OB・OG訪問のやり方まとめ! 相手の探し方と訪問時の注意点【就活アドバイザー・篠原真喜子が教える就活術】

OB・OG訪問のやり方まとめ! 相手の探し方と訪問時の注意点【就活アドバイザー・篠原真喜子が教える就活術】

2019/04/11

自己分析

OB・OG訪問は、就活において非常に有効! けれど、学生生活は意外に社会人との接点が少ないもの。今回は就活キャリアアドバイザーとして、朝日新聞デジタルの「朝デジ就活ナビ」にて連載「篠原流 就活スタイル」を受け持つ篠原さんに、就活の際のOB・OG訪問についてお伺いしました。就活生から多く寄せられる「志望企業のOB・OGが見つからない」「どう始めていいか分からない」という悩みに答えます。

文 篠原真喜子

OB・OG訪問

OB・OG訪問相手の探し方

OB・OG訪問する相手の探し方で大切なことは、とにかく自分で動いてつてをつくること。過去には、会社案内やホームページに載っている人に手紙を書いた学生や、志望企業の玄関前で片っ端から社員に声をかけたというツワモノもいますが、まぁこれはちょっと極端な例かもしれません。前編では、すぐできるOB・OGの見つけ方を教えます。

大学のキャリアセンターや就職課に行き、OB・OGを紹介してもらう

まずはこれが基本。でも「希望する会社で働くOB・OGがいない」とか「いたけど連絡がとれない」というケースも。その場合は、以下のようなトライをしてみましょう。

他大学の友達に紹介してもらう

自分の通っている大学のOB・OGがいなくても、友達の大学のOB・OGはいるかもしれません。他大学の友達に紹介してもらうだけでなく、友達がOB・OG訪問する際に、一緒に連れて行ってもらうのもいいでしょう。他には、サークルの先輩やアルバイト先の友人に聞いてみるのもおすすめです。

説明会で名刺交換して連絡先を手に入れる

学内説明会や会社説明会などにいらっしゃる社員の方に、自分の名刺を渡してみましょう。名刺はこちらから差し出すと、相手からもいただける可能性大! そこから連絡をとってOB・OG訪問につなげていきましょう。またOB・OG訪問のお願いの連絡をする際に、覚えていてもらえる確率も上がります。

志望企業のライバル企業のOB・OGを訪問する

志望企業のライバル企業であれば、仕事の内容や働き方が似ているので、参考になることが多いでしょう。また、ライバル企業から見た視点の話が聞ければ、面接などで他の学生と差がつきます。

店舗・支店訪問をする

他にも有効なのが、店舗や支店を訪問してみること。金融や旅行会社なら、支店に行ってみるのもいいでしょう。また化粧品メーカーならデパートの化粧品コーナー、エアライン志望なら最寄りの空港に行ってみてください。仕事が忙しくなさそうな時間帯を狙って「就活中なので少しお話聞かせてください」と言うと「快く話をしてくれた!」という事例を、たくさん聞いています。

OB・OG訪問のポイント

さて、OB・OGが見つかり、お会いする日も決まった。採用に関係ないし、とりあえずさくっと会ってこようと、軽く考えている人はいませんか。ダメダメ! 気軽にお茶をするような気持ちで会いに行くのはおすすめしません。

就活生にはあまり知らされていませんが、訪問を受けた社員が「OB・OG訪問シート」を記入して人事部に提出し、その結果を採用試験に反映させている企業もあるという話を、毎年複数の内定者から聞いています。びっくりですよね。そこまでシステム化されていなくても、人事部の同期と社内ですれ違った際「この前、OB訪問を受けた○×大学の○△さんは、優秀でいい子だったよ!」(その逆も)、なんて話になるのはよくあること。油断は禁物ですよ。

「ならどうすればいいの?」「 失礼があったらどうしよう」「初めてお会いする先輩と向き合って何を話せばいいのだろう」と不安になる人もいると思いますが大丈夫。ちょっとしたコツをお教えします。

企業HPや会社案内はしっかり目を通し、基本的なことは頭に入れておく

準備ゼロでOB・OG訪問をするのは、絶対にNG。「御社にはどんなお仕事(部署)があるのですか?」「勤務地はどこですか?」など、会社案内を読めばすぐにわかるような質問をするのはマナー違反です。

質問リストを作っておく。質問は10個以上

OB・OG訪問は、1時間程度のお時間をいただけることがほとんどです。ただ慣れないうちは、1時間も社会人の先輩と話をするって難しいですよね。せっかく時間をつくっていただいたのに、その場で質問が思い浮かばず、沈黙が続いてしまい大失敗……とならないよう、10個以上は質問を考えておきましょう。

また企業について調べる中で疑問に思ったこと、もっと知りたいと思ったこと、先輩自身の仕事に対する思いや働き方について質問してみるのもいいですね。ただプライベートな質問をする際は、失礼な内容にならないように気をつけて!

訪問前日には、リマインドメールをお送りし、質問リストをあらかじめ送付しておく。ESを添削してもらいたい場合も事前に送付しておくとGOOD!

待ち合わせの場所や時間を改めて確認しておきましょう。また事前に聞きたいことを伝えておくことで先輩も準備ができます。限られた訪問時間を有効活用でき、より深いお話を聞けるかもしれませんよ。

訪問当日は、スーツで。質問リストやESは、お相手の分もプリントアウトして持参

採用試験に行くときと同じ気持ちで、身だしなみは整えて行きましょう。持参する書類も、先輩の分をプリントアウトしていくなどの気配りができると、さらに印象はアップです。そうすることで「(入社してからも)事前に連絡をして、調べて、かつ相手の立場に立って仕事ができる人なんだな」と思ってもらえるでしょう。

お礼のメールはその日のうちに

メールは件名、簡単な挨拶(あいさつ)、署名などを入れた、ビジネスマナーにのっとったものに。先輩の話から学んだことを一言入れるのも忘れないでください。

まとめ

OB・OG訪問は、はじめは勇気がいるかもしれませんが、その気になればいろいろな方法があるので、諦めずに訪問相手を探してみましょう! また、OB・OG訪問を受ける先輩社員は、採用担当者ではなくても「この子が後輩になるかもしれない」と、温かくも少々厳しい目で見ています。上記のポイントを実践して、好印象を残してくださいね。



プロフィール:篠原真喜子(朝日新聞社 就活キャリアアドバイザー)

2003年入社。自身の就活経験を生かして、2004年に「朝日就職フェア」を立ち上げる。以降、同フェアの企画・MCとして活躍。雑誌「CanCam」「エアステージ」の就活特集にも「就活のプロ」として登場。キャリア支援した学生はのべ5万人。国家資格キャリアコンサルタント。



▼朝日新聞デジタル連載コラム「篠原流 就活スタイル」
https://www.asahi.com/shukatsunavi/column/shukatsustyle/
▼朝デジ就活ナビ
https://www.asahi.com/shukatsunavi/

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