複数の就活生が一度に面接を受ける集団面接。企業からは、全員に同じ質問を投げかけることが多く、テキパキとした対応が求められます。今回は、集団面接でよく聞かれる質問と、企業に聞いておきたい逆質問についてお話します。
一対一の面接と違い、集団面接では複数の就活生と共に面接を受けます。ハキハキとした返答はもちろんですが、大切なのは「聞く姿勢」です。自分以外の就活生が答えているときの対応も見られていると考えたほうがいいでしょう。
質問に答えるだけがすべてではないのが、集団面接のポイントです。
集団面接では、企業から高い確率で聞かれる質問があります。そのような質問には事前に回答を用意しておき、多くの企業の面接に対応できるようにしておきましょう。
集団面接で頻出する質問には以下のようなものがあります。
では、どのような回答をすればいいのか、見ていきましょう。
自己紹介では必ず冒頭に大学名・学部名・氏名を名乗り、簡単にプロフィールを述べましょう。最後に「本日はお時間をいただきありがとうございます」など、気遣いのある謝辞が述べられると印象がよいです。自己PRとは違うので、簡潔にまとめられるように意識しましょう。
自分が企業を志望した理由を具体的に述べます。自己分析や企業研究を深めて、はっきりした動機が答えられるようにしておきましょう。
時事問題や政治にどの程度興味があるのかを問われているので、日頃からアンテナを張って、情報をチェックしておきましょう。また「どうしてこのニュースが気になるのか」と聞かれるケースもあるので、自分なりの考えを用意しておくことをおすすめします。
学生時代に自分が何を努力したのかを、エピソードを交えて回答します。「部活を頑張りました」というあいまいな返答ではなく「〇〇部に所属し、無遅刻無欠席で4年間を過ごしました」など、具体的に答えるようにしましょう。
自己分析や他己分析をして、自分の強みや弱みを把握しておきましょう。こちらもただ長所や短所を答えるのではなく、具体的なエピソードや理由を絡めて話すと説得力が増します。
集団面接の場でも企業が質問を受け付けることがあります。個人面接と違うのは、想定していた質問を他の就活生がするかもしれないという点です。
「用意していた質問をされてしまった」と焦らずに済むよう、複数の質問を用意しておきましょう。
集団面接の逆質問でよく聞いておきたい質問には、以下のようなものがあります。
では、どのような質問をすればいいのか、見ていきましょう。
覚悟すべきポイントを聞くことは、入社への意欲を見せることにもつながります。
また面接の段階で聞いておくことで、入社後に「先に知っておきたかった」と感じてしまうようなミスマッチを防ぐこともできます。
ワーク・ライフ・バランスを考えるにあたって、女性が働きやすい環境かどうかは気になるところでしょう。実際に働いている人の現状を尋ねることで、女性が働きやすいのかどうかがわかります。
「一から教育するので安心してきて欲しい」という企業もあれば、「事前に知識を仕入れてくれたほうが助かる」という企業もあるので、なぜ事前に勉強をしておきたいのか、理由に触れた上で尋ねてみましょう。
「自社の社員である以上、こういったイメージでいてほしい」という理念を持っている企業は少なくありません。また、同様にスキルに関しても「最低限このスキルは持っていてほしい」と考えているところも多いでしょう。
前もって企業が社員に求めることを理解しておくことで、入社後の具体的なイメージを掴むことができます。
会社が今後どのような方向に進むのかは、重要なポイントです。今後の事業展開について尋ねることで、自分が入社後にどのようなキャリアを選択をするのか考えることもできます。
逆質問では、担当者の説明を深掘りした内容や、事前の企業研究から理解できなかった質問をして、企業理解を深めることが大切です。自分の志望度を示すことにもつながりますので、よく考えて質問をするようにしましょう。
逆質問する際に気を付けたいのは、すでに説明されていたり、調べればすぐにわかる内容について尋ねてしまうことです。話を聞いていなかったか、あるいは企業に興味がないと判断されかねませんので注意しましょう。
集団面接では他の就活生の回答を聞けるからこそ、どうしても自分と比較してしまい、緊張してしまうかもしれません。早めに頻出する質問の傾向をとらえ、自信をもって面接に臨めるように準備をしておきましょう。
(学生の窓口編集部)