エントリーシートを手書きで提出すべきかパソコンで打ち出して提出すべきか迷っていませんか?
エントリーシートは、会社によって提出方法が様々ですが、企業によっては手書きを必須と定める場合があります。
パソコンに使い慣れている学生目線で見ると、「時代遅れなのではないか?」「めんどくさい!」などのように思ってしまいますよね。
しかし、希望する会社が手書きのエントリーシートを求めている場合は、たとえ時代遅れで面倒でも対応しなければなりません。
そこでこの記事では、エントリーシートを手書きで作成する際のポイントをご紹介します。
レポート提出などでパソコンを使った文章入力に慣れている大学生のあなたからすれば、エントリーシートの手書き提出は大変不思議に思うかもしれません。
実はエントリーシートを手書きで提出する企業に特徴する点として、会社内がアナログで作業をしている場合があるという背景が考えられます。
現代では、パソコンが浸透するため会社内でもデジタル化が進んでいるように思うかもしれませんが、実際に会社に入ってみるとこんな現象に出会うこともあるでしょう。
パソコンなどが普及している現在でも、エントリーシートを手書きフォーマットで提出を求める企業は少なくありません。
実際に転職経験が5回ほどある筆者の場合、入社した会社が日系・外資問わずパソコンで作成した資料を紙に打ち出してチェックというのは日常茶飯事で、唯一1社だけがデジタル管理という状態でした。
このように、企業規模問わずパソコンで作成した資料などを普段から紙で打ち出す会社の場合、エントリーシートを手書きで提出するケースがあるという可能性があります。
「本当にこの企業に入りたい」という熱意があるのであれば、面倒くさがらず手書きのエントリーシート作成にチャレンジしてみてください。
エントリーシートを手書きで書かざるを得ないということは、就活生にとっては非常に苦行であるかもしれません。
しかし、手書きのエントリーシートを求められたということは、前述のような理由から入社後も何かとアナログ形式で業務する可能性が無きにしも非ず。
手書きに手間に感じるのであれば、入社後のあなたとアナログ思考の先輩社員の人と、そりが合わない可能性も考慮すべきでしょう。
手書きのエントリーシートはパソコンと違い、修正ができなかったり、罫線がないとまっすぐに文字が書けなかったりなど、様々な問題が生じがちです。
デジタルでの作業に慣れている就活生のあなたは、手書きのエントリーシートほど慎重に取り掛かるべきでしょう。
「就活スタイル」では、手書きのエントリーシートにチャレンジするあなたに向けて、作成時の流れをご紹介していきます。
エントリーシートを書く前に、まずは応募先企業からエントリーシートを手に入れましょう。
入手方法は企業によって様々です。
会社説明会でエントリーシートが配布された場合は、用紙をなくしたり、手書きで失敗したりしたときを考慮して必ずコピーを複数枚とっておきましょう。
エントリーシートは評価内容に企業差があることから、企業が独自に作成している場合が一般的です。
履歴書・職務履歴書のように、コンビニなどでは販売されていませんので注意が必要です。
エントリーシートに直接ペンで書き始めてしまいがちですが、いきなり書き始めると失敗する可能性が高まります。
間違いを防止するためにも、エントリーシートの内容を別の紙に下書きしたうえで、文章を推敲しながら内容をまとめましょう。
その後に、文字量やバランスの確認しながらシャープペンシルや鉛筆で薄く下書きをしてから、ボールペンでなぞり、シャープペンシルを消す方法がおすすめです。
また、下書きの紙は、文字数がわかりやすいマス付きの原稿用紙を活用すると良いでしょう。
履歴書だけでなく、エントリーシートの誤字脱字がないよう最終チェックは欠かせません。
一度書いた文章は間を空けてから再度読んでみることで、思わぬ間違いや文章のねじれに気が付く可能性があります。
また、パソコンのオフィスソフトで一度書いてみて、文章に間違いがないかあらかじめチェックしておくと安心かもしれません。
手書きするときに一番大事なのは、字や文章の上手い・下手ではありません。
誰もが読みやすい丁寧な字で、相手にあなたのことをきちんと伝えられるかどうかです。
相手にとって読みやすい文章になっているかどうかを確認するために、文字の大きさを揃えたり、適度に改行を入れるという読み手への気遣いは重要なポイントだと言えます。
また、普段スマートフォンやパソコンなどを使っていて手書きで字を書かないという場合、漢字の書き間違いや使い間違いには特に気をつけましょう。
エントリーシートは基本的に、黒のボールペンで書きます。企業独自の書類とはいえ、エントリーシートは正式な応募書類です。
記入に使用するペンにも注意を払わなければなりません。
エントリーシートは正式な書類であるため、裏面にインクがにじまないことや、書いた文字が消えないことが大前提です。
普段の講義で使うようなシャープペンはもちろん、フリクションなど消えるボールペンなど、文字が消えてしまう恐れがあるペンの使用は避けてください。
エントリーシートを書く際におすすめのインクは、あなたが書き心地の良いと感じる油性インクやゲルインクを使ったペンが最適です。
おすすめは、紙裏にも水に濡れてもにじみづらく、スラスラ書けるゲルインクのボールペンです。
ペン先の太さは、力強い字に見えるだけでなく、バランス感のある安定した字が書きやすい太さ0.5mm~0.7mmタイプが適しています。
0.7mmより太い場合は文字全体が詰まって読みにくくなってしまいますし、0.5mmより細いと弱々しい印象、最悪の場合、薄くて見づらいという状態になってしまいかねません。
手書きというのは文字のクセや使用するペンの太さ次第で、エントリーシートから見るあなたの個性や人柄が変化します。
個性が出やすい手書きエントリーシートで、採用担当者にあなたをどのように見せるかはとても重要です。
ペンを選ぶ際は本番を書き始める前に、試し書きでペンの書き心地や文字の見え方をチェックするのがおすすめです。
手書きのエントリーシートは、手書きならではの困りごとが生じがちです。
一般的に見られる手書きのエントリーシートの困りごとと対処法をQ&A方式でご紹介します。
もし、エントリーシートに罫線がない場合は、文字が曲がってしまわないように罫線つきの下敷きを敷いて書くのがおすすめです。
まっすぐで、きれいな文字が書きやすくなるでしょう。
万が一、手書きのエントリーシートで記入間違えしてしまったときは、すべて書き直すのがベターです。
下書きをしていたとしても、清書の際に間違えてしまうことは誰にでもあります。
だからと言って、修正ペンや修正テープで消したり、塗りつぶしたりしないようにしてください。
エントリーシートを書き直す時間がないときや会社説明会でもらったもので控えの紙が手元に控えてなかったりなど緊急事態の際は、該当箇所を定規で二重線を引いた上、あなたの印鑑を訂正印として押すことで、訂正していることを表せます。
ただし、これは最終手段ということを忘れてはいけません。
よほどのことがない限りは、たとえ面倒だとしてもエントリーシートはもう一度書き直したほうが、悪い印象を与えずに済むでしょう。
エントリーシートは企業指定のフォーマットがあり、多くの場合「PDF」形式または「Word」形式の2パターンです。
いずれもダウンロードして必要事項を埋めていきますが、PDF形式の場合は手書き推奨です。
実は、エントリーシートは数年前までは手書きが一般的だったという背景があります。
また、採用担当者がデジタル書面のチェックに長けているかどうかは、残念ながら就活生にはわからないのが実情です。
「パソコンで作成」と指定がない場合は、エントリーシートは手書きで作成するのが無難でしょう。
なお、エントリーシートなど書類が手書きの場合は、郵送で送るのがマナーです。
最近ではエントリーシートをパソコンやWeb上で作成し、そのまま提出するという形式をとる企業も増えてきています。
特に、IT企業やベンチャー企業は書類をデジタル化した「Web提出」を指定している場合も多く、「Web提出」ができるかによって基本的なパソコンスキルをチェックしている場合も。
もし、企業が「エントリーシートはパソコンで作成」などのように作成時の指定がある場合は、企業の求める方法に従ってください。
手書きのエントリーシートは時代遅れに感じたり、面倒だったりするかもしれません。
しかし、企業の中には「応募者の個性を判断する」「応募者が自社と合っているか」などの応募者のふるい落とし要素のひとつとして、手書きを採用している場合があります。
志望動機や自己PRなどの書く内容はもちろん大切ですが、企業が定めるエントリーシートの書き方のルール・マナーを守るのも大切です。
また、たとえ手書きだとしてもWeb提出だったとしても、エントリーシートが採用担当者の目に留まらなければ、面接に進めません。
特に手書きの場合、字の書き方やペンの選び方ひとつで、あなたのエントリーシートの見え方が変わります。
今回ご紹介の方法を参考に、読み手である採用担当者に見やすく、わかりやすいエントリーシートを作成して手書きのエントリーシート作成を完成させましょう。
(マイナビ学生の窓口編集部)