面接で相手に好印象を与えるには、正しい言葉遣いをすることが重要です。どんなにいい自己PRができたとしても、誤った言葉遣いだと意味がありません。そこで今回は、就活中に多く使う3つの言葉について2択クイズを用意しました。あなたはどちらが正解か分かりますか?
問題1
(印象に残った出来事を聞かれて)先ほど( a )ように、私は在学中に2年間の海外留学を行いました。最も印象的な出来事は、そこで現地の人々と同じ電気のない生活を体験したことです。電気供給の不安定な地域で生活することによって、社会インフラの重要性を改めて痛感しました。
正解は「申し上げた」(就活生の正答率95%)
「申し上げる」は「話す」の謙譲語です。「話させていただく」でも丁寧な言い方になりますが、
面接の場では「申し上げる」を使うのが適切です。例えば、「〇〇さんに話しました」と言う場合は、「〇〇さんに申し上げました」に変えましょう。
問題2
(部活動について聞かれて)大学3年時には大学選手権の決勝まで進みましたが、あと( b )のところで優勝を逃してしまいました。しかし、そのときの経験からチームで団結することの大切さ、チーム一丸となって一つのゴールに向かう楽しさを知りました。
正解は「少し」(就活生の正答率82%)
「ちょっと」と「少し」は同じ意味です。フレンドリーな関係ならば「ちょっと」でもいいかもしれませんが、面接など相手を敬った言葉遣いが求められている場合は「少し」を用いるのが適切です。
問題3
(志望理由を聞かれて)( c )を志望した理由は2点ございます。1点目はグローバルなビジョンで事業を展開されているからです。2点目は私の地元を基盤とする企業で、幼いころから身近な存在であったからです。
正解は「御社(面接の場合)」(就活生の正答率75%)
「貴社」も「御社」も相手の会社を敬った言葉ですが、一般的に「貴社」は文中で使う言葉、「御社」は会話の中で使う言葉とされています。そのため、面接で用いる場合は「御社」を使うのが適切です。あべこべになってしまわないよう、しっかりと覚えておきたいですね。
「申し上げる」「少し」「御社」はいずれも面接の場で多用する言葉です。中でも「少し」「御社」は、間違った使い方をしていると「おや?」と思われやすい言葉なので、今のうちに使い方をしっかりと覚えておきましょう。こうした基本的なことの積み重ねが、面接突破の重要な鍵になりますよ。
就活アドバイザー
監修:才木弓加
就活は社会人になるための第一歩です。社会人として正しい言葉遣いができることで、いい印象を与えることは間違いありません。面接担当者にいい印象を与えることで、あなたの話をしっかり聞いてもらうことができ、あなたを理解してもらうことにつながります。
調査期間:2020年1月
アンケート:マイナビ学生の窓口 就活スタイル調べ
集計対象件数:内定を得た22歳~25歳までの就活経験者404名