生命保険業の基本的なビジネスモデルと活用できるおすすめ資格

生命保険業の基本的なビジネスモデルと活用できるおすすめ資格

2020/09/14

語学・資格

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今回は、生命保険業の仕事の概要やビジネスモデル、就職に有利な資格について解説します。病気や怪我など、万が一のときに備えて加入する人が多い生命保険ですが、就職先として生命保険を扱う会社を選択肢に考えている人も少なくないでしょう。
(監修協力:FP 飯田道子)

生命保険業 ビジネスモデル 資格

保険会社のビジネスモデル

生命保険をビジネスとして考えるとき、そのビジネスモデルとは「契約した会員からお金を集めてプール(貯めておく)しておき、会員の中から不慮のトラブルでお金が必要になった人に保険金を支払う」というものです。とくに、モノに関わるリスクヘッジである損害保険に対し、生命保険は人の生命に関わるリスク管理を行うことで手数料を受け取ります。

しかし、手数料やプール分を管理するだけでは、社員への給与や運営費などを賄えませんし、会社としても成長がありません。そこで、生命保険会社はもう一つの顔として「資産運用」を行っているのです。会員から集めたお金のうち、手元に残った資金を使って投資を行い、金額をどんどん増やしていきます。

具体的には、地方自治体が発行する「地方債」、企業が発行する「社債」など、非常に安全性が高いとされている資産を運用します。さらには、資産運用で得られた資金を使ってもっと金額を大きくしていく、というのが生命保険会社の大きなビジネスの1つでもあるのです。

保険会社の就職に有利な資格とは?

生命保険の販売に携わるためには「生命保険募集人」という資格が必要ですが、この資格はそもそも生命保険会社に所属している状態でしか受験できません。つまり、基本的に入社の時点で必須の資格というものはないのです。

しかし、持っていると就職に有利だったり、収入アップにつながったりする資格はあります。その中のひとつが以下の「FP(ファイナンシャルプランナー)」資格です。

ファイナンシャルプランニング技能士(1〜3級)

国家資格であることから日本での知名度が非常に高く、社会的な信用を得るために取得すると言っても良いでしょう。

3級だけではアピール効果が薄いですが、早めに3級を取得して2級の受験資格を得ておきましょう。さらにその上の1級ともなると、堂々と名刺にも書ける専門性の高い資格と言えますが、難易度もテキストや受験料などの費用もぐっと跳ね上がります。

また、大学生でも取得できる資格としては、TOEICやアクチュアリーなども良いでしょう。

TOEIC

大手の保険会社では、海外進出を常に意識しているため、英語が使える人材は重宝されます。保険会社に関わらず、どの会社でもTOEICで高得点を取っている人は就職に有利になりますので、ぜひ取得しておきたい資格です。

アクチュアリー(保険計理人)

専門職の中の専門職とも言われるアクチュアリーは、生命保険商品の保険料計算をしたり、会社の経営指標や損益計算をしたりなど、数理関係の仕事を行います。

資格の難易度としては弁護士や公認会計士をも上回るとされますが、その分給与も高くなりますので、数字に自信があるという人は挑戦してみてはいかがでしょうか。

まとめ

生命保険会社は、人の生命に関わるリスクを管理する保険業としての一面と、集めたお金を資産運用して増やしていく投資会社としての一面を併せ持っています。就職を考える人は、資格取得もあわせて検討しましょう。

(学生の窓口編集部)

監修協力:飯田道子
ファイナンシャル・プランナー(CFP)、海外生活ジャーナリスト。銀行勤務を経て、96年にFP資格を取得。各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などを行っている。海外移住にも対応しており、特にカナダや韓国への移住相談や金融・保険情報を得意としている。
https://paradisewave.jimdofree.com

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