自己紹介は、企業に自分自身をアピールする、最初の重要なプロセスとなります。今回は、印象に残る自己紹介について、具体的な例を織り交ぜながら解説。また、押さえておきたい注意点も、あわせてご紹介します。
自己紹介では「自分のプロフィールをわかってもらうこと」が重要です。面接官や採用担当者は、エントリーシートや履歴書を見ることで、皆さんの情報をすでに頭に入れています。その情報を上手く掘り下げていきながら、自己紹介をしていきましょう。また、集団面接の場合は、一人あたりの持ち時間に注意しながら、簡潔かつ丁寧に伝えるよう心がけましょう。
エントリーシートでは「大学名」「学部」「出身地」「趣味」「資格」などを記入する欄があります。ただ、自己紹介の欄は自由記述のため、採用担当者の興味を引くような内容や書き方を意識してみることが肝心です。これまでに何を学び、どう成長できたかのか。そして、そこで得たものを企業でどう活かせるのか、アピールしてみましょう。
基本的には、自己紹介で書いた内容を話すことができれば問題ありません。ですが、記述した内容をそっくり読み上げるよりは、シートに書ききれなかった内容を、いかに熱意を持って伝えられるかがポイントとなります。
面接時は、しっかりと面接官の目を見て、はっきりとしゃべるようにしましょう。また、面接は時間も限られているので、話題の着地点を考えずに長く話すのはNGです。1分以内に話をまとめられるように、練習してみましょう。
採用担当者や面接官に印象づけるために押さえておきたいことを紹介します。
エントリーシートで自己紹介を書く場合の注意点
・話の内容が変わるときに、改行する
・頭の文字を1字下げにする
文章を読みやすくするよう、常に配慮しましょう。文字数が多くなってしまうデメリットはありますが、話の内容が一目でわかるよう「10~15文字程度」で見出しをつけたり、太字にしてより見やすくなるような工夫もいいかもしれません。
面接の場合は、自己紹介のスタート時に「よろしくお願いします」と挨拶します。その後は、前章で紹介したとおり「大学名」「学部名」「これまでに学んだこと」「趣味」などについて話しましょう。また、それらを総括した「一言アピール」も重要です。アピールの内容は自由ですが、学習や経験から学んだことや、困難を乗り越え、自分がどのように成長できたのかなどを、伝えられるように努力してみましょう。
面接で使える自己紹介ネタをいくつか紹介します。ちょっとした小ネタは、相手に印象を与えるだけでなく、その場の雰囲気を和ませる効果もあります。適切なタイミングで、活用してみてください。
私の名前は「〇〇雄山(ゆうざん)」です。山登りが好きな父が「山のように雄大な男になってほしい」という思いからつけたようです。私自身とても気に入っている名前ですが、たまに「名前負けしている」とイジられることがあります。
→自分の名前にまつわるエピソードの紹介です。名前自体が選考に影響することはないので、ここでは簡単に触れ、軽く笑いを取る程度で問題ありません。ほかには、有名人と名前が酷似しているといった内容も、小ネタとして使えるでしょう。
→生まれ育った地域の特性や県民性などもアピールできるポイントです。また、先輩社員の中に同郷の人間がいた場合、親近感を持ってもらえる場合もあります。
→特技はその人の個性を伝えるものであり「この人と一緒に仕事をしてみたい」と思わせる一因になることもあります。
→自分の短所をきちんと理解し、それを克服するための努力は、アピール・ポイントになるでしょう。
→継続した趣味と充実したプライベートを持つことは、企業に良い印象を与えるでしょう。
自己紹介で話す内容と、履歴書に書いた内容に、食い違いがないように気をつけましょう。人前で話す場合、話そうとしていた内容が急に飛んでしまったり、面接官から急な質問などが入ることで慌ててしまうことがあります。エントリーシートに書いた内容は、きちんと頭の中に入れてから、面接に臨むようにしてください。
「どうしてもこの会社で働きたい!」という夢を持っている人もいることかと思います。選考に残るためには、まず面接官の印象に残ることが大切です。面接には、緊張せず、自然体で臨めるよう、しっかりと準備をしましょう。
(学生の窓口編集部)