつ

面接には入り口と出口があります。入り口は面接担当者からの質問のことで、出口は質問に対する皆さん回答を指します。

質問は基本的なものから変化球までたくさんありますが、皆さんが回答すべきことはひとつ。「自分がどのような人間であるかを伝えること」です。

つまり、自己分析で導き出した自分の良さや特徴です。「責任感がある」ということなら、すべての質問の着地点は「私は責任感がある」と伝えること。「どんな質問にも責任感があると答えるのはおかしくないか」とよく聞かれますが、面接なんて15分程度。そのわずかな間にいろんな角度から自分の良さを伝えなければ、面接担当者に理解してもらえません。

2.実際の事例にみる面接の模範解答

では、実際の面接であった質問を元に、その失敗例と模範解答を考えてみましょう。

Q:自己PR(あなたの良さ、特徴、あなたらしさ)をお願いします。

多くの面接でまず最初に聞かれる質問です。

例えば「私はやると決めたことは最後までやり通すことができる人間です」と回答するとします。次からはいろんな質問を通じてその中身を確認してきますから、絶対に自分の良さや特徴を偽っても、間違ってもいけません。

「最後までやり通すことができる人間」というのは、質問に対する結論です。結論には説明が必要ですから、「なぜ最後までやり通すことができる人間なのか」が非常に重要です。私は毎年2万枚のエントリーシートを見ますが、8割がこれを書けていません。

ここでは具体的に、カフェでアルバイトをしているならカフェでの仕事の様子などを交えて回答できればいいと思います。

Q:学生時代に打ち込んだことについて教えてください。

これは多くの学生が勘違いする質問です。

「吹奏楽部の活動です。週4日で朝も放課後も練習し、クラリネットの練習をこんなふうに…」と、自分の経験を羅列して終わる人が多いのですが、本来伝えるべきなのは「学生時代に打ち込んだこと」を通じ、自分がどんな人間であるかということです。

「やると決めたことは最後までやり通す」と伝えるなら、サークルやバイト、学業、ボランティアなどいろいろとある中で、なぜ吹奏楽部の活動に打ち込んだのか、明確な理由を言えるかどうかが大切です。

例えば、「私はクラリネットで周りのレベルに付いていけず、迷惑をかけました。音が綺麗に出せず、演奏会に出ないほうがいいとも言われましたが、最後までやり通すことができる人間なので、メンバーに改善点を聞いて朝から練習し、すべての時間をクラリネットに費やして打ち込みました」。そんなことが伝えられればいいと思います。

Q:最近嬉しかったことについて教えてください。

先日、人事担当者から「最近嬉しかったことは?」と聞かれ、「電車でお年寄りに席を譲って、喜んでもらったことです」と答えている学生がいました。そもそも面接が何かを理解できていないのかもしれません。

面接は、聞かれたことを通じて自分がどんな人間かを伝える場ですから、「吹奏楽部で副部長に推薦されたことです。入部したときは周囲のレベルに付いていけず、迷惑をかけましたが、周りからアドバイスをもらって改善しました。私は今まで、自分のやることを最後まで諦めたことありません。その姿を見て、部員たちが私を副部長に推薦してくれたので、うれしかったです」ということが伝えられればいいと思います。

Q:アルバイト先での失敗談を教えてください

「私はカフェでアルバイトをしていますが、仕事が覚えられず、お客様やスタッフから度々クレームがありました」と事実を述べるだけで終わってしまえば、「だから何?」と思われてしまいます。

「私はやると決めたことは最後までやり通せる」とアピールするなら、「クレームはあったが、先輩や周りの人に改善点を聞いて、改善しました。今ではお客さんから褒められるまでに成長しました」と伝えましょう。

Q:10万円あったらどのように使いますか?

多くの人は、「ヨーロッパに旅行に使いたい」「欲しかったものを買いたい」など、希望をそのままストレートに答えてしまっています。こうした想定外の質問でも着地点は一緒。

「決めたことは最後までやり通せる」と伝えるなら、「私は吹奏楽部でクラリネットパートを担当していましたが、周りに迷惑をかけていることが多かったのです。なので10万円はクラリネットのレッスン代に使い、技術を上げて、部活のみんなに貢献し、最後までやり通したい」などと答えられればいいと思います。

Q:志望動機は?

準備段階では、志望動機を考えるというのが一番時間がかかります。

志望動機以外の質問は、どの会社の面接でも答えは同じですが、志望動機だけは100社あれば100社とも考えなければいけません。

例えば大手A銀行を受ける場合、なぜ金融業を志望しているかを考えなければいけません。証券会社や保険会社もあるなかで、なぜ銀行を志望するのか。銀行も、メガバンクもあれば地銀もありますから、なぜメガバンクを志望しているのかまで落とし込みます。

ホームページやパンフレットを見て志望動機を考える人が多いですが、それだと他の学生と考えることが同じになってしまいます。企業のホームページからCSR報告書を見てください。そこでどんなビジネスに力を入れているかがわかりますし、その理由も書かれています。それを参考に、志望動機を練り上げてください。

Q:最近印象に残ったニュースを教えてください

直近の選考でも数多く聞かれた質問ですが、「コロナ以外のニュースについて」というケースが非常に多く見受けられました。日々ニュースを見ておく必要がありますし、ここでも自分の良さを伝えなければいけません。

「私はやると決めたことは最後までやり通せる」とアピールするなら、例えば「渋野日向子選手が全英オープン、そして日本の試合ともに予選落ちしたことです。なぜ印象に残ったかというと、渋野選手も自分で決めたことは最後までやり通す人間なのに、結果がなかなか伴わなかった。今後、どのようにゴルフに取り組んでいくのか、大変興味深かった」と伝えられればいいかと思います。

Q:超変化球的な質問への回答例

変化球的な質問を出してくる企業もありますが、自己PRのキーワードがすべての着地点であることは一緒です。ある企業の最終選考では、「最寄り駅から当社まで歩いてくる中で、印象的だった広告や看板があれば教えてください」という質問がありました。

「レストランの看板が目に付きました。面接後はパスタを食べたいなと思った」といった回答が多かったのですが、ここでも自分が何を伝えたいかが重要です。

例えば「スポーツジムの看板から、インストラクターが会員の人の目標を達成させようと決めて取り組んでいることが読み取れた。自分も物事は最後までやり通すので、共通するものがあると感じた」などと伝えられればいいと思います。

終わりに

前編:自己PRに必要な自己分析の方法では、自己分析のやり方を解説しましたが、今回分と合わせて読んでいただければ、『自己分析ができれば就活は8割成功だ』という理由が少しは理解できたのではないでしょうか。

実際のイベントではこの後、参加者から事前にいただいていた質問への回答や、当日オンラインで寄せられた質問に対しての才木先生にお答えいただき、好評のお声をいただきました。

学生の窓口では、今後もこうした会員限定イベントを行っていきますので、興味のあるイベントがありましたら、ぜひご参加くださいね。

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