では最後に、電話のかけ方のポイントをご紹介します。
・手帳と筆記用具を準備
・静かなところからかける
こちらの2件に関しては、電話を折り返すときと同様です。
企業の方と話す際に緊張する方が多いです。緊張のあまり自分が伝えるべき内容をうまく伝えられない可能性がありますので、電話をかける前に内容を箇条書きにしてトークスクリプトを用意しておくと安心です。
電話で伝えたいことが複数あるときは、さきに「お伝えしたいことが〇点あります。1点目は~」という風に伝えると相手が話の内容を整理しやすいです。あとは用意しておいたトークスクリプトを目で追いながら話すと、無駄なく伝えることができます。
受付:お電話ありがとうございます。株式会社◯◯でございます。
あなた:いつもお世話になっております。◯◯大学の△△と申します。
受付:いつも大変お世話になっております。
あなた:三次面接の件でお電話させていただいたのですが、◯◯様はお席にいらっしゃいますか?
受付:確認いたします。少々お待ちくださいませ。
担当:お電話変わりました。人事部の◯◯でございます。
あなた:先日はありがとうございました。◯◯大学の△△でございます。突然のご連絡申し訳ございません。三次面接の件で確認したいことがあるのですが、今お時間よろしいでしょうか?
担当:はい。大丈夫です。
あなた:ありがとうございます。三次面接の場所ですが、本社オフィスの何階にどなた宛に伺えばよろしいでしょうか。
担当:ご連絡できておらず申し訳ございません。本社オフィス6階に会場への案内板を出しておりますのでそれに従って進んでいただき、受付でお名前のみ伝えていただければわかるようにしておきます。
あなた:承知いたしました。ありがとうございます。では当日を楽しみにしております。どうぞ宜しくお願いいたします。
担当:ご連絡ありがとうございました。失礼いたします。
あなた:失礼いたします。
就活生が緊張しやすい電話の受け答えマナー、実際の受け方・折り返し方・かけ方の例も含めてご紹介しました。慣れてくるまでは例文をプリントアウトして持ち歩くと、急ぎの対応のときも安心ですね。社会人になる前にスムーズな電話応対の方法を身につけられるように、ぜひ参考にしてみてください。
執筆:高下真美
新卒でインターンシップ紹介、人材派遣・人材紹介のベンチャー企業に入社。ベンチャー企業から大手IT・流通・情報・サービスなど多岐に渡る業種で営業・コーディネーターを担当。その後、大手採用コンサルティング系企業で8年の勤務を経て、夫の転勤を機に退職。現在は人材系コラムの記事執筆など、フリーライターとして活動中。