【履歴書】自動車運転免許の正しい書き方(全15種類)

【履歴書】自動車運転免許の正しい書き方(全15種類)

2021/09/02

語学・資格

自己分析

履歴書の免許・資格欄に自動車運転免許を書く場合は、正式名称で記入するのがルールです。通称で書いたり、省略して書いたりすると、正確に応募先企業へ伝わりません。ここでは全部で15種類ある自動車運転免許について、その正式名称と正しい記入方法について解説します。

1.自動車運転免許の正しい書き方

履歴書は志望企業に提出する正式な応募書類です。通称や省略して書くと書類を適切に書けない人と思われ、書類選考を通過できないことも。履歴書に自動車運転免許を書く時は正式名称で書くようにしましょう

多くの人が取得している普通免許の場合、「普通自動車第一種免許」が正式名称です。そして正式名称の直ぐ後に「取得」と書いてください。年の欄には、取得した西暦もしくは和暦の年を、月の欄には取得した月を記載します。複数の免許を持っている時は、古い方から取得年月順に書きましょう

なお志望企業の求人票にてマニュアル運転を求められていない限り、AT限定と書く必要はありません。もしマニュアル車を仕事で運転することがわかっていて、AT車しか運転できない時は運転免許の名称の最後に(AT限定)と記載してください。その際は履歴書の備考欄に「いつまでにマニュアル車を運転できるようにする」旨を書いておくと、求職者の志望度を採用担当者が確認することができます。

2.自分の運転免許証の種類を確認する方法

自分がどんな種類の運転免許証を持っているかわからない場合、免許証を見れば確認できます。免許証の下方の真ん中には種類が略称で書いてあります。その左となりには免許証の取得年月日が書かれています。

免許取得日は免許証の取得年月日で確認できますが、3つしか枠がないため、二・小・原(二輪・小型特殊・原動機付自転車の免許)、他(二輪・小型特殊・原動機付自転車以外の一種免許)、二種(二種免許)しか書かれていません。そのため、複数を持っている場合はどの免許の取得年月日なのかがわからないのですね。

運転免許証の取得年月日がわからない場合、以下の2つの方法で確認することが可能です。

免許センターもしくは警察署にある機械で調べる

免許証にICチップが入っているタイプであれば、免許センターもしくは警察署にあるICカード読み取り装置という機械で調べることができます。その際、免許更新時の暗証番号が必要です。

「運転免許経歴証明書」を発行してもらう

2007年以前に取得した免許の場合、上記端末でもわからない場合があります。その場合は「運転免許経歴証明書」を発行してもらうことで取得年月日がわかります(1枚670円)。警察署・交番・駐在所、自動車安全運転センターの事務所で用紙が受け取れます。提出は自動車安全運転センターか郵便局で受付してもらえます。

ちなみに、免許証の有効期限の上に書いてある日付は免許の交付日です。

運転免許が多い場合は?

免許をたくさん取得している人もいるでしょう。複数の運転免許を持っている場合、すべての免許を書くのが基本です。ただし、他にも書きたい資格がある場合、履歴書の資格記入欄に収まりませんよね。その場合は大型、二種の方を選んで書くのがおすすめです。

大型免許を取得するには普通自動車の免許が必要ですし、二種を持っていれば一種に乗れることも自動的にわかるからです。そのため、省略するのであれば一種、または今持っている運転免許よりも小さい免許を省略するようにしましょう。

3.自動車運転免許証の正式名称

続いて自動車運転免許証の正式名称をご紹介します。日本には15種類の運転免許証があります。免許をいくつか持っている人は、自分の免許証を混同しないようにしましょう。

免許証には自分が取得している免許の略称が書かれています。履歴書に書いてよいのは免許証の正式名称です。次の一覧には左側に略称、右側に正式名称を記載しています。一覧を見て、履歴書には必ず正式名称で書いてください。

1.大型:大型自動車第一種免許
2.中型:中型自動車第一種免許
3.準中型:準中型自動車第一種免許
4.普通:普通自動車第一種免許
5.大特:大型特殊自動車免許
6.大自二:大型自動二輪車免許
7.普自二:普通自動二輪車免許
8.小特:小型特殊自動車免許
9.原付:原動機付自転車免許
10.大二:大型自動車第二種免許
11.中二:中型自動車第二種免許
12.普二:普通自動車第二種免許
13.大特二:大型特殊自動車第二種免許
14.引:牽引免許
15.引二:牽引第二種免許

4.普通自動車免許の書き方の注意点

2017年3月12日に、道路交通法改正に伴い運転免許制度が変わりました。新たな免許として“準中型自動車免許”が追加されました。準中型自動車免許とは、これまでの普通自動車免許と中型自動車免許の中間に位置する免許です。準中型自動車免許では以下の自動車を運転することができます。

・乗車定員:10名以下 ・車両総重量:7.5t未満 ・最大積載量:4.5t未満

改正に伴い、普通自動車運転免許で運転できる自動車は、車両総重量が5.0t未満→3.5t未満、最大積載量が3.0t未満→2.0t未満に変更されました。なお2017年3月11日以前に普通自動車運転免許を取得していた人は、従来と同じ条件の自動車を運転することができます。

ただし、2007年6月2日から2017年3月11日までに取得した普通自動車免許については、免許証の種類が変わったことに注意してください。つまり、その期間に取得した免許は、車両総重量5.0t未満限定の準中型自動車免許という種類に変わっています。履歴書に書く場合に「普通(現 5t限定準中型)自動車第一種免許」と記載すると、採用担当者も理解しやすいですね。

まとめ:履歴書に運転免許を記載する際は正式名称で

普通免許、二種免許などの言い方に慣れていると、つい履歴書にも略称で書いてしまいがち。しかし履歴書は志望企業に提出する応募書類ですから、正式名称で書くのがマナーです。今回は全運転免許15種類の記載方法をご紹介しましたので、正式名称で履歴書に記入するように徹底しましょう。


監修・文/山崎英理夫
人事コンサルティング歴4年、人事歴8年。人事コンサルタントとして教育研修のプログラム開発、人事制度診断等を提供。また、企業人事として新卒・中途採用に従事し、人事制度構築や教育研修の企画・運用など幅広く活動。この経験を活かし、人材関連の執筆にも数多く取り組む。
http://erinanase.com/

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