グループワークとグループディスカッションの違いは?人事が評価するポイントや対策を徹底解説

グループワークとグループディスカッションの違いは?人事が評価するポイントや対策を徹底解説

2021/02/08

グループディスカッション

新卒の採用選考では多くの企業がグループワークを導入しています。また、混同されやすいグループディスカッションが行われることも少なくありません。グループワークとグループディスカッションとでは何が違うのか、人事担当者は何を評価するのか、就活生が押さえておきたいポイントを解説します。
また、コロナ禍で急増しているオンライングループワーク/グループディスカッションについてや、それぞれの場でアピールできる能力の違いについてもお伝えします。しっかり読み込んで選考に臨んでみてください。

就活のグループワークとは

グループワークでは、3~5名程度の就活生がグループを組みます。その中で与えられたテーマに沿って話し合いを行い、方向性を決めてから共同で作業を行います。その結果、生み出された1つの成果(物)について発表します。グループワークでは、お互いに協力し合いながら成果を出すということが目的となります。プレゼン、作業、ゲームなど、さまざまなタイプがあります。就活でグループワークが用いられるのは、各人の仕事ぶりを事前に模擬的に見ることができるからです

グループワークの種類

グループワークの種類は、プレゼン・作業・ゲームの3種類に分けられます。それぞれの種類を確認しましょう。

プレゼン型

プレゼン型はテーマに沿って意見交換し、結論をグループごとに発表するタイプのワークです。グループディスカッションとの違いは、できあがった成果物に対しても評価されるのがグループワークという点。どちらも意見交換し、発表するということは同じです

作業型

作業型はメンバー同士で作業を行い、目的を目指していくタイプのワークです。個人でベストだと思った最適解も、グループの中で話し合うと「違う」といわれることがあります。むやみに自分の主張を押し通しては結論が出ませんが、正しいと思った意見は主張しないと最適解は生まれません。意見がぶつかり合って、結果的に意見の根拠にアラが見つかって否定されたとしても、論理的に話し合うことの重要性がわかるのです

ゲーム型

ゲームを使いながらチームワーク、課題対応力を学べるのがゲーム型です。NASAゲームやレゴゲーム、脱出ゲーム、ヒアリングチャレンジなどのゲームがあります。

グループワークで採用担当者が見ているポイント

学生が社会人となる際に、企業の側から最も求められるのは成果と時間・コストに関する考え方です。社会人になると、何のために行動するのか、企業目標や割り当てられた業務の中で、常に考え続けることが求められます。仕事に取りかかる際には、「どのくらいの時間とコストをかけて、どのくらいの成果を出さなければならないのか」、行動を起こす前に計画を立てるなど、準備を進める必要が生じます。

グループワークでは、そうした時間(コスト)と成果に対する意識をしっかりと携えて行動しているかどうかがわかりやすく表れます。採用担当者はグループワークにおける学生の行動を細かく観察することで、そうした点を注視します。仕事に臨む姿勢の中から、その人物の考え方や知識や技能までも推し量ることができるのです。

グループの中で、たまたまリーダー的な役割を務めることになるかもしれません。しかし、大切なのは役割ではありません。どんな立場にあろうと仕事に対する積極性、協調性などを十分に示すことが大切です。さらに仕事を進めながら、自分の持っている柔軟性、理解力、実行力、論理的な思考などをアピールすることに努めましょう。

就活のグループディスカッションとは?

グループディスカッションでは、3~5名程度の就活生がグループを組み、その中で与えられたテーマに関して議論を行います。最終的に結論を導き出し、それを発表するところまで行います。 対立する意見を主張し合うディベート形式で行われる場合もあります。

その場合には、対立意見をどのように受け止めるか、あるいはどのように反論するかなど、試されることになります。事前に練習をしておけば、どちらの立場になったとしても、上手なディベートができると思います。 議論のテーマは、政治や経済に関する社会的なものから、志望企業の事業内容に関連するものまで幅広いジャンルから選ばれます。

グループディスカッションの種類

グループディスカッションの種類は、自由討論型・ディベート型・選択型・課題解決型の4つです。

自由討論型

自由討論型は、テーマに対して自由に討論してもらうスタイルのディスカッション。明確に1つの答えがあるわけではなく、自分たちで答えを見つけていくのが自由討論型です。たとえば「無人島に1つ持っていくとしたら何がよいか?」というテーマで自由に討論してもらいます。採用担当者が重視しているのは、結論よりも討議のプロセスです。誰でも意見をいえるテーマなので、発散し過ぎると収拾がつかないことがあるでしょう

ディベート型

ディベート型は賛成と反対に分かれて討論し、時間内に賛否を問うもの。感情的な意見では相手が納得しないので、いかに相手を合理的に納得させられるかがポイントです。論理的思考力が問われるディスカッションとなります

選択型

選択型は1つのテーマに選択肢が与えられ、メンバー同士で最適な選択肢を選んだり、選択肢に優先順位をつけたりするものです。お互いに合意納得しなくてはなりませんので、チームワークが問われます。

課題解決型

課題解決型は、提示された課題に対して解決策を導いていきます。資料や表、グラフなどのデータをもとに、解決策を講じられるかがポイントです。採用担当者の前で発表しなくてはならないので、参加者には制限時間内に解決策をまとめて発表できるスキルが問われます。また、発表者にはわかりやすく説明するスキルも求められるでしょう。

グループディスカッションで採用担当者が見ているポイント

就活でグループディスカッションを行うのは、一般教養、コミュニケーション力、発想力、機転などが備わっているかを見るのが目的です。特に一般教養に関しては、事前にある程度勉強しながら、培っておくことが必要でしょう。

また、企業の事業内容がテーマとされる場合には、「どれだけ志望する企業について理解しているか?」という観点も含まれていると考えられます。これも事前に会社資料など、読み込んでおくことが必要でしょう。アイデア力やビジネス的な発想が試されるテーマが選ばれる場合もあります。テーマによって、企業がどんな能力を試そうとしているのかがある程度判断できます。どのような能力が求められているのか意識しながらディスカッションに臨むとよいでしょう。

オンライングループワークとグループディスカッションについて

新型コロナウイルスへの感染防止から、オンラインでグループワークとグループディスカッションを実施する企業が増えています。オンラインといっても、実施する内容や目的はオフラインのグループワーク・グループディスカッションと同じです。

オンラインならではの注意点として挙げられるのは、「Web会議ツールに慣れておくこと」と「わかりやすいアウトプットを作ること」の2点です。就活生は「Zoom」や「Teams」などのWeb会議ツールを使い慣れていないかもしれません。いざオンラインで実施することになったとき「できません!」ということにならないよう、日ごろから練習しておきたいところです。また、通信環境についても、通信枠が無制限のWi-Fiにしておきましょう。

採用担当者に対して発表するケースでは、パワーポイントを使ってアウトプットすることもあります。研究やゼミ、授業などでパワーポイントを使っていない場合は、基本的な使い方をマスターする必要があります。

グループワークとグループディスカッションでアピールできる能力の違い

グループワークとグループディスカッションともに司会、書記、タイムキーパーなどの役割分担があります。そのため、双方ともリーダーシップ、コミュニケーション能力、問題解決のための力、効率化への意識といった能力をアピールすることができます。

グループワークでは特に作業の手際、仕事の段取りなどをまとめる能力を活かすことができるでしょう。またグループディスカッションでは、一般教養、情報の分析力、発想力など、十分にアピールすることができます。

アピール力を高めるための選考対策

本番のグループワークやグループディスカッションで、アピール力を十分に発揮するためには、友人や大学の就活仲間と場面を想定して練習しておくことをおすすめします。相手がしゃべるのを待つような人任せの態度では、採用担当者に評価してもらえません。ワークもディスカッションも相手ありきのものですから、どんな対応が必要になるかを、まずは経験してみることです。そうすれば、次に生かせる対策も立てることができるでしょう。

  グループワークやグループディスカッションでは、これまでに接したことのないようなタイプの人と話をすることになる場合もあります。誰とチームを組んでもうまく対応ができるように、さまざまな場面を想定しながら、いろいろなテーマで練習を重ねてみてください。

まとめ

就活の選考におけるグループワークとグループディスカッションの違いについて解説してきました。2つの選考方法はグループ選考ということで、あまり違いのないようにも思われがちです。しかし、どちらもさまざまな種類があり、注目されるポイントに関しても、異なる部分の多いことがおわかりいただけたのではないでしょうか。ぜひ参考にしてください。

グループワークの対策では面接対策と同様に、想定されるシチュエーションを事前に頭にとどめておくことが非常に重要です。また、選考前に自らが求める理想の人物像を、何度も頭に思い起こすようにしておくと、わりと順調にグループワークを乗り切ることができるでしょう。

新型コロナウイルス感染防止の観点から、オンラインでのグループワーク、グループディスカッションも増えています。「やり方がわからない!」ということがないよう、パワーポイントやWeb会議ツールの使い方に慣れておきましょう。

・高下 真美(たかした・まみ)
新卒でインターンシップ紹介、人材派遣・人材紹介のベンチャー企業に入社。ベンチャー企業から大手IT・流通・情報・サービスなど多岐に渡る業種で営業・コーディネーターを担当。その後、大手採用コンサルティング系企業で8年の勤務を経て退職。現在は企業の採用HPインタビュー・執筆、就職・転職ノウハウ記事を執筆するフリーライターとして活動中。

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