就活の進め方や常識は、志望の業界によってさまざま。金融業界に内定した熊井修也さんに、就活スーツ・グッズの選び方から身だしなみのポイント、金融業界の就活でスキルをアピールするコツ、同じ業界を目指す後輩へのアドバイスまで、気になる就活のあれこれについてズバッと答えてもらいました。
回答者:熊井修也さん/法政大学/金融業界内定
Q 就活に使ったスーツは何着持っていましたか?
常に清潔なスーツを着たかったので2着持っていました。
Q 就活スーツを購入した時期は?
大学3年の1月くらいです。
Q 就活スーツは何色を持っていましたか?
黒を選びました。
僕は身長が184cmあり、ウエストが細くてなで肩という体型なので、体に合わないスーツを着たらとてもバランスが悪く見えてしまいます。ひょろっとして弱々しく見えないよう、カッチリ肩幅があうサイズにこだわりました。また、バイクで最寄り駅まで行くことがあったのでスーツに汚れがつきやすく、自宅で洗濯できる・シワがつきにくいものが条件でした。2枚を交互に着ることで、いつでも洗濯したての清潔感をキープできてよかったです。
Q 就活時のヘアスタイルで気をつけたことは?
金融業界なので前髪は全部あげていました。
Q よく使っていた身だしなみアイテムは?
朝はジェルで前髪をあげて、外出中はワックスと体臭スプレーはいつも持っていました。
金融系はきっちりと見えることが一番重要です。僕は普段は前髪を下ろしていますが、就活中はジェルでキリッとあげて固めていました。
あと、バイクで駅まで通っていたので、スーツがすぐホコリだらけになってしまいました。だから100均のホコリ取りのコロコロは重宝しました。コロコロしてスーツを清潔にし、ネクタイピンでネクタイを動かないようにピシッと留めて、面接に臨んでいました。
Q 就活のために新たに用意したものは?
革靴、ベルト、腕時計、ネクタイ、カバン、筆記用具、名刺入れ、印鑑、手帳、モバイルバッテリーなど。
Q 就活用の靴は何足持っていましたか?
2足交互に履いていました。
革靴は、手入れしないとすぐ汚れてくすんでしまいます。だから革靴クリームで磨いて適度にテカリをつけるようにしていました。これもビジネスマンとしては当たり前の身だしなみだと聞いたことがあって。自分が採用側だったら靴が磨けていないと細かいところに気づいてないなと残念に感じてしまうと思います。就活に向けて革靴クリームを用意しておくことをおすすめします。
Q 所持している資格は?
自動車免許以外は持っていません。
Q 就活にどう活かせましたか?
資格を活かそうとするより、SPIの勉強をしたほうがいいと思います。
英語はどの職種でも大事だからTOEIC®Testに挑戦しようかと思っていたのですが、800点以上取らないとアピールしづらいと聞き、だったらその時間を別のことに使おうと考え資格は取りませんでした。金融業界は筆記試験が必ずあるため、適性検査の勉強を少しでも早くからはじめることをすすめます。筆記で落ちるなんてもったいないですから、早いうちから取り組みましょう。
Q 証明写真、どこで撮った?
写真館で撮りました。
Q 証明写真は何枚使った?
1〜5枚くらい、ほとんど使いませんでした。
Q ズバリキレイに撮るポイントは?
写真から浮かび上がるくらいの笑顔。
証明写真ってなぜか緊張しますよね。僕は緊張すると笑顔が引きつるので、リラックスすることを心がけました。眉毛を整えて、産毛を取って、前髪をキリッとジェルであげて撮影に臨みます。頭が紐で引っ張られているイメージで背筋をのばして姿勢を正すとよいと、カメラマンさんに教えてもらいました。
金融業界は他業界よりもやや硬い雰囲気の選考となります。面接で聞かれる質問は、凝った内容ではなく志望動機や自己PRなどオーソドックスなものが多いです。だからこそ、自分の思いをきちんと話す能力が試されますね。
自分がこれまでなにをしてきたから、貴社でこれがしたい。というようにきっかけとなった過去の経験と、思い描く未来のストーリーを、映画を見ているかのようにハッキリイメージして臨むのがよいと思います。
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金融業界内定 西郷勢也さん
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Photograph:Toru Hasumi
Text: Eiko Murayama(vivace next)