自信がなくてネガティブならそれを利用しよう。高良健吾が就活生に伝えたいこと #あの人の自己PR力 Vol.2

自信がなくてネガティブならそれを利用しよう。高良健吾が就活生に伝えたいこと #あの人の自己PR力 Vol.2

2019/12/20

就活の悩み・疑問

自信がなくてネガティブならそれを利用しよう。高良健吾が就活生に伝えたいこと #あの人の自己PR力 Vol.2


エントリーシートや面接など、就職活動の場に欠かせない「自己PR」。そんなとき、自分の魅力をどう相手に伝えればいいか悩んでいる就活生に向けてお届けする連載『あの人の自己PR力』は、「自分らしさの魅せ方」や「自分の強みをアピールする」ことのプロである芸能人・著名人のみなさんから自己PRの秘訣やアドバイスをいただく連載です。
2回目のゲストは、現在絶賛公開中の映画『カツベン!』で、傲慢で自信過剰な活動弁士・茂木貴之役を演じられた高良健吾さん。高良さんはどんな自己PRの秘訣をお持ちなのでしょうか?

自信がないことを利用する


自信がなくてネガティブならそれを利用しよう。高良健吾が就活生に伝えたいこと #あの人の自己PR力 Vol.2

ーー『カツベン!』で演じられた茂木貴之はかなりの自信家ですが、高良さんご自身が「これだけは誰にも負けない」と自信を持って言えることはなんですか?

物事を勝ち負けで考える人って多いけど、それだと相手が土俵にいないと勝負にならないじゃないですか。僕は勝負事以外で他人の土俵には上がりたくない。だから、勝ちとか負けとか、そういう事じゃないところにいきたい。ただ、なるべく自分の言葉でしゃべれたらいいなとは思っています。

ーー確かに「勝った」とか「負けた」って、なにを基準に? っていう話ですよね。

そうなんです。だったら自分だけを問題にしたほうが話が早いし、ラクだと思います。

ーー自分に自信が持てないとき、高良さんはどのようにして自信を持つようにしていますか?

基本、自信はないと思います。だから、「(自信がなくても)別にいいや」って。って、自信がないからこそ「あれしなきゃ、これしなきゃ」って浮かぶと思うんです。だから、「あれしなきゃ、これしなきゃ」と思うことは財産だと思うし、自信がなくてもネガティブでもそれを利用すればいいというか。自信がないことを利用して、勉強したらいいと思う。

ーーでは、ご自身をより魅力的にするために意識していることはありますか?

なるべく本音で話すことですね。もちろん、場の空気を読んで発言することもありますけど、なるべく本音がいいかなって。

後からキツくなるなら無理はしないで。


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ーー就活生は、面接や履歴書などで自分自身をアピールする場面が多いのですが、自分をアピールするときには何を心がけるといいと思いますか?

正直、僕自身アピールするのがそんなに得意ではないと思うし、たぶん就活にはセオリーやノウハウがあると思うんです。そこを勉強していないからなんとも言えないですけど、僕はなるべく「自分はこういう人です」と話したほうがいいのかな?と思っちゃう。

僕たち役者にとってはオーディションがそういう場なんですけど、そこでウソやできないことを言ってもしょうがないし、きれいごとばっかり並べてもしょうがない。絶対にバレるからね。

だけど、就活の場では、もしかしたらそういうことが必要な可能性もあるから……どうなんだろう? でも、がんばらなきゃいけないとは思うけど、後からキツくなるぐらいだったら無理はしないほうがいいと思います。

ーー自己PRの場では、誰しも自分を大きく見せたい、よく見せたいっていう気持ちになるじゃないですか。そういうことも大事じゃないとは言い切れないですよね。

そうですね、個人的にはそういう人は好きです。ハッタリ効かせてくるやつ、おもしろいですもん。

ーーただ、ご自身ではそういうことはしない?

いや、するする! でも、なるべく自分の言葉に責任を持てたほうがいいとは思います。だからほどほどに……というか。ただ、ウソはつかないほうがいいですね。

ーー高良さんがもし就活をしていて、面接で「あなたをひとことで表すなら?」と聞かれたらどのように答えますか?

……ちょっとめんどくさい人(笑)。

ーーそれ、あんまり言わないほうがいいような……(笑)。でも逆に「正直だなぁ」って好感持たれるかもしれないですね。

正直者にちゃんと陽が当たればいいですよね。

就活でもそれ以外でも、何かを選ばなきゃいけないときには「この先もう出会えないだろう」と思うほうに行くのがいいと思います。人生一度きりですから。

これを逃したらもう二度と出会えない役


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ーー今回『カツベン!』では「活動弁士」を演じられましたが、最初にオファーが来たときはどう感じましたか?

『カツベン!』のオファーが来たとき、僕も正直(複数ある出演オファーの中から)どれかを選ばなきゃいけない状況だったんですけど、その中で、どれが“これを逃したらもう出会えないか”っていう基準で選びました。

「活動弁士」というのは多分この先二度と出会えない役だから……と思ってこの作品を選ばせていただいて。そのときはまだ活弁の歴史も知らなかったのですが、いろいろと調べてみて「絶対に演じたい!」と思いました。

ーー活弁を特訓されたそうですが、やってみていかがでしたか?

やったことないことを、仕事でイヤでもやらなければいけない状況って、めちゃくちゃおもしろい状況だと思うし、僕はそういう状況に追い込まれるのが好きなんですよね。

基本、習いごとは嫌いなんですけど、なぜか役での習いごとは好きなんです。今回も、二度と出会えないような役のために3ヶ月も稽古させてもらって、これまで考えたこともないような声の出し方や言い回しを教えてもらえたので、僕はずっと楽しかったです。

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ーー活弁の練習で、特におもしろかった部分はありますか?

(指導にあたった活動弁士の)片岡一郎さんの教え方がたぶん相当僕に合っていたんだと思うんですけど、やればやるほどできるようになって。最初、声の出し方をなんとなくつかめないでいたら、片岡さんが言葉にしてくれて、それが自分にはスッと入ってくるものだったり。言葉のリズムや間の取り方、声を出す場所が喉からなのかお腹からなのかとか、そういうことを知ることができたのもおもしろかったです。

ーー茂木貴之は“傲慢で自信過剰、スター気取り”というかなり共感しづらい人物だったと思うのですが、役作りはどんなふうにされましたか?

僕は別に、演じるときに共感は必要なくて。ただ理解はできるから、茂木に関してはそれだけなんですよね。

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Ⓒ2019「カツベン!」製作委員会 

大事にしたのは普段の声の出し方です。やっぱり活動弁士だし、あれだけ自信過剰な人間だから、茂木のいつものしゃべり方もなんとなくリズムがあるというか、そういうのは意識しました。登場シーンはちょっとわかりやすく節をつけてしゃべっていますけど、あとはなんとなく、バレない程度にやっています。

ーー実際に演じてみて、茂木にどんな印象を持ちましたか?

人の作品に自分の声を付けて、それで人を呼ぶっていうことをやっていた人なので、あのくらいの自信がないといけないと思いましたし、そこに対しては「こいつ自信過剰だな」とは思いませんでした。自分がやっていることに対してプライドがあるから、それが周りからは自信過剰だととられることもあるんじゃないかな、って。

確かに人を陥れるようなことをするので、イヤな奴だなとは思いますけど、僕は好きというか、茂木を演じるのは楽しかったです。

それぞれ違う個性がある活弁


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ーー成田凌さんの活弁を聞いて、「自分と全然違う」と思われたそうですが、成田さんの活弁にはどのような感想を持たれましたか?

「そういうことだったんだなぁ」と思いました。
一人ひとりの活動弁士に個性があるから「弁士を見に行く」という習慣ができたと思うんですよ。「映画を観に行く」じゃなくて「弁士の活弁を聞きに行く」っていうのが当時の文化だった。だから「こういうことか!」って。

ーー成田さんとのタンスバトルのシーンがかなり印象的だったのですが、今作で高良さんが注目してほしいシーンは?

やっぱり『カツベン!』だし、自分が活弁をやっているシーンですね。それだけ練習したし、それに活弁シーンって、こういう歴史が日本にはあったんだっていうことがわかっておもしろいと思うんです。

海外では外国作品を上映するときは字幕しかないけど、日本は必ず吹き替え版があるじゃないですか。で、吹き替えのほうが字幕よりお客さんが入るんですよね。それって多分、無声映画に言葉をつける活弁から始まっているんじゃないか……みたいな話も聞くので、そういう日本の映画史がわかる部分にも注目してもらえたらなって思います。

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Ⓒ2019「カツベン!」製作委員会 

あとはやっぱり「活劇(立回りの場面を中心とする映画)」になっているところ。この映画は常に人が動いていて、元気でいいなぁ、好きだなって思います。

ーー周防監督も、今作に「当時の活動写真のような楽しさを持たせたかった」とおっしゃっていましたが、わたしも観終わったあと思わず拍手しそうになっちゃったくらい楽しかったので、今作の応援上映があると楽しいだろうなと思いました。

そこに活動弁士がいたらまたおもしろいですよね。そういう企画とか、あったらいいなぁ。

☆取材裏バナシ☆


ご自身でも、常に「自分の言葉で」「なるべく本音で」「ウソがないように」心がけ、就活生にも「そうした方がいいのでは?」とアドバイスしてくれた高良さん。と言いつつ、その一方で「『やりたいようにやれよ』とも思います(笑)」という本音(?)もチラリ。
でも、いちばん印象的だったのは、最後にしみじみと「がんばってほしいなぁ」とつぶやいていた姿でした。

文:落合由希
写真:為広麻里
編集:就活スタイル編集部

『カツベン!』
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