就活生の中には、「グループワークの選考が苦手」という人も多いでしょう。なぜ落とされたか、どんな対策をすれば受かるのかという点が、面接による選考よりもわかりづらく、苦手に感じてしまう人にとっては他の選考形態よりもより苦戦しやすい選考といえます。そこで今回は、グループワークのコツをつかめるよう、よくある質問にQ&A方式で疑問にお答えします。他記事も参照し、グループワークの苦手意識をなくしてみてください。
グループワークで失敗したと感じたことがある人が、どのような点で「ああ、今回ダメだったな……」と思ったのか、先輩のアンケートから見ていきましょう。
・はい 29人 (7.3%)
・いいえ 369人(92.7%)
・あまり話に入れなかった(男性/25歳/運輸・倉庫)
・なにも発言できずに終わってしまった(女性/25歳/アパレル・繊維)
・自分の意見がうまく言えなかった(男性/35歳/機械・精密機器)
・まとめ発表でたどたどしくなった(男性/27歳/食品・飲料)
・空気を読めなかった(女性/28歳/情報・IT)
・反対の意見を言うとき、独裁的な態度をとって相手を無理矢理説き伏せようとしてしまった(男性/27歳/電力・ガス・石油)
マイナビ学生の窓口調べ
調査日時:2017年8月
調査人数:社会人男女398人(男性103人、女性295人)
ほとんどの人が、自分の意見を伝えることができず結果的に議論の輪に入れなかったことで、いい結果が出せなったようです。グループワークは、そのときそのときで一緒になるメンバーも異なりますし、ましてや初めて会う就活生と一緒になって取り組むので、苦手意識をもつ人にとっては難しい課題に感じるかもしれません。
A:企業が求める人物に近い役割や発言をしてみよう。
企業によって欲しい人材が異なるため、その企業が求めている人に近い役割、あるいは発言ができるよう準備するのがおすすめです。例えば、リーダーシップを持った人材を求めている企業のグループワークでは、司会のようなわかりやすい役割が担当できなかったとしても、自ら発言できていない人に意見を聞いてみたり、話振ってみるなどして、リーダーシップの片鱗を見せることもできます。
司会などの役割が担当できなかったからといって諦めず、発言の内容やちょっとした気配りを見せることで通過率を上げることができるはず。また、グループワークの事前準備をすることも、通過率を上げる有効な手段です。
A:本来の自分のキャラとは違う人を演じない。
自分のキャラクターに合わない人を演じている可能性があります。おとなしいタイプの人が、無理やり「人をグイグイ引っ張るタイプ」のリーダーを演じるなどをすると、うまくできずに苦手意識が生まれることもあります。
必ずしも司会の役割が有利になるとは限りません。無理やりやらなくてもOKです。書記であってもただ意見をまとめるだけでなく、似た意見をまとめる、分類してみる、自分なりの仮設を書いてみてグループに提案するなど、いろいろと工夫することで、自分のよさをアピールすることができます。また、役割を取り合わなくても、自分の意見を伝える場面のときにアピールをするための工夫はできますので、ぜひやってみてください。
グループワークのコツを知ってみると、苦手意識が薄まっていくはず。準備をすれば安心してグループワークに臨めます。
A:周囲と敵対してしまっている可能性あり。
自分、あるいはグループの他者が「自分評価を上げよう」とばかり考えて、敵対してしまうのが一番の原因だと考えられます。解決策としては、グループにいる人を「私たちが同じゴールに向かえば勝ち」という目的意識を持った発言を最初にすると、敵対したムードになりにくくなります。
グループワークが苦手、落ちてしまう、通過率をもっと上げたい。そういったお悩みに対して、対策方法と役に立つ記事リンクをご紹介しました。何事も準備をしてから臨めば、以前よりもうまくできるはず。なかなかうまくいかないと悩んでいるなら、ぜひこちらの記事の解決策を実施してみてください。
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・高下 真美(たかした・まみ)
新卒でインターンシップ紹介、人材派遣・人材紹介のベンチャー企業に入社。ベンチャー企業から大手IT・流通・情報・サービスなど多岐に渡る業種で営業・コーディネーターを担当。その後、大手採用コンサルティング系企業で8年の勤務を経て退職。現在は企業の採用HPインタビュー・執筆、就職・転職ノウハウ記事を執筆するフリーライターとして活動中。