はじめての就活は誰でも緊張するもの。特にコロナ禍を経てからの就活は、オンライン就活とオフライン就活が並行利用されて始めてからの期間も短く、経験談もあまりありません。
オンラインでもオフラインでも情報収集と自己分析、業界分析が重要な位置を占めることに変わりはありませんが、それも就活のスケジュールを把握していないと難しいでしょう。
この記事では、2023年卒の就活スケジュールとそれぞれの時期にやるべきことを大まかに紹介します。
2023年卒の就活スケジュールは、日本経済団体連合会(経団連)により2022年卒の採用スケジュールと変わらないことが決まっています。
就活スケジュールの大枠は
となっており、この部分だけ見ると、企業エントリーが始まる3月近くになってから就活を始めてもいいように見えますね。
しかし、就職活動は前年夏から始まるインターンシップから始まるとも言われており、早めに準備をしておくに越したことはありません。
コロナ禍の影響により、就活にオンラインを活用する企業が増えています。2021年卒は多少の混乱があり、就活の開始時期がずれ込みましたが2022年卒はスムーズに就活が進行しています。
2023年卒の就活も2022年卒の就活同様にオンラインと対面が並行活用する形で進行することが予想されます。
株式会社マイナビが実施した「2022年卒マイナビ企業新卒採用予定調査」によると、2022年卒の採用では63.4%の企業が「最終面接はすべて対面で実施(予定含む)」と回答しており、採用・不採用の最終的な段階では対面となる可能性が高そうです。
就活は、情報収集と分析が成否を分けます。早い段階から始めておきましょう。
企業エントリーこそ3月からとなっていますが、企業エントリー前にすべきことはこんなにあるからです。
この中にある3つの分析は、非常に大切です。
この部分がしっかりしていないと、応募する企業や業界が定まらず「本命企業のエントリーシート受付期間に間に合わない」「面接の受け答えがうまくできない」「内定がなかなかもらえない」といった状況に陥ってしまいます。
インターンシップは、6月頃から受付が開始されるので、秋・冬のインターンシップに参加してから就活という戦略を取るにしても秋口までには自己分析をはじめとする分析を終わらせておきたいですね。
大学3年生の春休みは、就活成功の鍵を握る大事な時期です。この時期から準備に取り掛かり、早めのスタートを切るのが理想的です。
中でも意識して進めておきたいのが、ES提出・説明会参加・面接に臨むにあたって必要となる「自己分析」や「企業/業界研究」です。
まだやりたい仕事が見つかっていない人は「自分の強み」「将来叶えたいこと」「どんなことに喜びを感じるのか」など、自分自身をとことん掘り下げて分析するところから始めましょう。
すでに働きたい業界や志望する企業が決まっている人ならば、「企業/業界研究」の時間を十分にとることで、応募先の企業への理解を深めておきます。
「自己分析」や「企業/業界研究」を後回しにしていると、気が付いたらESの提出期限が迫っていた……なんてことにもなりかねません。みなさんも、スケジュール管理には十分気を付けましょう。
企業による採用情報の公開は、3月1日が解禁日です。そこから就活生はES(エントリーシート)を企業に提出し始めます。
企業によってESの提出期間は異なりますが、5月中には募集を締め切る企業が多いようです。
この際、並行して行われるのが企業説明会です。
上記の様に、説明会がESの提出と紐づいている企業も多くあります。気になる企業については、事前に調べておくのがよいでしょう。
企業選考が解禁となるのは6月1日です。この時期から、就活が本格化していくことになります。選考の過程は企業によってさまざまですが、下記の流れが多いようです。
WEBテスト&筆記試験 → 面接(一次、二次、最終など) → 内々定 → 内定
ちなみに「内定」とは、企業から正式に出された「内定承諾書(入社承諾書)」を就活生が受け取ることを指します(就活生が署名し印鑑を押して初めて「労働契約」が成立します)。
それに対して「内々定」は「10月1日以降に(※)内定を出す」と、企業から口約束をもらうことをいいます。
※現行ルールでは、内定は10月1日以前に出してはならないと経団連のルールで決められています。
就活解禁となる3月以降は、ES提出や会社説明会などが集中します。
面接ならば企業が就活生の予定に合わせて日程を調整してくれるケースもありますが、ES提出や説明会はそうもいきません。
特に、なるべく多くの企業の説明会に参加したい、エントリーしたいという人は、個別の日程を事前にリサーチし、就活スケジュールを立てておくのがいいでしょう。
就活ノートを作り、そこにスケジュールを書き込み、持ち歩くのもおすすめです。
また、注意すべきは、すべての企業が「3月にエントリー開始」「6月より面接」のルールに当てはまるわけではないという点です。
このルールが適用されるのは経団連加盟企業のみで、加盟していない企業(たとえば、外資系企業やベンチャー企業など)の選考は、それより前に開始していることも多いので、注意が必要です。
エントリーに際して頭を悩ませるのが「何社にエントリーすべきか」という点です。
株式会社マイナビのコロナ禍以前の就活生のデータによると2019年卒生は5月までに平均27.8社にエントリーしたとのデータがあります。目安の1つとして考えましょう。
内定までの道のりはあくまで個々の資質や能力によるもので、これより多くエントリーしたからといって内定が得やすくなったり、エントリーが少ないからといって、内定をもらえる確率が下がったりするわけではありません。
一方で、本命企業や大手企業にこだわり、少数の企業にしかエントリーしなかった結果、内定が一社も得られなかったというケースもあります。
それを避けるためにも、業界や企業の大小を問わず、幅広くエントリーしておくのがいいかもしれません。
オンライン就活もオフライン就活も集めた情報の量と質が成否を分けます。経団連のスケジュールだけを見ると、3月ギリギリまで何もしなくてもいいように思ってしまいますが、早い人は大学3年生の春休みから動いているのです。
人気の企業ほど早く就活が終わる傾向もあり、後悔がない就活のためには大まかな就活の流れを把握し、効率よく動くためのスケジュールを自分で立てることが必要です。
事前準備をきちんとした上で、就活に臨んでくださいね。
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(マイナビ学生の窓口編集部)