企業に応募したものの、何を書けばいいのかわからず悩んだり、考えすぎてまとまらなくなったりしていませんか? 今回は、志望動機が思いつかないときの対処法をご紹介します。記事内に志望動機の書き方例文リンクもあるので参考にしてみてください。
履歴書やエントリーシートに必ずある「志望動機」のスペース。「絶対に入社したい!」という企業ならまだしも、志望順位が低い企業の場合は、一生懸命考えたにもかかわらず、会社案内に書かれた事柄や、どこかで聞いたような言葉しか出てこない……という人も多いのではないでしょうか。まずは、どうして志望動機が書けないのか、その理由から考えてみましょう。
自分の得意分野や強みを理解していないと、志望する企業で何をやりたいのかがはっきりせず、そこで働いている自分のイメージが見えにくいことがあります。その企業でやりたいことを見つけることは、自分のよさを生かすことでもありますから、まずは自分の長所や特徴を知ることが大事です。
第一志望の企業に関してはしっかりと企業研究をしていても、志望順位が低かったり、労働条件だけで選んだ企業だと、どの企業にも当てはまるような志望動機になりかねません。その企業にしかない特長をつかめるまで、しっかり企業研究をすることが必要です。
志望動機はいわば企業へのラブレターともいえるものです。「この企業に入りたい」という熱意を伝えなければなりません。企業側は志望動機を通じて、あなたが今持っている「能力」はもちろん、今後どのように成長したいかという「意識」を知りたがっているはずです。
では、どうすれば企業に伝わる志望動機を作ることができるのか、順番に見ていきましょう。
志望動機を書くには、まず自分自身について深く掘り下げる必要があります。
どういう点について考えればいいのかというポイントは4つあります。
・自分の性格
長所・短所ともに客観視しましょう。家族や友達など周囲の身近な人に指摘してもらう「他己分析」も効果的です。
・好きなこと
長く続けていることや興味を持っているものについて、整理してみましょう。
・得意なこと
自分が胸を張れること、または周囲から「お願い」された事柄などをピックアップしてみましょう。
・なりたい自分の姿
5年後・10年後に、自分がどのような人物になりたいのか。目標を考えてみましょう。
これらが整理できたら、次に重要なのは、ピックアップした根拠となる事柄です。なぜそのように考えたのか、きっかけとなる経験やエピソードを考えてみましょう。もしすぐに思いつかないのであれば「自分史」を作る感覚で、自分の年表を作ってみてもいいでしょう。
次に、受ける企業についても深く知らなければなりません。
事業内容や企業理念、社風を調べる際には、以下の3点を重視しましょう。
・なぜこの企業なのか
同じ業界の中で、志望している企業が何を強みとしているかをチェックします。
・どこに魅力を感じたのか
企業の強みやこだわりなどに着目すると考えやすいです。
・この企業で何ができるのか
企業の中で働く自分を想像し、そこでやりたいことを考えてみましょう。
自分と企業について深く知ることができたら、そこから両者の接点を見つけます。今までの自分の経験やこれからの生き方の中で、志望企業とどのようにつながっていけるのかを考えてみましょう。これらを組み合わせると、説得力のある志望動機ができあがるはずです。
<志望動機をまとめるポイント>
・その企業で成功させたいこと、目標
・そう思ったきっかけとなる自分の経験やエピソード
・同じ業界の中で、その企業を選んだ理由
自分の経験を通じて感じた事柄を、企業の「強み」や「ウリ」としている部分に盛り込むことで、会社への志望度が高いという「熱意」を見せることができます。
自分自身について深く知り、企業についてもいろいろな角度から研究をすることで、説得力のある志望動機を書くことができます。自分の経験を上手に交え、オリジナルの志望動機を作ってみてくださいね。
(学生の窓口編集部)