内定倍率とは? 高倍率/低倍率企業の特徴や受けるときのポイントを解説

内定倍率とは? 高倍率/低倍率企業の特徴や受けるときのポイントを解説

2019/06/05

就活の基礎知識

就活における内定獲得の難易度を表すのが企業の内定倍率です。企業の規模や知名度によって応募者数は異なり、それが内定倍率に影響します。また、業績や経済情勢によって、年々内定倍率は変化します。今回は内定倍率が高い企業や低い企業の特徴や、高倍率の企業を受けるときに参考にしたいポイントについて解説します。

内定倍率

内定倍率とは?

内定倍率とは高校や大学受験の際の、合格倍率と同じことです。就活でも受験の倍率と同じように、内定倍率と言われるものがあります。内定倍率は、採用枠に応募した学生の人数を内定者数で割った数で示されます。

この数字によって、どれくらいの確率で内定を得られるのかがわかります。応募前にぜひ知っておきたい数字ですが、企業によっては非公表の場合もあります。 内定倍率は「就職四季報」と呼ばれる、企業に関するさまざまなデータがまとめられた資料に掲載されています。大学の就職課や図書館に所蔵してあることが多いので、一度目を通してみることをおすすめします。

内定倍率の高い企業の特徴

内定倍率の高い企業は、人気企業と言えるでしょう。多くの応募が集まる要因の一つには、企業の知名度の高さがあります。雑誌やテレビなどで宣伝活動に力を入れている企業や、多くの人にとって身近なサービスを取り扱っている企業は、自然と注目が集まり、知名度も上がります。日頃の生活から馴染みのある食品メーカーや、旅客業界などがその一例でしょう。また、知名度や規模に限らず、応募人数に対して採用人数が少ない企業は倍率も高くなります。 例えば、新聞やテレビなどのマスコミ関係は、高い知名度で採用人数が少ないことから、倍率は例年高くなっています。また、経営が安定しており、知名度の高さや待遇の良さから、食品関連の企業も学生にたいへん人気があります。特に食品製造の大手メーカーは倍率が高いようです。

倍率の低い企業の特徴

一方、倍率が低い企業には、市場の隙間を狙ったサービスや専門的な分野を取り扱う企業が挙げられます。一般消費者ではなく、企業を主要な取引先に持つ、BtoB(Business to Business)に分類される企業なども、知名度の低さから倍率が低い傾向にあります。また、大手企業であっても、応募者数に対して採用人数が多い場合、内定倍率は下がります。

内定倍率は企業の優劣を決めるものではありません。倍率が低くても、実は大手企業を支える主要取引先の会社であったり、業界の中では高い知名度を誇る会社であったりする場合もあります。企業研究を行う際は倍率だけで判断せず、しっかりと企業の活動についても理解を深めましょう。 具体的には、小売業界や運送業界は倍率が低い傾向にあります。理由としては、人手不足による勤務時間の長さや仕事による肉体的な疲労、私生活の確保が難しいというイメージがあるからだと思われます。

高倍率企業を受けるときのポイント

内定倍率が高い企業には、多くの応募者、すなわちライバルたちが集まります。そのため競争がかなり激しくなるので、対策をしっかりと練ってから選考に臨む必要があります。

数多くの応募者の中から書類選考や面接を通過するためには、より深い企業研究や自己分析を加えた上での、十分な対策を立てることが必要になります。

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内定時期を把握しよう

就活では企業や業界によって、内定が出る時期が異なります。採用時期が早い企業に応募する場合には、早めに準備を始めなければなりません。

倍率が高くなりやすい大手企業の場合は、エントリーから採用に至るまで長い選考期間を要することが多く、一つの企業に対して割かなくてはならない時間が増えてしまいます。自分のスケジュールや就活の準備状況を考えて、応募を検討するようにしましょう。 一方、志望する業界の採用活動が遅いからといって、のんびりと準備を進めるのは危険です。なぜなら就活が進むにつれ、募集企業が減っていくことも考えられるからです。選考に漏れてしまう可能性を考えて、早期に募集を行っている企業にも応募をしておくと安心です。採用時期を意識し、適切な準備を心がけましょう。

過去の内定率を参考にしよう

高倍率の企業を受ける上で参考にしたいのが、過去の内定率(内々定率)です。内定率とは、就職希望者に対して内定を得た数の割合を指します。マイナビが調査した、2020年卒の内定率を見ると、3月の内定率は12.7%、4月は39.3%となっています。そして、5月は61.8%、6月には74.4%と徐々に上昇していきます。

これらの数字を参考に考えると、3〜4月時点ではまだ内定率が低いことから、企業の採用活動は活発だと言えそうです。就活前半であれば高倍率な企業の選考に落ちてしまっても、まだ別の企業に挑戦していけるでしょう。反対に6月以降になると、内定を得た学生が増えてきて、採用活動を終える企業も出てくるでしょう。残りの活動期間もあわせて考えると、内定を得てない状態で高倍率な企業ばかりに応募をするのは少し危険かもしれません。 過去の就活状況と自分の状況を照らし合わせてみて、どのように就活を進めていくべきか戦略を立ててみましょう。

最新の内定状況を把握しよう

マイナビは2019年8月に、最新の2020年卒の内定状況を発表しています。8月末時点の内々定率は82.6%となっています。
21年卒の就活に関しては、これから本格的にスタートするという人が多いものと見受けられます。今のうちに高倍率企業に応募してみるのもいいかもしれません。
21年卒のための業界別の就活スケジュールに関しては、以下のサイトを参考にしてください。

▶【21年卒】業界別の就活スケジュールまとめ! 志望業界はいつから?

まとめ

内定倍率や内定率は、あくまでも就活の指針となる数値データです。就活に臨むに際して、これに関して熟知しておくことはもちろん大切です。しかしながら、就職はそもそも「何を仕事にしたいのか」を基本として、それぞれが自分の道を決めていくものです。自分の目標をしっかりと見定めながら、有意義な就活を進めていきましょう。

(学生の窓口編集部)

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