「入り口は意外なところに」スポーツビジネスに関わる方法を、現場の大人と語った夜 #ワクワクしごと基地 イベントレポート

「入り口は意外なところに」スポーツビジネスに関わる方法を、現場の大人と語った夜 #ワクワクしごと基地 イベントレポート

2019/11/29

業界研究

突然ですが、クイズです。

どれもあまりうれしくない出来事に見えますが、一番打撃が大きかったのは……?(クイズの答えはこの先の本文でご確認ください!)

『マイナビ学生の窓口 就活スタイル』編集部では、こんなふうにクイズや質疑応答を交えながら、大学生がその道で働く大人とセッションし「働くことのおもしろさ」に触れるイベント「#ワクワクしごと基地」を11月8日に主催しました。

ワクワクしごと基地 vol.1スポーツビジネス編
<事前に寄せられた質問にも答えながら、和やかな雰囲気の会となりました>

 

冒頭のクイズからもわかるように、初回のトークテーマは「スポーツ✕ビジネス」。

今年大注目を浴びたラグビーワールドカップ2019の組織委員会広報の河原井瑛太さん、三年連続で日本一に輝いた福岡ソフトバンクホークス営業の矢野雅貴さん、Bリーグハーフタイムショーなどのスポーツイベントプロデューサーの佐藤奨さんという、第一線で働く大人と学生が一緒になって、スポーツビジネスへの入り口の見つけ方ややりがいなどを語り合いました。

 今回の登壇者

矢野雅貴さん矢野 雅貴 さん
福岡ソフトバンクホークス スポンサー営業

チームスポンサーや球場広告看板などの広告媒体、コラボ企画やイベントなどでのクライアントとホークスとのマッチング、シーズンシートなどのチケットセールス、選手が出演するCM契約やイベントの企画、ホークスコンテンツを活用したライセンスビジネスなど幅広く担当。


佐藤奨さん佐藤 奨 さん
スポーツクリエイティブエージェンシー「bb project」理事・プランナー

Bリーグのバスケットボールコートでのハーフタイムショーの企画や、イオンモール内での『AIR TRICK SHOW』など、様々なイベントを手掛けている他、スポーツイベントプロデューサーとして1万人規模を集客するイベント企画も成功させている。 URL: https://twitter.com/2tomman


河原井瑛太さん河原井 瑛太 さん
公益財団法人ラグビーワールドカップ2019組織委員会 チケッティング&マーケティング局 広報コミュニケーション部 主任

ラグビーワールドカップ2019日本大会のデジタルチームリーダーとして、ウェブサイト・アプリ・SNSなどを通じて、チケット売上や認知度の拡大に尽力。 URL: https://twitter.com/kawarai_ei...


さて、クイズに戻りましょう。

「全部うれしくはないけど(笑)、ビジネス的にいちばん損失が大きいものを考えてください」と出題者の福岡ソフトバンクホークス・矢野さん。
学生の意見は、「3番の 4連勝してしまった」が3割、「4番の チケットの売り上げが少なかった」が7割でした。

ワクワクしごと基地 vol.1スポーツビジネス編

<自信のなさそうな人もちらほら。少し難しい問題でした>

多数派となった4番の回答について学生に理由を聞くと、「日本シリーズは普段の平日の試合よりもチケットが高いし、満員が確約されているので、それが3試合分なくなったことは損失につながるんじゃないか?」と予想。

みなさんの予想はどうだったでしょうか?

 

  

正解は

「3番の 4連勝してしまった」です!

ワクワクしごと基地 vol.1スポーツビジネス編
<慣れない登壇のお仕事に序盤は少し緊張気味の矢野さん>

 

矢野さんいわく「日本シリーズはNPB(日本野球機構)主催なので、そもそも球団にはチケット収入が入らない。ではどこで球団は収入を得るかというと、球場の貸出料なんです。ところが4連勝して地元の試合数が減ったため、その分が想定よりマイナスになった」とのこと。

 

会場では、そのほかにもタイムリーなクイズとともに、今のスポーツビジネス事情を知れるトークが盛り上がりました。

続けてイベントのメインパートである、3名のトークセッションへ。野球・ラグビー・MTBと異なるスポーツに携わる登壇者たちが、それぞれの立場から今後スポーツビジネスに携わりたい学生に向けて、経験談を語りました。

スポーツ関連の仕事に就く入り口は、どこにあるのか

 

――みなさんがスポーツビジネスに関わるようになったきっかけは?


「僕は一年前までマイナビで広告営業をやっていたんです。その後、社会人4年目に地元である福岡に帰ってホークスに入りました。もともと大学時代から地元を盛り上げるためのフリーペーパーを発行してたんです。だから、入り口はスポーツではなく、地元貢献をしたいと考えての転職でした」


「僕は、新卒でスポーツメーカーに就職して営業やマーケティングをやっていました。ラグビーワールドカップ2019組織委員会に入ったきっかけは、ラグビーの仕事をしたいなと思っていた時にたまたま求人を見つけることができたという感じですね」


「私は、いろんな職種を経て自分で会社を作ったんですね。スポーツビジネスに関わった一番最初のきっかけは、当時海外でサッカーをやっていた選手が私のブログに映像を作ってほしいとDMをくれたこと。その選手が熱量のあるおもしろい選手で、いろいろ手伝っているうちに、気づいたらスポーツビジネスを手掛けるようになりました。」


ワクワクしごと基地 vol.1スポーツビジネス編
<ハーフタイムショー裏側のMTGの様子など貴重な話ばかり>

 

――いろんな入り口があるんですね。河原井さんと矢野さん、求人はどうやって見つけたんですか?


「ラグビーワールドカップ2019組織委員会は大会期間だけの組織で、母体は日本ラグビーフットボール協会なんです。もともとラグビーに関わる仕事がしたいとアンテナを張っていたら、ある日ポンッと求人が上がってきて



「僕は転職サイトでしたね。スポーツ系の求人もけっこう載ってますよ。新卒の募集もありますし。弊社は今年も5人くらい募集を出しているはずです。」



「プロ野球球団で新卒を採ってるところってそんなにないですよね。社員数がソフトバンクさんは特に多い」



「うちは今、約250人いますね。国内のスポーツ業界ではいちばん多いと思います」



「社員が200人規模のスポーツチームはほとんどないですね。サッカーチームだと、50人いないところがほとんど」



「100人以下がほとんどでしょうね。うちはずば抜けて多いです」




「そんなソフトバンクでも全社員で250人だから、プロスポーツクラブへの就職はめちゃめちゃ狭き門。ほとんどのプロスポーツクラブって、超有名だけど会社のサイズでいくと中小企業なんですよ」


 

課題をチャンスに。スポーツビジネスは広がっている

 「僕がスポーツに関わり始めた2010年に比べると、今はスポーツの環境がいいし、ビジネスとしても広がってきています。特にSNSの影響が大きい。SNSといえば、ラグビーワールドカップの公式アカウントは画像やプレイ動画など凝っていて親しみやすいとスポーツ界でも話題になりましたが、あの潤沢な素材はいつから準備されてたんですか?」

「画像については、試合中や終わってからすぐ、その場で作ってました。ラグビーワールドカップでは、デザインの形を事前に用意しておくと、すぐに試合結果に合わせたクリエイティブが作れるシステムを導入していたんですよ。また、映像についても権利関係を事前に整理しておいて、試合日に柔軟に投稿できるように準備していました。」

ワクワクしごと基地 vol.1スポーツビジネス編

<Twitterにたくさんの映像が残っているおかげで、すぐあの熱狂が思い出せますね>


「それはすごいですね。スポーツの中でいちばんの震源地、マーケットを生み出すのは映像ですからね」


「ラグビー業界は、2021年にプロリーグを設立しようと動いています。プロ化するにあたって、選手自身も集客できなきゃいけないという発想の転換が必要ですし、その辺りは野球やサッカーに比べて遅れているので、ビジネスチャンスはあると思います」



「逆に野球は成熟していて、売り上げは頭打ちなんですよ。このままだとMAXが見えちゃってる。なので、野球を軸にもうひとつの柱を作ろうというふうにシフトしてきている感じはあります」



「具体的に動きはあるんですか?」




「話せるところでいうと、台湾と組んでやろうかという話もあって」




「楽天さんも台湾の球場買収しましたもんね。台湾とか中国、アジアはありえますね」



「ワクワクしますねぇ」




「だから、これからスポーツビジネスに携わるとなるとそういうところ(に強みがある人が良い)ですよ。アンテナを張って、手を挙げ続けるということが大事ですよね」


ワクワクしごと基地 vol.1スポーツビジネス編

<スポーツビジネスの入り方にはいろんな道があると学生にエールを送った>

スポーツ以外のことにアンテナを張って、強みを作る

 

――将来スポーツビジネスに関わるには、学生はどういう経験をしたらいいと思います?


「学生のうちから時間を作って、こういうイベントの場に来てるだけで、私の学生時代よりすごい優秀だと思います(笑)」

ワクワクしごと基地 vol.1スポーツビジネス編

<登壇者の学生時代の話のときは、身近に感じて表情もリラックスムードに>

「僕自身はそもそも畑違いで、学生時代はスポーツはせずにずっとバンドをやってました(笑)。うちの会社だとインターン生もけっこう来てるし、アルバイトからそのまま就職するっていう流れの子もいますね。今、野球以外のビジネスを広げていこうとしているので不動産部門もできましたし、会社の中にはいろんな分野の人がいて、野球経験がほとんどない人も働いています


――スポーツビジネス自体への関わり方が多岐に渡ってきているんですね。

「だからスポーツ以外にアンテナを張ってもいいのかなと。僕は転職面接の時、映画が好きなので映画の話をずっとしていたら、「その切り口、おもしろいね」って言われて。違うコンテンツの捉え方とか軸があって、その軸を生かしながらスポーツに関わっていくのも、これからの時代いいのかなと思います」


「 スポーツビジネスに関われる職種っていろいろあると思うんですよ。現場に入る仕事もあれば、営業もあるし。デザイナーとして関わるというケースもある。間口は意外とは広いので、自分の強みを持って、それぞれの関わり方を見つけていくのが大事だと思いますね」


「自分の強みというのは僕も学生時代悩みました。僕は英語やネットに明るいタイプという結論にたどり着きました。あとアイドルも大好きで追っかけとかやった時期もありました (笑)。今思うと、選手の人としての魅力を出すためにこういうエピソードを紹介しようとか、この選手とこの選手を組み合わせたら面白い話ができる、というのを考える時にあのころの経験が生きてる。みなさんもスポーツ以外でも好きなものがあると思うので、それにどっぷりハマっていれば、アピールする強みは自然とできていると思いますよ」

ワクワクしごと基地 vol.1スポーツビジネス編

<「チームワークがある姿勢が見える人と一緒に働きたい」と河原井さん>

 

終わりに

会場ではほかにもたくさんの話で盛り上がり、メインのトークセッション終了後には、軽食を囲みながらの交流会で幕を閉じました。今回はスポーツクラブへの就職を夢見ている学生や、既にサッカークラブでインターン中の方、スポーツ以外にもイベンターになりたい学生などが参加していて、登壇者と接点を持ち、学生同士でもつながることで刺激を得たようです。

学生も登壇者も目を輝かせて帰っていったのが印象的で、今後もこのような場を作っていきたい、続けて行きたいと思わせてくれました。

さらに細かいイベントの様子や参加者の感想は、ぜひtwitterで「#ワクワクしごと基地」と検索してみてください。

次回は年明け以降に計画中。スポーツ編も継続しつつ、違った業種や領域でもゆるく働き方を知れるイベントの実施を進めていきます。気になる方はぜひtwitter@m_gakumadoをフォローするか、LINE@の友達登録をしてお待ち下さい。

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それではまた。

文:加治屋真美
編集:学生の窓口編集部
写真:はまみちゃん

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