OB訪問最後のステップは、お礼マナーについてです。
まずは当日お会いしたときに会う時間を作ってくれたお礼を伝えましょう。そしてOB訪問が終了しお店を出るときに再度お礼を伝えてください。学生ということで社会人の先輩が払ってくれるケースが多いですので、その旨も含めてお礼を伝えましょう。
そして最後お別れするときは改めてごちそうになったお礼とOB訪問の時間を取ってくださったこと自体に感謝をして先方が見えなくなるまでお辞儀をしてお別れしましょう。
OB訪問が終了したら、基本的には当日中にお礼メールを送りましょう。お礼メールを送るときには1つポイントがあります。
OB訪問は、社会人にとってみればあまりメリットのない時間であることをまず認識しましょう。そして、学生としてやれることは「感謝の気持ちを伝えること」と「それをどう生かすのかというフィードバックをすること」です。
OBとしては自分が提供した情報で、「就活がうまくいった」という報告を受けるのが一番うれしいことです。あなたがどのように「OBに聞いた情報を生かして就活を成功させるのか」その意気込みを聞くだけでも、役に立てたと喜んでくれる可能性があります。
OB訪問を受けてくださった先輩には、内定した際に「先輩のアドバイスで内定することができた」など、お礼を伝えることが重要です。電話でもメールでも構いませんので、ぜひその感謝を就活の終了時期に伝えてみてください。このようにご縁をつないでいけば、入社をしてからもさまざまなコミュニケーションが取れる先輩として交流できるかもしれませんよ。
志望動機や自己PR、業界企業研究など、さまざまなポイントでヒントになるOB訪問のマナーについてご紹介しました。
今までやり方を知らなかったあなたでも、この手順を見ることですぐにOB訪問の依頼をかけられるようになるはずです。ぜひ社会人の先輩の貴重な意見を伺うことで、自分の生活をより充実したものに変えてみてください。やるのとやらないのとでは、大きく自分の考えにも差が出てくるはずです。
執筆:高下真美
新卒でインターンシップ紹介、人材派遣・人材紹介のベンチャー企業に入社。ベンチャー企業から大手IT・流通・情報・サービスなど多岐に渡る業種で営業・コーディネーターを担当。その後、大手採用コンサルティング系企業で8年の勤務を経て、夫の転勤を機に退職。現在は人材系コラムの記事執筆など、フリーライターとして活動中。