会社説明会が行われる会場でのマナーもあります。代表的なものをご紹介しますので、最低でもこれらは自然に振る舞えるレベルまで意識をしておきましょう。
面接などの場合もそうですが、基本的には会社説明会の会場に10分前には到着するようにしておきましょう。最寄り駅付近には30分前に到着するようにし、会社説明会前にチェックしたい項目をおさらいする、身なりを整えるなどの時間にあてましょう。
もし、寒い季節に行われている就活に参加するのであれば、コートやマフラーなどは会場の外で脱いでから入るようにしましょう。
面接などでその会社に向かう場合も、外のエントランス部分ではまだ着ていて、会社がある場所の手前で脱ぐという方もいます。しかし、基本的には「屋内に入るタイミングで脱ぐことがマナー」ですので勘違いしないように注意してください。
説明会に受付番号が必要なケースや、履歴書提出が指示されているケースもあります。それらは受付の際に提出をすることが多いため、まず受付に向かう前に事前に取り出しやすい位置にセッティングし、さっと提出できるように準備をしましょう。受付でもたついていると他の学生の迷惑にもなりますし、企業側にも準備ができていない人だという認識を持たれてしまう可能性もあります。
これは言わずもがなの内容でありますが、どうしてもスマホをマナーモードに変えておくことや電源をオフにするということを忘れてしまう方が多いです。
マナーモードでもバイブの音が響いてしまう場合もありますので、基本的に電源をオフにしておくことが一番粗相をしないで済む対策です。電源を落としていてもアラームが鳴るような携帯を使っている場合は、アラームが間違ってセッティングされていないかどうかも含めてチェックしましょう。
面接などの短い時間であれば問題がない方も多いのですが、会社説明会の場合は2~3時間かかるケースもあります。普段姿勢が悪い、髪の毛や爪をいじってしまうなどの癖がある人は、長時間経つと意識せず悪い癖が出てしまう可能性も高いです。会社説明会の場でそのような態度は非常に目立ちます。
大勢がいる中で顔を覚えられるのはよい質問をした学生、もしくは手遊びなどの癖で目立ってしまった場合です。悪い方の印象で覚えられないように、この段階から意識をして振る舞うように注意しましょう。
会社説明会は就活が始まって間もないタイミングで始まり、就活に対する意識が高まる前に迎える場合もあります。会社説明会のパターンがいくつか分かれていること、会社説明会前日までに準備しておくこと、そして会場での振る舞いという3つのマナーを習得しておくことで、準備万端の状態で会社説明会を迎えることができるはずです。せっかく企業側が情報を与えてくれる貴重な機会です。無駄にしないようしっかり準備を行って、選考に通過できるように準備していきましょう。会社説明会の段階からこういった準備ができる方は、選考をうまく進めていける可能性が高いはずです。
執筆:高下真美
新卒でインターンシップ紹介、人材派遣・人材紹介のベンチャー企業に入社。ベンチャー企業から大手IT・流通・情報・サービスなど多岐に渡る業種で営業・コーディネーターを担当。その後、大手採用コンサルティング系企業で8年の勤務を経て、夫の転勤を機に退職。現在は人材系コラムの記事執筆など、フリーライターとして活動中。