「自分らしさって何だろう」「やりたいことが見つからない」といった悩みを持つ人は少なくないでしょう。就活をはじめるにあたって自己分析をして、いろいろ過去のことを振り返ってみたけど、よくわからないということもあるでしょう。自己分析のやり方は意外と難しいもので、知らず知らずのうちに自分でこうだと決めつけてしまったり、会社に当てはめてしまったりするものです。
この記事では1日1分からでできる自己分析のやり方を紹介します。
自己分析というと、ついつい真面目に考え込んでしまいがちですが、まず大事なのは直感を信じること。「好き」と「嫌い」ふたつの感情を軸に考えてみましょう。
たとえば、「堅い服装の会社よりカジュアルな服装が許される会社のほうがいい」「大人数の飲み会はどちらかというと苦手」「社会人になっても旅行はたくさんしたい」など……たくさん要望や好みがあると思います。
こういった自分の好み・嗜好性を時間のあるとときに分析してみましょう。こういった自己分析は、社会人になってからも役に立ちますから、やっておいて損はありません。
就活で必要になる自己分析を、まずは自分の直感を信じて、好きか嫌いかで進めていきます。他にも喜怒哀楽に分けてエピソードを書き込んでいく自分史というやり方もありますが、なかなか難しいかもしれません。その点、好きか嫌いかで判断する方法はシンプルで、簡潔に答えを出すことができます。
好きこそ物の上手なれというように、好きなことは得意なことと表裏一体です。好きなことは得意なこととして伸ばすこともできますので、ぜひ広い視野で考えてみましょう。
とはいえ、「得意なことは何か」と聞かれたら「なにもない……」と落ち込んでしまう人がいます。誰にだって長所はあるので、得意なことを見つけられていないだけなのですが、深く考え込んでしまっても仕方ありません。好きなことを追求して、自分の気持ちが高まる好循環を生み出せることを探しましょう。
自己分析をしていくなかで気をつけてほしいことは、「今までの自分になかった視点を積極的に取り入れようとしてほしい」ということです。自分ひとりで自己分析をしているとどうしても視野が狭くなってしまいます。
他己分析する、OBOGに話を聞く、同じ学年の友達と意見を交わす、集団面接でほかの就活生の意見を真剣に聞くなど、自分以外の人の意見を聞くことはとても貴重な体験になります。自己分析が重要な時期だからこそ、他者の意見にしっかりと耳を傾けましょう。
自己分析は、就活の間よく使われる言葉ですが、就活のためだけに行うものではありません。就活のために苦しんでやるのではなく、今後の自分のために取り組んでいると考えてください。なぜなら、将来の自分のキャリア、生き方を考える上で自己分析は欠かせないからです。
経験とともに価値観も変化するので、自己分析は一度行えばよいというものではありません。就活前でも就活が終わった後でも、常に「好きか嫌いか」を自分に問うてみましょう。
そう考えると、自己分析は就活のなかでも最もわくわくする楽しい段階だともいえます。自己理解を深めて、よりよいキャリアパスを送るヒントを得ましょう。
自己分析は1日1分からでもできます。「好きか嫌いか」で判断して自分の好きなことをどんどん追求していきましょう。その「好き」は自分の得意なことや長所と繋がっているかもしれません。得意なことや長所が見つからないと困っている人こそ、自分を知るために自己分析をしましょう。
自分の歴史をたどってそのときのエピソードとともに抱いた感情を書き記すというやり方もあります。少し難易度が高く、思い込みで判断してしまうこともあるので、ある程度自己分析が進んだあとに行うとよいかもしれません。
また、自己分析は就活だけのためにやるものではありません。自己実現のためには、自己分析は欠かせない要素です。「就活のために頑張らなきゃ……」とネガティブな感情になるのではなく、「より豊かな生活を送るために、自己分析をしっかりやろう」というポジティブな感情で実践してみましょう。