内定後、企業に提出が必要な書類のひとつに健康診断書(健康診断証明書)があります。現在の健康状態を伝える大切な書類なので、最新のものを提出する必要があります。学校でも健康診断はありますが、チェックする項目が企業によって変わるので注意が必要です。
この記事では、健康診断書の送り方についてご紹介します。健康診断書が原因で、内定取り消しになるのでは?と不安な方もいるかもしれません。ぜひ確認しておいて下さい。
健康診断書は内定後に必要となりますが、健康診断の結果が原因で内定取り消しになることはありません。そのため、自分の健康状態をありのまま伝えるようにしましょう。就活のための健康診断だからといって不安になる必要はありません。
内定後に健康診断書を郵送するときのポイントは下記の通りです。
・添え状(送付状)を同封する
・A4サイズのクリアファイルを用意する
・白色の角形2号の封筒を用意する
たとえ、郵送する書類が健康診断書のみであっても添え状(送付状)は必要です。添え状は下記の例文を参考にしてください。
◯◯年◯月◯日
株式会社◯◯
人事部 採用ご担当者様
大学名
学部名・学科名
名前
郵便番号
住所
電話番号
メールアドレス
書類送付のご案内
拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて表題の件、以下の書類を送付いたします。
ご査収の上、お取り計らいのほど何卒宜しくお願い申し上げます。
敬具
記
健康診断書・・・1通
以上
「拝啓」「敬具」や挨拶文には慣れていないかもしれませんが、ビジネスマナーであり、添え状の定型文ですので記入しておきましょう。同封物の記載のところ以外、履歴書やエントリーシートと同じなので、あらかじめテンプレートをWordで作成しておくのがおすすめです。
ただし、もちろん日付や宛先の会社名は変わるので、修正し忘れだけは要注意。とくに名前の間違いはいけません。よく確認して間違いないようにしましょう。
また郵送するために、A4サイズのクリアファイルと白色の角形2号の封筒を用意しましょう。必要なものはあらかじめ複数枚準備して、手元においておくことをおすすめします。
健康診断書は現在の健康状態を伝える大切な書類です。チェック項目は企業によって異なりますが、下記を網羅していれば問題ないことが多いです。
・身長・体重・視力・聴力の調査
・腹囲の測定
・胸部エックス線検査
・血圧の測定
・尿検査
・貧血検査
・肝機能検査
・血中脂質検査
・血糖検査
・心電図検査
さらに、既往歴の調査や自覚症状の有無などを伝えます。実際のところはここまで詳しく健康診断を受けないこともあり、企業からの指示に従うことになります。
健康診断の費用は会社負担であることも多いのですが、自分で払うときは検査料金が4,000円~6,000円、診断書の発行に500円~2,000円程度必要になります。合計で5,000円ほどという計算ですね。病院やクリニックではなく、保健所で健康診断を受けると安くなる傾向があります。
基本的には健康診断書の原本を提出することになります。健康診断書の有効期限は明確なものはありませんが、一般的に3ヶ月以内に発行されたものが有効とされています。
通常、健康診断書は内定をもらったあとに提出します。まれに最終面接のときに求められることがありますが、だいたい5枚ほど準備していれば十分でしょう。
企業によって健康診断のチェック項目が異なるので、企業から指示があってから手配するという形でも問題ないとされています。ただし、学校で定期的に健康診断があるので、診断書をきちんと受け取り、保管しておくことをおすすめします。
もし、健康診断書のことでわからないことがあれば、内定企業に問い合わせましょう。また、必要な検査項目は企業の担当者へ、健康診断に必要な費用や健康診断書発行までにかかる日数は診断予定の医療機関へ、問い合わせましょう。
健康診断はたいてい、内定後に受診することになります。そのため、就活中に健康診断書の提出を求めない企業も多いです。内定をもらってしばらくすると人事部から連絡がきて、 「指定の病院で健康診断を受けてください」と伝えられます。 そして、自宅に健康診断の連絡が届き、指定された病院で健康診断を受診するという流れです。
早く健康診断を受けないといけないと、と焦る必要はありません。企業からの連絡待てば大丈夫です。
企業に健康診断書を渡すということで、内定に影響があるのでは、と多少の不安感があるかもしれません。しかし、それを行ってしまうと企業側も雇用差別にもつながってしまいますので、よほどのことがない限り健康状態が原因で内定取り消しになることはないので安心してください。
保健所や病院で健康診断を受ける場合は、予約が必要なので、企業から指示があったら、早めに対応することを心がけましょう。
自分の健康状態を把握することはとても大切なことなので健康診断書にはきちんと目を通すようにしましょうね。