【誌上コンサルティング実況中継!】 キャリアプランニングツール「ジョブ・カード」 実際に使ってみた

【誌上コンサルティング実況中継!】 キャリアプランニングツール「ジョブ・カード」 実際に使ってみた

2019/03/01

自己分析

こんにちは、学生の窓口編集部です。

2019年もあっというまに3ヶ月が過ぎ、いよいよ就活情報も解禁!ぼちぼち「企業研究」や「自己分析」などを始めてみる時期ではないでしょうか。

ところでみなさん、

「自己分析」ってめちゃくちゃ難しくないですか??

「自分の事なんだから楽勝でしょ!」と思うのに、いざ本格的に始めていくと結局「本当の自分とは……?」と迷宮入りしだす自己分析あるある……そして悩んでいるうちにインターンやエントリーシートの提出が次々に迫ってくるのも就活あるある。
 
そこで編集部が目をつけたのがこのツールです!!

ジョブ・カード

厚生労働省によって発行されている「職務履歴」「学習歴」「免許・資格」などをまとめるためのシート「ジョブ・カード」。紙・WEB・アプリと形式を選ぶことができ、キャリアプランニングのための資料として用いたり、職業能力の証明書として利用することができます。
特に学生向けのジョブ・カードは「学生時代に取り組んだこと」「将来の展望」などもまとめることができ、就活に役立てることが可能です。
ジョブ・カード 詳細はこちら

ジョブ・カードを使えば、自分の強みやこれまでの経験などを簡単にまとめることができる=自己分析ができてしまうのでは!?というわけです。
 
そこで今回は、ジョブ・カードが本当に就活に役に立つのか検証するために「学生用ジョブ・カード」を用いたキャリアコンサルティングを実際に体験してもらいました!

左から2年生の今井くん、3年生の小森さん

ちなみに学生二人には、あらかじめ個人ワークとしてジョブ・カードの内容を埋めてきてもらいました!

今回協力してくださったのは……

キャリア・コンサルタント 長谷川能扶子先生

大学卒業後、IT業界にて18年間顧客教育の分野で活躍。社内外にて研修講師を担当。管理職となったのを機に、「誰もが生き生きと、自分らしく働くにはどうしたら?」という答えを求め、産業カウンセリングと出会う。 2003年にキャリア支援を軸とした有限会社Cマインドを起業。 研修講師経験26年。キャリアコンサルティング経験15年。


本日はよろしくお願いします!

こちらこそ、よろしくお願いしますね。お二人ともジョブ・カードを書いてみてどうでしたか?

「これまでに学んだことや経験したことをまとめる」という経験がなかったので面白かったです。
 
私はもう就活が始まってるんですが、ジョブ・カードは記入欄が大きくて。文字数が決まっているエントリーシートに慣れてしまっているのか、自由に書いていいと言われるとちょっと難しかったです……。

あまり堅く考えずに自由に気楽に書けばいいですよ!その中で、どんなことに興味を持って生きてきたのかなどを改めて知ったり、自分にはこんな一面があったのかなどの気付きを得たりできますからね。

確かに、書きながら「自分が興味を持つものが偏っているな~」っていうのはあったかも。

そうなんですね!でも、難しいながらもこうして改めてまとめると面白かったです。

ではお二人に書いてもらった内容を基にして、コンサルティングをしてみましょうか。

ぜひお願いします!

>>就活真っ只中!3年生の小森さん編
>>仕事について考え始めたばかり。2年生の今井くん編

 就活真っ只中!3年生の小森さん編


小森さんはすでに就活を始められているということですが、今回はどのようなことを知りたいですか?

「自分の強み」が何なのかいまいちよく分からなくて……。「自分の性格」も、自分自身で思っていることと周りの意見にずれがあってあやふやなので、この機会にちゃんと知りたいです。

なるほど!それでは、小森さんが将来したいことをお聞きしながら、強みや長所といった部分がひとつでも明確になるよう進めていきましょう。

はい! よろしくお願いします!

まず、小森さんがどんな仕事に就きたいか聞かせてもらえますか?
 
将来はイベント・商品の企画やプロモーションなど、誰かを喜ばせることができる仕事を目指しています。

そうした仕事に就きたい理由は?
 
子供のころから「他の人が喜ぶことがしたい」と漠然と考えていましたし、大学で学園祭の実行委員を務めて、自分の考えた企画でお客さんに喜んでもらえた経験をしたからです。

うんうん。ちなみに、実際にエントリーシートにはご自身の強みを何と書いているの?

「人から見えないところでこつこつ努力できること」と書いています。自分の時間を誰かのために費やすのが苦ではなくて、特に見返りがなくても自分が「良い」と思えば苦労はいとわないところは長所だと思います。それが誰かの喜びになれば私もうれしいので。

そうなんですね。ご友人など、他の人からはどんな評価を得ていますか?



うーん……落ち着いている、大人っぽいといったことをよく言われるかもしれません。元々思ったことをはっきり言えない性格だったので、まずは相手がどんな人かを理解して受け止めようという姿勢でいるんですが、それが落ち着いて見えているのだと思います。

なるほどね。小森さんは「どんな人でも受け入れられる」「プラス面を見つけられる」のでしょうね。どんな人が相手でもいいところを見つけて受け止められることは、間違いなく社会に出てからも強みとなります。

そうなんですね……!

ちなみにやりたいことは決まっているとのことだけど、どのような会社に入りたいと思っているのでしょう?

夏にエンタメ系の企業で企画やプロモーションに携わるインターンに参加したのですが、その仕事が面白かったので、できればそこに……と考えています。

具体的にどんな点を面白いと感じたのですか?

その企業では自社商品のプロモーションを企画からお客さんに届けるまで一貫して社内で行っていて、幅広い経験ができそうだと思いました。また、上司・部下関係なく全員が一丸となってひとつの仕事に取り組む姿勢や、若い社員でも活躍できる雰囲気も魅力的でした。

実際にインターンを経験してみて、その会社はどんな人材を求めていると思いましたか?

いろんなタイプの方がいらっしゃいましたけど……共通するのは「積極的な姿勢」「今あるものに妥協せずにより良いものを求める姿勢」「常にアンテナを張る姿勢」だと感じました。

その中で「これは自分に当てはまるな」というものはありますか?

そうですね……「積極的な姿勢」や「妥協しない姿勢」は当てはまるかなと思いました。学園祭の実行委員でも、前年と同じことをするのが嫌で、どんどん新しいことに挑戦したので、その部分はアピールできるかな……と。


きちんと実体験があるのが良いですね!確かに小森さんの「強み」や「長所」は、希望されている会社が求める人材とマッチしているといえそうですね。

わあ、良かった!

反対に、ご自身の「短所」はどんなことだと思いますか?

うう、短所がすごく難しくて……。私は場の雰囲気に合わせて自分を変えられるタイプなので、基本的に苦手なことがないんです。自己分析をしてもこれといった短所が出てこなくて……エントリーシートでもいつも困っています。

それは短所というよりも長所ですよ(笑)!「場の雰囲気に合わせて行動できる」ということは、ポータブル・スキルといって「どんな仕事でも役立つ」もの。先ほどの「どんな人でも受け入れられる」という強みもそうですね。小森さんはポータブル・スキルをたくさんお持ちなのかな。他には?

うーん。場の雰囲気に合わせるために自分を抑えてしまいがちなので、斜に構えているように見えたり、冷静すぎて冷たい印象を与えたりしてしまうことですかね……?あと、忙しい方がいいと思っているので、つい朝から晩までスケジュールをぎっしり詰めてしまうことが多いです。

冷静に客観視できるのはむしろ長所だと思いますが、「つい詰め込みすぎてしまう」のは、社会人としては短所かもしれません。我慢してしまうという性格も相まって、気づかないうちに自分に負荷を掛けすぎてしまうこともあるので、その点は自己管理したほうがいいかもしれないですね。

そうなんですね!「詰め込むこと」はプラスなことだと思っていました!


もちろんたくさんお仕事をこなすのは素晴らしいこと。でも、小森さんみたいな人って本当は苦しいと思っていても自分でそれに気づけないで、そのまま急に倒れてしまったりするんです。仕事は1人で進めるものではないし、そうなると周りにも心配をかけてしまいますよね。


確かに……!余裕をもったスケジュールリングって大切なんですね……。でも、これで短所を聞かれたときも、改善策と一緒に答えられそうです!

良かった!いろいろお話をする中で、小森さんのいろんな魅力が出てきましたが、ご自身でどう感じましたか?



紙での自己分析は何度もしましたが、こうした対話する形での自己分析は新鮮で楽しかったです。いろんな質問に考えながら答えることで、「あ、確かに自分はこうだな」と思いましたし、自分では導き出せなかったことばかりでした。

今後に生かせそう?

新たに知った自分の強みは就活でも生かせそうです。また、短所だと思っていたことが長所だったり、反対に長所だと思うことが短所だったりなど、「長所と短所は表裏一体」という視点が得られたのも自分としては大きいですね。

それはよかったです。最後に私からのフィードバックですが、小森さんはどんな仕事でも活躍できる方だなと思いました。一方で、人のために何かを行うことや自分を抑えて行動することを良しとするあまり、ストレスを見逃してしまわないかが心配です。ぜひその点に留意してほしいですね。

分かりました! ありがとうございました!

ジョブ・カードが気になる!

 将来について考え始めたばかり。
 2年生の今井くん編


先ほど「自分が興味を持つものが偏っていると気付いた」とおっしゃっていましたけど、ジョブ・カードを書いてみていかがでしたか?
 
頭の中でなんとなく思っていたことが、しっかりと整理された形で言語化できたのは面白かったですね。これまでを振り返るいい機会になったと思います。
 
それは良かった!では、今回はどのようなことが知りたいですか?

これまで、なんとなく「面白そうかどうか」という考えで物事を決めてきました。ただ、自分が具体的にどんなことを面白そうと思うのかがあいまいだと「価値判断」もぶれてしまうなと思っていて。

「面白そう」以外で、自分がどんな判断で物事を選んできたのかが知りたい、ということですね。
 
はい。会社を選ぶのに「面白そうかどうか」は大事だとは思うのですが、それだけでは失敗してしまいそうなので、他にも「自分の中の判断基準」があればぜひ知りたいです。

確かに、何万という会社の中から選ぶことになるので、複数の判断基準があった方がいいかもしれませんね。ではジョブ・カードに書かれた内容を基に、今井さんがどんなことに興味を持ってきたのか探ってみましょう。
 
よろしくお願いします。

「4歳から剣道を続けている」と書かれていますが、剣道はどのような理由で選んだのか覚えていますか?

母から聞いた話なのですが、サッカーや柔道など他の競技をしても「つまらない」と帰ってきて、剣道は「面白そう」だと始めたそうです。実際、そこから今も続けているので、判断は間違っていなかったのかもしれません。 

今は剣道のどんなところが面白いと思いますか?

相手との「駆け引き」が一番面白いと思う点です。相手がこんな攻撃をしてきたら自分はこう返す、などと考えるのも楽しいですし、うまくイメージどおりに一本が取れたときはすごく気持ちいいです。勝ち負けよりも、そこに至るまでのプロセスに魅力を感じています。

思い浮かべたイメージを形にする、という過程に魅力を感じている?

確かにそれはあると思います。書道も続けていますが、自分のイメージを形にできるのがいいですね。止め・はねの具合を変えたり、筆の持ち方を変えたり、いろんな工夫をして予想外の線が出たときは面白いと思います。

「こうしたらこうなるのでは」と予想するのが好きなのでしょうね。その結果、予想とは違ったことになったとしても面白いと。ジョブ・カードには「街づくりに興味がある」とありますが、これはどういうことですか?



人や物がどのように関わって「街」が作られていくのかを、データにより外側から分析するのが楽しいんです。実際に街を歩くと若い人が多いと思えるのに、データ上では高齢者が多いなど、実際とデータとのギャップがあると面白いですし、もっと探求したいと思います。そこで新たな発見があったときは感動します。

なるほど。今伺ったお話をまとめてみると、今井さんが面白そうだと選んできたものには「頭で考えて予想をしてから行動する」「イメージと違う発見がある」という共通点があるようですね。

確かにそうです!

次はこの二つの共通点をどのように就活に生かすかです。今井さんはまだ将来何をしたいのか決まっていませんから、自分に適した職業の傾向が分かる「ホランドコード」を用いて、自分に合う職業の傾向を探ってみましょう。

●ホランドコード
R(Realistic)現実的
I(Investigative)研究的
A(Artistic)芸術的
S(Social)社会的
E(Enterprising)企業的
C(Conventional)慣習的


今井さんは「なぜこうなっているのか」を探求する考えをお持ちなので、まず「I:研究的」のタイプに当てはまると思います。意外性や芸術性という意味では「A:芸術的」のタイプにも当てはまっていますね。ちなみに街づくりに関しては、「ヒト」「モノ」どちらに興味がありますか?

 
うーん……どちらかといえば「モノ」です。

それなら「S:社会的」よりも「R:現実的」なタイプですね。それぞれを具体的に仕事に落とし込んでいくと、「R」はモノに関することなので、例えば街づくりでいうなら建設関係の仕事。「I」は研究職、「A」はアーティストなどですね。このように考えると、今興味をお持ちの「街づくり」に関する仕事は今井さんのもつ「R」「I」「A」を満たしているので、向いていると言えそうです。
 
なるほど、こうした視点で企業を選んでみるとわかりやすいですね!

もちろん、ホランドコードがこうだから必ずこうしなければならない、というものではありませんよ。ある程度の方向性は決めておいて広い視野で探しながら、「この会社は自分の3つのの要素をみたしているか?」とチェックしていくのが良いでしょう。

 
分かりました。ありがとうございます!

いろいろお話できましたがいかがでしたか?

自分ではあいまいな基準で物事を選んできたと思っていたのですが、こうして分析してもらうと、意外としっかりとした基準があったのだと驚きました。今後は「頭で考えて行動すること」「イメージと違う発見があること」を軸にしていきたいと思います!

ジョブ・カードが気になる!

 まとめ

小森さんは就活真っ最中、今井くんはまだ将来についての考えが固まっていないなど立場の異なる二人でしたが、どちらもジョブ・カードに記入してキャリアコンサルティングを受けることで貴重な発見があったよう。長谷川先生も「あらかじめジョブ・カードを使って棚卸しをしてきてくれることで、決められた時間でより深いコンサルティングができるんです」と仰っていました。

通っている大学にキャリアセンターがあるなら、そこにはキャリアコンサルタントが所属しているはず。同じように就活や将来について悩みがあるのなら、ぜひ一度ジョブ・カードを書いてコンサルタントの先生に相談してみるといいかもしれません!

 INFORMATION

キャリア形成は就活で終わりじゃない。
ジョブ・カードで将来を見据えたキャリアプランをつくろう!

就活が終わり晴れて社会人になっても、そこからキャリアプランは続いていくもの。ジョブ・カードは就活だけでなく、その後のキャリアを振り返るのにも役立ちます。

ジョブ・カード 公式HPはこちら

 提供:厚生労働省

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