【ホンネ取材】老舗ゼネコンによる新卒採用への取り組みが斬新すぎたので話を聞きにいってみた

【ホンネ取材】老舗ゼネコンによる新卒採用への取り組みが斬新すぎたので話を聞きにいってみた

2019/03/01

企業研究

業界研究

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まずは皆さんに
こちらの衝撃的な動画をご覧頂きたい...!  

▼熊谷組・企業プロモーション動画▼ 
「ゼネコンプレックス~だけどやっぱり現場すき~」


1898年に創業した老舗ゼネコン・熊谷組。由緒ある企業のプロモーション動画の舞台は、まさかのスナック、しかも謎のシロクマが登場。さらにラップ調のオリジナルソングを披露しちゃうという衝撃の展開..。熊谷組は、いったいここでどんなことを訴えかけようとしているのか…?  

\さらに、CDまで発売!?/
※イメージです。販売は行っておりません。

動画の仕掛け人である熊谷組・人事担当者に話を聞いてみた 



(写真右に)管理本部 人事総務部 人事グループ 課長
沼口宣江さん
(写真左に)管理本部 人事総務部 人事グループ 係長
白田和之さん 

スナックを舞台にした企業動画に込められた意図とは?

昨年、弊社をもっと理解してもらうために「熊谷くん」というキャラクターを使った動画をつくったのです。見ていただいた学生には非常に好評を得たのですが、一方で、その動画までなかなかたどり着いてもらえていなかったようで…。

そこで、「熊谷組の知名度そのものをより上げなければならない」と考えたわけです。しかも、リクルートツールとして「動画世代」の学生さんに向けるとなると、できるだけ斬新なもの、「突き抜けた」ものでないと注目されないのではないかという結論になりました。

複数の案から、スナックで熊谷くんがラップを披露する...という、この案を選ぶにはもちろん勇気も必要でした。(笑)

若手からベテランまで幅広い世代の社員に意見を聞きましたが、結果的に「スナック推し」の人が多くて(笑)。

ほんと、皆さんどんな嗜好をお持ちなのか...興味深いです。

熊谷くんの活躍をもっと見る!

そもそも「熊谷くん」って誰なの?

若い世代に熊谷組の本当の姿をアピールすべく、熊谷組のいいところも悪いところも包み隠さず代弁するキャラクター。それが、「熊谷くん」らしい。

どうも、自分が熊谷です!

こちらが熊谷くんだ!


首都圏支店土木事業部土木部に所属する、2017年に入社したばかりの若手社員。見た目は熊だが、れっきとした人間である。北海道の建設会社で働く父の背中に憧れ自らもゼネコンの道に進むことになるが、入社早々に慣れない現場に放り出され葛藤の日々を送る。 

熊谷くん主演スペシャルコンテンツ「熊谷くんは見た!」
「現場主義!」篇  「技術力!」篇
「しあわせ品質!」篇  「職場環境!」篇  「就職活動!」篇

「熊谷組」ってどんな企業なの?

弊社の実績には「世界一、日本一、世界初、日本初」というものが多いのです。その理由を考えてみると、どんな難題があったとしても、「できない」とはいわない。とにかく、「できるように考える」会社なのです。

そのぶん、当然ながら難しい仕事もあります。でも、「お客様のために...」――そういう、「使命感」のようなものが強く根付いているように感じます。

そもそも、創業者のモットーが「難所、難物があれば私にやらせてください!」というものでした。その姿勢がよく表れているのが、「三信鉄道」(現在のJR東海飯田線の前身となる路線)の建設ではないでしょうか。

三信鉄道の建設は、創業間もない頃に熊谷組が大きく成長する起点となった仕事です。険しい峡谷での工事は難しく危険で、他の建設会社はどこもやりたがりませんでした。でも、熊谷組は無事に三信鉄道を完成させた。それから、良くも悪くも「難工事は熊谷組にやってもらおう」ということが発注者の間で根付いていったそうです。

それは弊社の得意分野にも表れていますね。「トンネルの熊谷組」ともいわれるように、得意分野としてはまずトンネル工事。それから、建築では超高層建築を多く手掛けています。

これまでに掘ったトンネルの数は1100本を越えています。また、トンネル工事の工法であるNATM(ナトム)は、弊社が日本ではじめて採用しました。

2004年の完成当時、世界一の高さを誇った超高層ビル「TAIPEI101」も弊社が建設したものです。それまで、500メートルを超える建築物は世の中に存在しませんでした。当然、新たな挑戦が必要で、その過程でさまざまな技術を蓄積していきました。

「熊谷組」の詳細を見る

「熊谷組」が手掛けた主な仕事は?

弊社は創業から120年と歴史が長く、土木から建築まで幅広く手がけたプロジェクトの中から、代表的な施工実績を紹介します。

代表的な施工実績

黒部ダム大町トンネル(現・関電トンネル) 
1958年開通。ダム建設に欠かせないのが資材を運ぶためのトンネル。黒部ダムの建設では、トンネル全長5400メートルの内の4560メートルを熊谷組が施工。伝説ともいわれるその難工事は、
小説『黒部の太陽』で描かれ、映画化された。
徳山ダム
2008年竣工。堤高161メートルは、多目的ダムとしては日本一の高さを誇る。また、総貯水容量6億6000万立方メートルも日本一。(2019年2月現在)
 
せんだいメディアテーク
2000年竣工。建築家である伊東豊雄の代表作
としても知られる建築物。特殊な構造を
実現するため、造船技術を応用した。
TAIPEI101
2004年竣工。509メートルという高さは、
建設当時は世界一。内部を時速60.6キロメートルの
速さで上昇する高速エレベーターと、
風による揺れを防ぐTMD
(チューンドマスダンパー)を内蔵。
陶朱隠園(タオヂュインユェン)
2018年12月末引渡完了。フランスの建築家である
ヴィンセント・カレボーが基本設計を手がけた高層芸術マンション。
一躍話題を集めたDNAの二重螺旋構造のような斬新なフォルムの実現のため、
高度な施工技術と豊富な経験が投入された。

熊谷組の今後の展望は?

社長の櫻野泰則は「熊谷組は次の段階に入っている」と話しています。ゼネコンとして建設請負事業というメインの事業をしながら、社会のお役に立てるような視点でさまざまな取り組みを進めようと考えています。

たとえば当社では、今後、中大規模の木造建築にも取り組んでいきます。国産の木材を使用することで森林資源が健全に循環し、国土の保全にも繋がります。

そこには「日本の自然を守り、林業を活性化する」という考えがあります。

もちろん、それらは企業として今後を見据えたものでもあります。主に大規模建築を手がけるゼネコンには、弊社に限らず木造の経験値やノウハウがほとんど蓄積されていません。中長期的な日本の景気後退を見越した施策でもあるのです。

木を使うのは単純にいいですよね。僕も、故郷・北海道の大自然を思いだすな~。

「あるあるスナック"熊ごもり"」って?

熊谷組にはどんな人が多いの?

弊社は「現場主義」という考え方が強い会社。他社には、「技術力では絶対に負けない!」という気概があります。だからこそ、中には厳しい人もいますが、もちろん、そこには「一流の技術者になってほしい」という願いがあります。

みんな仕事に対しては熱いですね。その熱さゆえか、先輩後輩関係なく議論をするし、ぶつかっている姿もよく目にします。もちろん、それは誰もが「自分の熱い思い」を持って仕事に向き合っているから。でも、仕事を離れればさっきまで熱い議論をしていた社員も飲み仲間になりますけどね。

本当にそのとおりで、オンオフの切り替えははっきりしています。でも、それは「勤務時間以外は関係ない」といった考えではありません。

たしかに、「仕事は仕事、プライベートはプライベート」という線引きはされているけれど、実際には仕事以外の事についてもいろいろ助言をくれる先輩が多いかもしれないなぁ~。

熊谷組がほしい新戦力ってどんな人材?

いつの時代も、どこの企業でもそうなのかもしれませんが、若い人間に対してどこか取っつきにくい、と感じている先輩社員は多いでしょう。なぜなら、若い人のなかには「自分の考え」を伝えられない人もいるからです。でも、弊社にはどんな意見も受け止める土壌がありますから、安心して自らの力(ちから)を発揮してほしいです。

そういう意味では、就活の場でも自分を取りつくろう必要もありません。人間誰でも得手不得手があって当然なのですから。「得意なところは伸ばし、苦手なところは補えばいい」という姿勢で社員育成をおこなうのが弊社ですので、ありのままの姿を我々に見せてほしいですね。自分の考えを素直に伝えられる人、大歓迎です!(笑)

採用担当としては、新入社員に対し、入社前と後でギャップを感じさせてしまうことがいちばん残念なことだと考えています。ですので、わたしたちは「学生ひとりひとりが、自分に最も合う会社を見つけて欲しい」という心からの願いのもと、弊社のありのままの様子を皆さんにお伝えるようにしています。

いわば、悩める就活生の「就活カウンセラー」のようなものかもしれません。肩肘張ることなく気になることを聞く、言いたいことを言う、というスタンスで企業説明会などにも来てほしいと思います。

ふたりとも、最後まで「うちに来てください!」とはいわないんですねぇ! ボクから見ても謙虚で正直な会社だなぁ~と思います。

じゃ、代わりに・・・。 君の応募を待ってます!!

株式会社 熊谷組

【基本情報】
[本社]東京都新宿区津久戸町2番1号
[創業]1898年(明治31年)1月1日
熊谷組は1898年(明治31年)に福井県で創業。以来120年にわたり、明治から大正にかけての日本の近代化、戦禍で荒廃した国土の復興、高度経済成長へと、社会の発展に尽力してきた。
人々が集い、ふれあいながら安心して心豊かにくらすことのできる場所をつくるために、「独自の現場力」を高め、良質な建設サービスを提供している会社である。

「熊谷くんは最近少し生意気なんだよぉ」と言いつつも、
スリーショットで笑顔を見せる採用担当のふたり。
「熊谷組」の朗らかな雰囲気がにじみ出る一枚だ。

熊谷組についてもっと詳しく見る

広告企画:熊谷組
構成/岩川悟 取材・文/清家茂樹 写真/石塚雅人

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