採用担当者に刺さる就職試験の作文のコツ5選!頻出テーマもご紹介

採用担当者に刺さる就職試験の作文のコツ5選!頻出テーマもご紹介

2019/04/25

就活の基礎知識

就活では、選考の一環として就活生に「作文」を課す企業があります。しかし、試験当日に限られた時間内で文章を書くというのは、なかなか難しいことでもあります。書き方のポイントを事前に学んでおきましょう。

就活の試験に出る作文って何を書くの? 対策や押さえておきたいポイントを解説

作文と小論文の違い

初めに知っておきたいのが、「作文」と「小論文」の違いです。小論文は「テーマに対し、自分の意見を論じる」もの。作文は「テーマや自分の体験に対し、感想や感情をつづる」ものという違いがあります。

言い換えれば、小論文は、主張やその根拠が論理的に展開された客観的文章。作文は、あなたという人間を前面に押し出した主観的文章ということになります。

就活試験で求められる作文とは

業界・業種に関係なく、多くの企業が筆記試験に作文を採用しています。中でも特に作文必須の傾向にあるのが、テレビ局・新聞社・広告代理店・出版社といったマスコミ業界。総合商社や各種メーカーも作文を課すところが増えています。

出題テーマはさまざまですが、よくあるテーマとしては以下の3パターンが挙げられます。
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・「心に残る言葉」「学生時代に頑張ったこと」といった“自身の経験や想い”

その人物を知ることができる、最もオーソドックスなテーマと言えます。スキルや資格ももちろん大事ですが、会社に入り長く活躍していくためには、やはり「人柄」はとても重要です。人物重視で採用を決める企業にとって、最も知りたいポイントでもあります。

・「〇年後の自分」「入社後にやりたい仕事」など“将来の展望”

企業とその人物のミスマッチを防ぐために出題されがちなテーマと言えます。計画を立てて物事を実行していくビジョンがあるのかどうか、また、入社を前に、業界のことをどれだけ深く調べているのか、やる気や観察力も判断されます。

・「最近気になったニュース」「テレビ局が果たす役割」など“社会への興味・関心・知識” 時事問題は、普段からきちんと情報収集しているかどうかが試されるポイントです。特に、新聞、報道、広告といったマスコミ業界では頻出テーマと言えます。時事問題は、社会に出てから外部の人と接する際にも話題になります。幅広い見識を持って世の中に渡り合っていくセンスがあるのかも試されるところだと言えるでしょう。
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ほかにも、指定された複数のキーワード(たとえば、科学、創造、人間などの3つ)を用いて書く作文試験もあります。

企業側が作文を書かせる意図とは

企業が作文を導入しているのは、書類や面接からはわからない就活生の情報を作文から読み取るためです。

人間性を知りたい

たとえば、前述の“自身の経験や想い”という括りのテーマは、企業がその人物の“人間性”を見極める意図で出題するものです。

たとえば、「心に残る言葉」というテーマに対し、ネガティブな内容を書くのか、ポジティブな内容を書くのかだけでも、印象はだいぶ変わってきます。
その言葉に対し、どのように感じ、その経験から何を学び取ったのか。そこに、その人物の性格やものの考え方がよく表れるといえるでしょう。

適性や教養レベルを知りたい

「〇年後の自分」「入社後にやりたい仕事」など“将来の展望”を問うテーマは、その人物の「勤労観」「職業観」を確かめるほか、企業とどれだけマッチした人材であるのかという「適性」を測る目的もあります。
「最近気になったニュース」といった“社会への興味・関心・知識”にまつわるテーマは、社会でやっていくだけの「常識」「知識」レベルが一定に達しているかどうかをジャッジするもの。

適性や教養の程度が著しく低いと入社後の活躍は見込めないため、採用にあたり重視する企業は多いのです。

文章力を知りたい

文章を扱う機会が多いビジネスシーン。
たとえば、企画書、プレゼンテーション資料、報告書といった社内文書。取引先や顧客など社内外に送るメールもそう。各種文章を作成するのに必要な「文章力」は社会人としての必須スキルです。

限られた試験時間の中で、わかりやすく読みやすい内容に仕上げられるのか、企業はチェックしています。

作文で押さえておきたいポイント5選

企業によって出題テーマこそさまざまですが、就活生が作文に必要なテクニックは共通です。文章作成のポイントを事前に押さえておきましょう。

【1】志望する業界との関連性を持たせる

作文は一種の“自己紹介”のようなものです。ただし、応募先の業界や企業や職種にまったく関係のない情報を書いてもあまり評価はされません。
テーマに沿いつつも、「それによって得た知識、経験、想いをどのようにこの企業で生かしたいと思っているか」という視点で書くことが重要です。

【2】具体的なエピソードでリアリティを持たせる

読み手の理性に訴える「論理」が必要なのが小論文ならば、読み手の心に響く「感性」が重要なのが作文です。そのため作文では、その人物ならではの「感情」や「着眼点」が伝わってくるような文章が好まれますが、個人の実体験に基づいたエピソードを盛り込むことで、より言葉に説得力を持たせられます。

  例えば「ごみのポイ捨てはやめるべき」と書くと、ありふれた一般論でどこか頭ごなしな印象を受けますが、そこに「ごみの誤飲で死んだ動物を目の当たりにした」「誰かが捨てたごみでケガをした」といった実体験が加われば、その人物がなぜそういった主義・主張を持つようになったのか推し量ることができるのです。

【3】読みやすい文章構成で書く。

読みやすい作文に仕上げるには、きちんとした「構成」が不可欠。
作文における構成は、「起承転結」が最も一般的だと言えるでしょう。
これは、「起」を導入とし、「承」で導入を受けて内容を深め、「転」で別の事柄を別の事柄を角度を変えて述べてから、「結」で結果を書く方法です。

一例として、「忘れられない言葉」というテーマで具体的に見てみましょう。

起→ ×歳の時に、学校のプログラムで途上国へ海外研修に行った。
承→ 現地で、スラム街やストリートチルドレンを目の当たりにした。
転→ 現地の人に、「豊かな国から来たのね」と言われ、衝撃を受けた。
結→ 世界の貧困問題を解決すべく、開発学を学ぶことを決意した。

この起承転結型を用いると、単にわかりやすいだけでなく、読み手を惹き付ける変化に富んだ文章となるのです。

【4】制限時間を設け、予行練習する

作文は筆記試験のときの課題になることもあるため、本番を想定したシミュレーションをしておくことをお薦めします。上記で取り上げた、頻出テーマを絞り、制限時間内に書けるようトレーニングを積んでおけば、本番では慌てずに臨めるでしょう。また、書いた作文を誰かにチェックしてもらうこともお忘れなく。

【5】最後の見直しで整合性を計る

書き終わった作文は、細かなところまで確認しながら読み直しましょう。文章の締めくくりが「である調」あるいは「ですます調」なのか、同じ単語(例:「行う」と「おこなう」)が出てきたら漢字かひらがなのどちらかに統一されているかなどをくまなくチェックするよう心がけましょう。また、杜撰(ずさん)、流石(さすが)のように、中には一般的に漢字を用いない単語があります。漢字を多用してしまうと堅苦しい文章に見えてしまうため、こういった言葉の場合はひらがなを使いましょう。

まとめ

文章を書くのが苦手な人にとって、作文は非常に難易度が高いように感じられます。しかし、上記でも説明した通り、ES(エントリーシート)や面接でアピールしきれなかったあなたの人間性を最大限にアピールするチャンスが作文です。
「自分を伝える」という強い意志をもって本番に臨んでくださいね。

(学生の窓口編集部)

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